=================================食品安全教育研究所発行=

■■  ロットの識別状況について
■■■                  2016年12月25日発行 
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おはようございます。河岸です。
 アレルゲン表示していないアレルゲンが混入してしまった。
等と言った回収事故が起きてしまった場合に回収すべきロット
をなるべく小さくするためには、再生、戻し品などと言った
ロットがどのように区分できるかを日常的に把握しておく必要が
あります。みなさんの工場の製造ロットの把握は出来ていますか。

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 ロットの識別状況について
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大網をかけることが重要
 ソーセージに現場のタオルを混入させ、対象ロット
を回収したにもかかわらず、対象ロットの翌日製造分、
翌々日製造分からも同じ色のタオルが発見された事例
がありあした。
 タオルは枚数管理を行っていたので、確かに混入し
たのは、対象ロットだったのですが、ソーセージの不
良品を「再生」として翌日等のロットに配合していた
のです。
 毎日「再生」を使用していることを、回収を判断し
た担当者が認識していなかったため、起きた事例です。
 回収判断の大原則は、回収する範囲を漏らさないよ
うに大網をかけることです。

●「再生」の使用が明確か
 包装残、充填残、不良品などを再生、戻し品、リワ
ーク品などと言って次の製造ロットに配合し使用して
いるところは多いと思います。マヨネーズ等の充填時
には、充填ラインの切り替え時に完全に洗浄等を行っ
ていない場合があり、ロットの区分が完全に行えない
例もあります。ラインの切り替えの方法、再生等の使
用についての確認、記録がどのようになっているかの
確認が必要です。

●原料ロットからも追えるか
 回収は、最終商品からのロット区分だけでなく、使
用している原料ロットからロット区分を行う場合もあ
ります。
 ある原材料のロットに表示していないアレルゲンが
混入してしまったと、原料メーカーから連絡が来たと
します。使用している原材料から、配合ロット、最終
商品のロット、再生などを混ぜたロットなどを追って、
市場まで行き着くかの確認が必要です。
 回収が必要な対象ロット原材料を図のように引っ張
ると、最終商品、売り場まで繋がってくるような管理
が必要になります。
 対象ロットが原材料からも追えるかどうかの訓練を
定期的に行っているかの確認が必要です。

点検のポイント
1回収ロットが区分されているか
2再生等の使用が明確になっているか
3使用原料ロットが明確になっているか

 
私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。
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