==================================食品安全教育研究所発行=
■■ アワビ大量死、半数を韓国産で代替し
「地元産」として販売 北海道・熊石のフェス
■■■ 2014年7月5日発行
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おはようございます。河岸です。
「また北海道で産地偽装ですか」こんな声が聞こえてきそうです。
しかも、行政もからんでいる、町のフェッシバルでの産地偽装は
怒りを超えて、あきれてしまいます。
是非、みなさんの工場の教育にも事例として使用してください。
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だれも声を上げる事は無かったのか
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一人でも声を上げていれば
地元産のアワビが大量死していることは、関係者がすべて知って
いたと思います。
韓国産のアワビを仕入れていたことも、仕入れた伝票、現物、お
金の動きを見れば、誰もが、気がついていたことと思います。
「注文が来ているので断れなかった」「欠品は出来ない」産地
偽装を行った工場の責任者の口から良く聞く言葉です。
まさしく、八雲の対応は、注文さえこなせば、何とかなると偽装
を行ってしまう企業の対策と同じと感じてしまいます。
「来て頂くお客様に嘘はつけない」「透明性が一番」と開催前に
何故どなたも「笛」が吹けなかったのか反省をしっかり行ってほし
いものです。
八雲町にメールを打ちましたが、いまだ回答はありません。
非常に残念です。
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アワビ大量死、半数を韓国産で代替し「地元産」として販売
北海道・熊石のフェス
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/547729.html
【八雲】5月に開かれた渡島管内八雲町熊石地区の「熊石あわび
の里フェスティバル」(実行委主催)で、「地元産」と銘打って来
場者に販売するなどしたアワビ約2万個のうち、半分以上は韓国産
だったことが26日、分かった。実行委事務局の町によると、地元
で海中養殖していたアワビが海水の異常低温で大量に死んだため、
販売予定量を確保できなかったという。町は「韓国産と明らかにし
なかったのはミス。申し訳なかった」と話している。
フェスティバル終了後に実行委内で問題視する声が挙がり、町な
どが25日の町議会全員協議会に韓国産を使ったことを報告した。
渡島総合振興局は同日、原産地の表示義務違反の疑いもあるとみ
て、日本農林規格(JAS)法などに基づき、八雲町役場熊石総合
支所に立ち入り調査を行った。
町によると、5月18日の同フェスティバルで用意したアワビ
1万9120個のうち、9850個が韓国産だった。フェスティバ
ル直前の5月12日から15日に実施した調査で、海中養殖してい
たアワビの8割に当たる9万9千個が死んでいるのが判明。フェス
ティバルで使うサイズのアワビは9270個しか確保できなかった
という。
実行委は、近隣の檜山管内上ノ国町などのアワビの利用も検討し
たが、コスト面などで折り合わず、函館の業者を通し、割安な韓国
産の養殖アワビ555・6キロを318万円で購入した。八雲町で
は天然アワビも水揚げしているが、量が少ないという。
<北海道新聞6月26日夕刊掲載>
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熊石あわびの里フェスティバルにおける韓国産あわびの使用について
http://www.town.yakumo.lg.jp/modules/sangyou/content0005.html
平成26年6月26日
熊石あわびの里フェスティバル実行委員会 実行委員長 長水
憲一
初夏の候、皆様におかれましては日頃より当実行委員会にご支援と
ご協力を賜り誠に感謝申し上げます。
5月18日(日)に開催された第20回熊石あわびの里フェスティバル
において、熊石地域の海水温の急激な低下が原因で、あわび養殖の約
8割が斃死するという大きな被害を受ける中で、フェスティバルでは
約2万個のあわびを必要としますが、熊石産のあわびを確保すること
は難しいと判断し、約半数の9,850個を韓国産のあわびを購入し実施し
てしまいました。
来場者の皆様には、事前に韓国産あわびであることを周知せず販売
してしまい、ご来場者や関係各位、そして報道関係者に多大なるご迷
惑をおかけしましたことに対し、心からお詫び申し上げます。
ここに、韓国産あわびを使用した経緯につきまして、ご報告させて
いただきます。
大変申し訳ございませんでした。
経過報告書
第20回熊石あわびの里フェスティバルの際に使用する熊石産の養殖
あわびが低水温により大きな被害を受け、結果として外国産の韓国蝦
