========================================食品工場長の仕事とは===
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■■ 揺らぐ"北海道ブランド"
■■■ 2007年9月22日発行
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おはようございます。河岸です。外は雨が降っています。これで少しは涼しく
なってくれると嬉しいのですが。今年のように暑い日が長く続くと疲れてしまい
ませんか。天気に文句を言いたいときにお薦めの一冊です。
天気からコンビニの商品を考えた本です。お薦めです。
「コンビニでは、なぜ8月におでんを売り始めたのか 」(扶桑社新書 17)
By 石川 勝敏
著者の石川さんは、天気予報のウエザーニュースの時の経験から人間には温
度覚がある言っていっています。温度覚を足して、おいしさを感じるのは7覚があ
り、甘味、酸味、塩味、苦味、うま味、圧覚、温度覚の7覚になります。初めの5覚
は説明は要らないと思います。圧覚は薄っぺらいステーキを食べるより、分厚い
ステーキを食べたときの満足感があるという味覚です。気温が26度になるとアイ
スクリームが売れるようになる、温度覚を加えて、7覚で市場を考えるとまだまだ
商売は広がると伝えています。
http://astore.amazon.co.jp/koujyou-22/detail/4594054668/249-0151581-1769102
もう一冊は小泉ワールドです。
「納豆の快楽 」(講談社文庫) (文庫) 小泉 武夫 (著)
最近小泉武夫さんの本を良く読みます。
とにかく和食が好きで、小泉さんはその中でも納豆が大好きのようです。私も
土日は必ず納豆を食べています。納豆を器に入れて砂糖を茶さじ半分入れて
良くかき混ぜます。砂糖を入れることで本当に良く糸を引くようになります。充分
糸が引いたら醤油とからしを入れてかき混ぜます。醤油は一気に入れてしまう
と糸がなくなるので本当に少しづつ入れていきます。一度試してみてください。
本当に納豆はおいしいものです。納豆のおいしさを再確認できる本です。
http://astore.amazon.co.jp/koujyou-22/detail/4062755866/249-0151581-1769102
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揺らぐ"北海道ブランド"
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やる気でやっていたら犯罪です。
私は北海道出身です。北海道で起きている食を揺らがせる事件は本当に多
いものです。雪印事件、西友の豚肉偽装事件、ミートホープ、そして石屋製菓
の賞味期限偽装事件です。生鮮食品の産地は「ついうっかり」間違えてしまう
こともあると思います。鮮魚などはスーパーで販売するときについうっかり産地
を昨日販売していた産地のまま売ってしまうことがあるかもしれません。
昨日販売していたサンマは北海道産で、北海道産のさんまの上に千葉産を
うっかり乗せればうっかりですが、スーパーの鮮魚担当の方が「千葉産で売る
より北海道産で売った方が高く売れるな。」と思って。意識して産地を修正しな
かったら偽装になってしまいます。北海道の事件は、事件に関連していた人た
ちの意識が伝わってきます。意識して行動した途端に犯罪になってしまいます。
犯罪を犯している人を見て注意しない事も犯罪になります。常に賞味期限を
書き直し作業をしていた石屋製菓の従業員の方々はどのような思いで作業を
行っていたのでしょうか。「北海道は不景気だから仕事が無くなると困る」そう
思って自分の思っていることを言わなかったのでしょうか。
電車の中で暴行されている人を電車の中で見ている人がすべて見逃していた。
と言う報道も良く聞きます。賞味期限の改ざんを「会社の命令だから」と自分の
心の中で思っていることと違ってもほっといた方は、命令した会社の方と同じ同
罪ではないでしょうか。飲酒運転の罰則の改定で、9月19日から道路交通法が
改正されました。今までの道路交通法には、飲酒運転をした運転者の周辺者を
直接罰する規定がなく、「酒類を提供する」「車を貸す」「同乗を要求(送ってほし
いと依頼するなど)する」など飲酒運転を助長しても、刑法の「ほう助罪」を援用
