損益分岐点の考え方


    金 額
売り上げ 100,000,000@ 100.0%H
仕入   40,000,000A 40.0%I
粗利益   60,000,000B 60.0%J
       
変動費 労務費 20,000,000C 20.0%K
  運賃 11,000,000D 11.0%L
       
固定費 経費 25,000,000E 25.0%M
  開発 1,000,000F 1.0%N
       
利益   3,000,000G 3.0%O

損益分岐点の考え方は、難しく書いてある本はたくさん有ります。

これをわかりやすく書いた本は、非常に少ないです。ただしエクセルが使えれば、

非常に簡単に損益分岐点が計算できます。計算式はわからなくても答えは出ます。

 

●言葉の説明

 売り上げ  工場に入ってくるお金です

 仕入れ   工場から外部に支払うお金、仕入れ金額です

 粗利益   売り上げ − 仕入れ = 粗利益

 変動費   売り上げに連動して変わる経費です

      労務費  パートさん等の忙しいと増える 件費です

      運賃   売り上げに応じて変動する経費の代表です

            厳密にいいますと、電気代、重油代等も変動費ですが通常はいいでしょう

 固定費   売り上げに応じて変動することのない経費です

     経費  事務費、社員の労務費とうとうが 入ります

     開発  これも売り上げに応じて変動はしないはずです

 利 益   粗利益 −変動費 − 固定費 = 利益

●エクセルの入力方法

 

まず上の表と 同じ表を 作ります

@ 好きな数字を 入れます これは 後でいじる 数字です

A Iの率と連動します @×I=A です

B @-A=B 

C Kの率と連動します @×K=C です

D Lの率と連動します @×L=D です

E 固定費の数字を入れます 工場の固定費の数字を そのまま入れます

F 開発の経費 そのまま入れます

G B−C−D−E−F=G です

H 100% です

I 仕入れの%を入れます。仕入れ率を変化させて利益がどうなるかシュミレーションします

J B÷@=J です

K 人件費率を入れます。率を変化させて利益がどうなるかシュミレーションします

L 運賃率を入れます。率を変化させて利益がどうなるかシュミレーションします

M E÷@=M です

N F÷@=N です

O G÷@=O です

 

損益分岐点は、電卓の計算式では難しいのですが、エクセルで表を作成して @IKLの数字を

いろいろ動かしてみると様々なシュミレーションができます。

また、はやりのリストラを行うにはEFを動かす事も可能です。

 

 

私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。

河岸宏和(かわぎしひろかず)