夷あわびを購入し、フェスティバルを開催することに至った経緯につ
いて、以下のとおり報告させていただきます。
1.外国産(韓国産)あわびを使うことになった経緯及び熊石産のあわび
が不足している中で、中止の判断ができなかった理由、また、イベン
ト当日に熊石産以外とはっきり宣言したうえで開催出来なかった理由
熊石地域の海水温が昨年12月から本年1月に掛けて海水温が5℃〜7℃
と長期間にわたり低く、特に平成26年2月17日から急激に水温が低下し
5℃以上あったものが、19日には1度台まで低下し、数日間、海面がシ
ャーベット状態になるなど3月中旬までの約1か月間は1℃前後、あわび
が活動できる5℃以上に回復したのが4月中旬と約2か月間も低水温が続
きました。
主な低水温の原因については、対馬暖流の影響が弱いことから、表
層水が沖に運ばれ低水温の下層水が上昇してきているものと中央水産
試験場が推測しております。また、中央水産試験場にある約50年間の
水温データを見ても今回のような異常水温が続いた前例はないという
報告がありました。
低水温対応としては、町と北海道栽培漁業振興公社が協力し、2月24
日に公社の施設により加温水槽への移設試験を実施したところ、殆んど
全滅したことから、水産技術普及指導所と協議の上、移設は無理と判断
し、海中生簀のまま水温の上昇を待つよう養殖部会にアドバイスを行な
い、判断を委ねたところであります。
生残調査については、その間、給餌作業に合わせ、あわびの生育状況
を見ながら、4月11日頃、一時海水温が上昇しはじめたことから、体力の
回復を待ち4月22日に町と水産技術普及指導所の協力のもと1回目の生残
状況調査を実施しました。
結果は、海中生簀1篭、収容数2,686個に対し、生残1,190個(44.3%)、
斃死1,496個(55.7%)でした。
全体の籠数量は45籠で、1籠2,750個であったことから、生残率を
44%で見込み、この時点であわびの確保が出来る数量を53,000個位と判断
しました。
5月7日:第3回実行委員会・運営全体会議(最終会議)
この時点では、あわびの被害が5割程度との漁協熊石支所からの報告が
あり、例年どおり2万個体制での開催ができるものと確認されました。
また、それぞれの出店者からの報告で、当日は3万食の食材提供出来る
ことも確認されました。
5月12日:
あわびの被害が甚大であるとの報告により、実行委員会緊急役
員会議開催この日養殖部会は、早朝からイベントに使用するあわびの数量
を確認するため2回目の生残率調査を実施したところ、午後2時頃、1日目
の作業12籠の分の選別作業を行なった結果、生残数が20%と最悪の状況に
なったことから、漁協から一報を受けた産業課水産担当者が状況を確認し
ました。
早々に役員会を開くことになり、午後3時に実行委員会役員会議(実行
委員長、副実行委員長)を支所において、低水温によりあわびが斃死して
いる被害状況を説明し、その対応を協議しました。
被害の状況は、1籠2,750個、入っている籠を1日調査できる12籠を回収し
当初入れた33,000個の生残数を確認したところ、約20%以内の生残率しか
なかった。内容は、L、529個、M、4, 118個,S、1,465個の6,112個であっ
た。そのうち、当日使用出来るサイズをM・Lにしても、4,600個程度で、
担当者が残りの籠数を聞くと、余り残っていないとの報告でありました。
この様な状況の中で、果たしてイベント開催できるかという中で、結果
として、5月12日時点では、既にラジオ・テレビで全道規模の宣伝やポス
ターの掲示を旭川市以南に行っていること、観光バスツアーの昼食の発注
を4社(309名分)から受けていること、歌手の契約、ステージの設置など、
多額の予算をすでに執行していること、出店者も食材等の仕入れも進めて
おり、中止を完全に周知するには残された時間がないことなどから、開催
することより、中止にすることの困難の方が大きいとの判断から開催に向
けて全力で努力し取り組むことといたしました。
しかし、例年、2万個体制であわびを確保お願いしていることから、こ
の被害で残っている熊石産のあわびだけでは、イベント開催が出来るわけ
でもなく、あわびの確保については、漁協熊石支所内部でも事前に対応し
ていたところであり、改めて、あわび確保に向けて、漁協熊石支所長も加
わり、各方面にあわびの手配することになりました。
副実行委員長が、漁協熊石支所長との情報網により対応することになり、
近隣町のあわびの状況を確認しました。
しかし、近隣町の上ノ国の場合はLサイズ(6.5cm以上)で、1個350円、
他に容器などの輸送費用が加算され、最大で2,000個までしか購入できな
い。また、貝取澗の場合は、Lサイズ(6.5cm以上)で1個442円と単価が高
いことやその他以外の近隣町からの購入も考えましたが、フェスティバル
に使用する熊石の養殖あわびは6.0〜6.4cmのMサイズで近隣町からの確保が
難しいこととなりました。
