=================================食品安全教育研究所発行=

■■ 傘で守られていることを証明する
■■■                  2017年12月2日発行 
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おはようございます。河岸です。
 今年も12月になりました。来年の従業員教育など計画していますか。
 みなさんからの連絡お待ちしています。
●食品に関する質問、工場健康診断などの連絡は下記からお願いします。
 http://form.mag2.com/rouvoviami

● #河岸宏和 のセミナーの案内です。
2018年1月29日 月曜日
 東京(日本能率協会・研修室)
食品製造現場の「運営管理・指導・教育」実践セミナー
参加料 34,000円
申し込みは下記からお願いします。
 https://school.jma.or.jp/products/detail.php?product_id=100649
みなさんお待ちしています。

●私 #河岸宏和 のセミナーの案内です。
“食の安心・安全”を確保するための
製造工場の点検と監査のポイント
【日 程】 2018年2月8日(木) 13:00〜17:00
【会 場】都内都心部で調整しております。
【受講料】29,980円(税込/テキスト付)
 https://www.tech-d.jp/food/seminar/show/3306
 食材、OEM等の仕入れ先工場の監査方法について解説します。
みなさん、お待ちしています。

●食品工場診断について
 車に車検制度、人間に定期健康診断制度があり、大きな事故、
病気になることを未然に防いでいます。
あなたの工場、従業員の管理状況の健康状態を検査してみませんか。
 http://ja8mrx.o.oo7.jp/koujyousinn.pdf
 #河岸宏和 #食品安全教育研究所

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 傘で守られていることを証明する
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一度でも濡れてしまうと

 今年の秋は本当に雨が良く降ります。雨による被害も多くこれ
以上雨による被害が出ないことを祈ります。
 雨が降ると傘を差します。イギリスなどでは、小雨以上の少し
強い雨でも傘を差さずにレインコートの方が多いといわれていま
すが、日本では一般的には傘をさします。
 傘を差さずに子供が雨の中を歩いていたとします。
 しかも、大雨で、子供は絞れば水が出るくらいびしょびしょに
濡れてしまっています。
 あなたは、濡れてしまっている子供を見かけたらどうしますか。
 傘があるのなら傘を貸して、家が近ければ車で送って、知って
いる子、自分の子供なら直ぐに着替えさせて暖かい物を飲ませま
せんか。
 私たちが製造する食品、原料として使用する原材料は、危害か
ら傘で守られている必要があるのです。
 食品に対する危害は様々な物があります。最近は人間の五感で
判断出来ない放射線物質の危害が増えてしまいました。
 今までの食品の危害はある程度五感で判断出来たのですが、放
射線物質は五感では危害を感じることはできません。
 食品の危害で一般的な危害は生物的危害になります。温度管理
が悪く細菌が増えてしまって腐敗する危害です。
 食品が腐敗すると、におい、味などで食べてはいけない物と判
断することができます。
 昭和の時代は、朝牛乳を配達していました。配達された牛乳は、
保管することなく直ぐ飲んだものです。
 現在でも宅配の牛乳があります。宅配された牛乳を室温保管し、
一度牛乳の品温が上がってしまうと、その後冷蔵庫で冷やしても、
牛乳内で増えてしまった細菌を減らすことはできません。
 牛乳の品温が上がることは、温度管理を行うという「傘」から
外れて牛乳が濡れてしまった事になります。
 一度温度が上がり”雨”に濡れてしまった牛乳は雨を綺麗に拭
いてももう元には戻らないのです。
 安全な牛乳を飲むためには、工場で製造してから、私たちが牛
乳を飲むまでの間は適切な温度管理がされて居ることが大切なの
です。
 大手宅配便業者で、仕分け中に温度管理がされていないという
報道がされて居ます。クール宅急便などで、一度商品の温度が上
昇してしまうと、その後に冷やしても製品が不良品になる場合が
あります。
 冷凍食品のチャーハンなどは、一度溶けた物を再度凍結しても、
製品は塊になってしまい美味しく食べることができなくなってし
まいます。アイスクリームも一度溶けてしまうと、再度凍らせて
も食べる事は出来ないのです。

販売店でも

 スーパーでよく見かけますが、販売ケースのロードラインがあ
ります。
 ロードライン(積荷限界線)とは、温度管理の必要なオープン
ケースの中で、ロードライン以下はケース内温度が規定の温度に
保たれている場所の限界を示す線のことになります。
 販売するときにロードライン以上の高さに牛乳を陳列してしま
うと、適切な温度管理が出来ない事になります。
 販売時点での温度管理が不完全になると、牛乳の安全が保たれ
なくなるのです。
 スーパーで牛乳がロードラインを超えて積まれていても、注意
する方は、大手のスーパーでも見かけません。
 ロードラインを守って販売しているスーパーの方が少ないかも
しれません。
 製造工場から販売、家庭での取り扱いが守られてこそ食品の安
全が保たれるのです。そして安心感につながると思います

私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。
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HP「食品工場の工場長の仕事とは」主催 品質管理 生産管理 河岸宏和

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