する以外にありませんでした。9月よりの改正により、飲酒運転の周辺者を直接
処罰できるようになりました。
賞味期限を偽装する方も犯罪です。
−−−−札幌テレビ放送のHPより引用−−−−−−−−−−−−−−−−
食の安全を脅かす問題が相次いだことを受けて東京のデパートでは、「北海
道物産展」の売れ行きが落ち込んでいます。道内の関係者には、危機感が強ま
っています。
札幌市内のホテル。食の安全・安心についてのセミナーが開かれました。
(山内記者)「セミナーの会場、主催者は当初200人程度を想定、400人以上入る
会場はほぼ満席」
(食品加工)(Q.相次いだ食品不祥事について)ついうっかりということはこれまで
あったがやる気でやると犯罪行為。そのような事があって驚いた」
このセミナーを主催したのは、食の安全・安心を重点に掲げる道、そして、石
屋製菓の再建を全面的に支援する北洋銀行。
セミナーでは、道の担当者が石屋製菓などの不祥事を例にあげ、食品表示や
JAS法、衛生管理のポイントなどを解説しました。しかし、これだけで会場が満席
になるはずがはずがありません。
(池袋東武百貨店・内田勝規さん)「どうもこんにちは、元気がないような感じがする」
あいさつしたのは東京の東武デパートで北海道物産展を企画している内田さんです。
北海道での食品不祥事が相次いだためかきのうからはじまった北海道物産展は、
売り上げが去年よりも13%落ちこんだといいます。
(池袋東武百貨店・内田勝規さん)「(Q.石屋製菓の不祥事について)道外の消費者
が受けた(不祥事の)印象は道内よりも深いかもしれない」「"白い恋人を誰かに贈る
か"と聞くと皆、無言になってしまう」
先週、札幌で開かれた食品メーカーとの商談会にも訪れた内田さん。北海道の食
品業界にこう、苦言を呈しました。
(池袋東武百貨店・内田勝規さん)「まだまだ北海道は、"なあなあ"の部分がある。
顧客の目線からみると工場の設備がだめなところはかなりある」「北海道のブラン
ドはどんどん進化してステップアップすることを期待します」
内田さんは、フォローすることも忘れませんでした。
(食品製造)「いま北海道でおきている様々な食の問題に対関しては自分たちも気を
引き締めたい」
不祥事からの信頼回復は北海道の食品業界全体の課題なのだと、改めて感じま
した。(2007年9月21日(金)「どさんこワイド180」)
−−−−−−北海道新聞より引用−−−−−−−−−−−−−−−−
石屋製菓が再開発の構想凍結 札幌の秋銀ビル 本業立て直し優先
(09/21 07:01)
石屋製菓が再開発を目指していた札幌秋銀ビル
「白い恋人」の賞味期限改ざんなど一連の食品不祥事で操業停止中の
石屋製菓(札幌、島田俊平社長)が、札幌・大通地区の再開発ビル建設
構想を当面凍結する意向を固めたことが二十日分かった。秋田銀行と共
同所有するビルを建て替え、二○一○年完成を目指していたが、早期の
操業再開と内部統制の確立を急ぐ中で、本業以外に力を割くのは得策で
はないと判断した。
再開発構想が浮上していたのは、大通公園と札幌駅前通りが交差する
角地にある札幌秋銀ビル(中央区大通西四)。石屋製菓主導で総額三十
億円以上を投じ、隣接する所有地(二百二十平方メートル)と合わせ、地上
八階地下一階述べ約四千五百平方メートルの再開発ビルを建設するとい
う構想が二年前に浮上。核テナントに書店大手、ジュンク堂書店(神戸)の
出店が有力視されていた。
ただ、この構想自体、オーナー経営者だった石水勲前社長が当時の好業
績を背景に打ち上げたものであり、一連の不祥事による石水氏の引責辞任
と売上高減少によって状況が一変。石屋製菓としては本業の回復に全力を
挙げるため、再開発ビル構想は凍結する方向に傾いた。
島田社長は「基本構想自体はあったと聞いているが、今は考える状況に
ない」と話す。同社は○八年四月期決算の結果を基に中期経営計画を策定
する運びだが、再開発ビルに関しては触れない見込みだ。
これについて、共同所有者の秋田銀は「特に申し上げることはない」、出店
が取りざたされるジュンク堂書店は「札幌進出の計画は変わらない。今後の
推移を見守りたい」と話している。
私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。
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