========================================食品工場長の仕事とは===
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■■ 雪印牛肉偽装事件
■■■ 2008年3月2日発行
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おはようございます。河岸です。何故、偽装が無くならないのでしょうか。
会社の体質が有るなと最近本当に思っています。何故、無くならないのか、
偽装を行った人に質問をして見たい物です。「利益の味をしると、偽装してまで
もっともっと利益お金が欲しくなるのですか?」
「“食の安全”はどこまで信用できるのか 現場から見た品質管理の真実」
By 河岸 宏和 3月11日発売。アマゾンで予約できます。よろしくお願いします。
http://astore.amazon.co.jp/koujyou-22/detail/4756151353/250-4889569-1797033
今週のお薦めの本です。
ブランドはなぜ墜ちたか―雪印、そごう、三菱自動車事件の深層 (角川文庫)
産経新聞取材班 (著)
雪印、そごう、三菱自動車の背景が理解できます
働く事がいつのまにか、作業に変わってしまって、自分では決して飲まない
牛乳、返品されて工場に戻ってきた牛乳を再び製品にしようしてしまいます。
働く事、おいしい安全な牛乳をお客さんに届ける事を生きがい仕事をしてい
れば決して、返品牛乳を再び原料として使用することは無かったと思います。
働く事の理由を考えさせられる一冊です。
http://astore.amazon.co.jp/koujyou-22/detail/4043548028/250-4889569-1797033
雪印の落日―食中毒事件と牛肉偽装事件 (単行本) 藤原 邦達 (著)
「他山の石」がたくさん込められています。
会社としての方針がしっかりしていても、結局は利益を求めた企業の終演が
描かれています。
「雪印乳業は生命の輝きを尊重し、人々の健康づくりを通じて、味わい豊か
な生活といきいきとした未来に貢献します。」企業理念ではしっかり謳ってい
ますが、。雪印食品の不正行為は、「何故、産地表示、製造日表示の偽装を
行ってはいけないのか。」この答えを考えてみると大企業が行ってはいけな
いことを行ってしまったと言えます。
2000年6月に雪印乳業低脂肪乳食中毒事件が発生した後の翌年、2001
年10月31日雪印食品の社員8人が西宮冷蔵の倉庫で輸入牛肉を和牛用
の箱に詰め替えた事件が発生しています。雪印食品は、牛肉の産地、豚肉
の産地も偽装しています。北海道産の牛肉を熊本産として販売していた。
関東ミートセンターでは輸入豚肉を国産と偽って販売していた。事実も公表さ
れました。
雪印乳業、雪印食品の行って来たことが詳しく書かれています。
他山の石として是非読まれることをお薦めします。
http://astore.amazon.co.jp/koujyou-22/detail/4846102017/250-4889569-1797033
無責任のすすめ (ソフトバンク新書 67) (新書) ひろ さちや (著)
責任を取るべき人が責任を取らなきゃ
「従業員が勝手にやりました。」、「私には報告が無かった。」偽装事件が
発覚すると経営者はいろんないい訳をします。西洋では本来偉い人は、進ん
で責任を取るという「ノブレス・オブリージュ」と言う考え方があります。
偽装事件があると会社のモラルが低いという発想になりますが、例えば
会議に若い人が遅れていくと怒られますが、社長が商談で遅くなって会議に
遅れていくと、「私が忙しいくらいがいいんだ。」と言って時間を守るというモラ
ルの座標軸がずれてしまいます。組織の上に立つ人は、自分のモラルを守ら
なければならないという、当たり前の事が日本では守られない事が、偽装の
根本に有るのでは無いかと、宗教評論家の著者が説きます。
何故、偽装が行われてしまうか考えるときにお薦めの一冊です。
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何故あの会社はメディアで紹介されるのか?
―PR最強集団のTOPが教える55の法則 (単行本) 西江 肇司 (著)
ちょっとしたことで宣伝になります。
「私はテレビは見ません。」人に聞かれるとこう答えます。どうしてもみたい
テレビ番組が有るときはHDに録画してもちろんコマーシャルを飛ばしながら
見てしまいます。テレビコマーシャルは結果として見ていないことになります。
日曜のニュース番組で江川さんが小林繁さんに空白の一日を語っている
番組がありました。実はこの仕掛けはコマーシャルだったと言うことです。
話題さえあればコマーシャルをテレビで流さないでも話題になって結果として
商品が話題になる。これが会社の名前が有名になるテクニックと伝えて
くれます。
何か行動するときに最低30項目くらい考えて、常にアイデアで満たさなきゃ
ならない。
仕事をする上で結果を出すときのヒントになりそうな本です。
http://astore.amazon.co.jp/innsyokutenn-22/detail/434499101X/250-4889569-1797033
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雪印牛肉偽装事件
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雪印ブランドにとどめを刺した事件です
事件の発端は2001年10月31日早朝。西宮市西宮浜にある西宮冷蔵に8人の
男たちが入ってきたことから始まります。
「輸入牛肉を和牛用の箱に詰め替えたい、社員だけで作業するのでよろしく」
と西宮冷蔵の社員に伝えると、「これから隠密に作業を行う。倉庫内には決して
立ち入らないように」と、氷点下12度のチルドルームで朝から夕方まで作業をし
ました。
倉庫には雪印が所有する、約650個、重さにして12.4トンのオーストラリア
産牛肉が保管されていて、真空パックされた牛肉を一つひとつ取り出すと、「雪
印」のマークが付いた別の箱に移し変え、さらに「国産牛肉」と書かれたラベル
を丹念に貼り、粘着テープで梱包しました。加工日を9月19日、9月5日としたの
です。
肉の偽装が集約されています。
他にも様々な偽装が発覚してきました。北海道産の牛肉を熊本産として沖縄
のスーパーで販売していた。輸入豚肉を国産として販売、青森県産の豚肉を神
奈川産、茨城、群馬県産を青森産として表示し販売していました。
雪印食品は偽装発覚のかなり以前から牛肉や豚肉の産地を自由に偽装してい
た疑いがあります。業界では外箱にしか産地が記載されていなくて中身は全くの
無地の袋で流通されている物がありました。但し、牛肉は国によって微妙にカット
方法が異なるので、関係者は産地が違うことは肉を見ただけで判っていたはず
です。
「何故、産地表示をしなくてはならないのか」理由を雪印の社員に聞いてみたい
物です。「高く売れるから産地を偽装した」、「北海道産の牛肉はイメージが悪いか
ら」と答えが返ってくるかもしれません。
牛肉での食中毒が起きたときに原料の産地まで遡ることで、原因の追及と被
害の拡散防止が図られます。原料の産地を偽装することで、必要なトレースが出
来なくなり、食中毒の被害が広がる事も考えられます。
何故、トレーサビリティーが必要なのか、教育を行っていれば防げた事件と思い
ませんか。
私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。
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