その時に漁協熊石支所長と副実行委員長から外国産の韓国の蝦夷あわび
が日本に流通し、北海道内でも販売されていることが提案され、何の躊躇
(ちゅうちょ)もなく、漁協熊石支所を通し、函館市水産物地方卸売市場内
にある貝専門店に連絡し、外国産の韓国の養殖蝦夷あわびであれば、まと
まった数が確保できるという安易な気持ちでありました。その際には、貝
専門店からは5月18日のイベントに使用するには、今日の午後5時までに発
注しないと間に合わないという時間制約のある中で、何とかして、フェス
ティバルを開催したいという思いから、韓国産のあわびを購入することに
なりました。その発注内容は、購入単価はキロあたり5,300円で、555.6キロ
を購入し、消費税(8%)を含めると3,180,254円で個数は9,850個で1個当た
りの単価は318円です。その場所には、事務局である町職員2名が同席して
いました。
5月15日:養殖部会から水産担当係に残っている籠を引き上げた結果が報告
され、5月12日から15日に全生簀45篭の調査を行った結果、収容個数124,500個
に対し、生残個数は25,349個(20.4%)、斃死個数は99,151個(79.6%)と
いう結果報告されたが、すでに韓国産あわびを発注済みでした。
5月16日:漁協熊石支所のあわび養殖部会が函館市場からあわびを運搬し、
活あわびの状態であわび中間育成施設の水槽へ搬入し、当日使用しました。
5月18日:フェスティバル当日は、副実行委員長が開会宣言の際に、熊石
産のあわびが大きな被害を受け、他からもあわびを確保したことの説明は
したが、韓国の蝦夷あわびも使っていることの説明はしていない。このこ
とは故意に話さなかったのではなく、実行委員会として6日間でフェステ
ィバルの開催にこぎつけることができたという気持ちの方が大きかったた
めであります。しかし、2万個用意したうちの半数が韓国の蝦夷あわびで
あることを周知しないで販売いたしました。
フェスティバルで用意したあわびの内訳でありますが、
※あわび使用個数 19,120個 (熊石産9,270個・韓国産9,850個)
◆前日出店者使用個数 5,320個 (熊石産)
(食材加工分・あわび弁当等1,200個、あわびカレー250個、釜飯480個)
(当日イベント用賞品3,390個)
◆当日活あわび販売個数 13,800個
(熊石産3,950個・韓国産9,850個)
○使用内訳
・活あわび 10,000個(韓国産9,850個・熊石産150個)
・バカ貝セット 3,800個(熊石産)
2.今後の防止策について
熊石のあわびは、平成7年から試行錯誤のうえで漁業者がここまで実績を
積み上げ、今では「あわびの里」としての知名度が根付くまでになりま
した。
この度の不祥事で熊石特産のあわびという知名度に傷をつけてしまっ
たことは、消費者の皆様をはじめ、熊石のあわびとしてご利用いただい
ている多くの皆様方に多大なご迷惑をおかけしましたことを深く反省し、
二度とこのような事を起こさないために実行委員会としてコンプライア
ンスの徹底を図ってまいります。
今回の件で熊石の漁業の振興や漁業者への影響、意欲の低下につなが
るようなことは決してあってはなりません。そのことが実行委員会とし
て一番の心配であり、何よりも重大な責任を感じるところであります。
ただ、あわびに携わる若い漁業後継者の将来の希望と意欲だけは考慮
して下さるよう町関係者に強くお願いするとともに、これまで熊石あわ
びの里フェスティバルに絶大なご理解とご協力を下さった、町内外の皆
様に心からお詫びを申し上げます。
(1)すべての確認時期を早期に対応
このたびの反省から、すべての発注物の内容の詳細を再度確認する。
当日までの少ない期間になってから確認するのでなく、すべての準備や
納品されるものについて、早い時期から万全の手配をする。
やむを得ず、熊石産以外のものが会場で提供されることになった時は、
来場者に対しチラシや放送などにより、事前に周知したうえで販売する。
(2)「あわびの里熊石」に・・・
「あわびの里熊石」のイメージがマイナスになるような行為をしたこ
とは、実行委員会として心から反省するとともに、これまでご理解ご
協力いただいた皆様の信頼を裏切るようなことになり心からお詫びを
申し上げます。6月23日開催の実行委員会議の中でも今回の件を心から
反省し、これまで造り上げてきた「あわびの里熊石」のイメージを回
復させるために、関係各位のご理解とご協力を賜りながら、実行委員
会として力を合わせ、頑張ってまいりたいと思いますので、どうぞよ
ろしくお願いいたします。
お問合せ 熊石あわびの里フェスティバル実行委員会
事務局(八雲町熊石総合支所産業課内)TEL:01398-2-3111(代表)
私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。
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