========================================食品工場長の仕事とは===

   職能等級制度の導入について


読者の方から質問を受けました。皆さんからのメールがメルマガ継続の力に

なりますのでどんな質問でもお待ちしています。

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食品ではありませんが生産管理の仕事をしています。

今度、「職能等級制度」を導入することになり、手法を思案中です。

何か良い事例等ありましたら教えて頂きたい。

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公的な試験制度が優先します。

 職能等級制度は働く方にとって働きがいがでます。軍隊では役職、階級が

絶対であり、よく階級章を胸にたくさん付けた軍服で式典などに出ている姿を

見ることができます。よく見ると階級章の他に何か功績を挙げたときに授与さ

れる勲章なども胸に付けられています。外資系の会社では、軍隊と同じように

何かいいことをすると「バッチ」を配布することがあります。ピンバッチが外人が

好きなのは軍隊のなごりかもしれません。軍隊の功績のように誰もが認める

ような実績があってその実績を基に職能級が決められればいいのですが、一

般の工場の場合は難しいと思います。このときに公正なのは公的な試験制度

を利用することです。一級に合格したら係長、二級に合格したら主任といった

風に明確にすることです。役職に結びつけていなくても給料の手当に公的な

試験制度の結果を結びつけている工場は多いと思います。

 

 

社内試験制度は公平感をどう出していくかが大切です。

 公的試験制度になじまない職場もあります。そう言った場合は、社内試験制

度で職能等級制度を導入することになりますが、その時は自分が目指せば上

位職をねらえると思えるような公平感のある試験制度を導入することが大切で

す。事前に問題集を出してペーパー試験で選抜するとか、有る特定の技術を

決められた時間で正確に仕上げることを実施するとか方法はその工場工場で

考えられると思います。ここで大切なのは、面接の比重を下げることです。どう

しても社内の試験制度では結果に対する面接の比重を重くしてしまいますが、

面接はどうしても好き嫌い、噂に関することが考慮されてしまいます。そう言っ

た事が面接官の中で考えられていると思うと受験する側から不公平感が出て

しまうので面接については、受験生のやる気の確認程度にとどめた方がいい

と思います。

 

 

永久か毎年行うか継続性が大切です。

 思いつきのようにころころ制度が変化する会社もあります。その時にうまくあ

たった方と、いつまで経っても試験が受けられない方がいたり、中途採用の方

が誰が見ても能力が足りないのに職能給では上位だったりします。一度制度を

決めたら有る程度継続する必要があります。その中で一度合格したら永遠にそ

の職能給にとどまることができるのか、毎年資格テストを受けなければならない

かを定める必要があります。技術重視の会社では毎年受ける必要が有ると思い

ますし、経験重視の工場では、一度合格したらいいと思います。その辺も検討

する必要があります。自動車免許の様に考えるか、飛行機のパイロットの試験

のように毎年健康検査を受けてそれに落ちると資格を与えないかは検討が必

要だと思います。

 

 

職能等級制度は思いつきではなく継続が大切です。

 

 

私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。

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