========================================食品工場長の仕事とは===

毎日毎日考え続けることが大切です。

　食品工場での仕事、特に開発を常に続けないとお客様はあきてしまいます。

チキンラーメンの様に有る程度完成された物でも、４０年以上考えて玉子

ポケットを付けることによって、売り上げが伸びたと聞いています。

http://www.chikinramen.com/island.html

　毎日通い詰めている、小料理屋が有ったとします。イメージとしては、渡る世間

は鬼ばかりの中で出てくる、岡倉みたいなイメージです。岡倉みたいな料理屋が

そばにあって、一人５０００円以下で食べることが出来たらいいです。家族そろって

ハレの舞台で食べることが出来る所って考えて見ると少ない物です。その岡倉に

通っていたとします。毎日毎日通っても、お客さまに飽きを与えなために岡倉は

何を考えたらいいのでしょうか。料理以外の人を迎えるための工夫はもちろん必要

です。花を生けるとか、掛け軸を替えるとか人を迎えるために準備する事は山の

様にあります。今日のお話しは、料理に絞ってお話ししたいと思います。料理は

即ち皆さんの工場から出荷されていく製品だと思ってください。食べに来る人が、

今日は何か美味しい物が有るかなとわくわくしながら、通ってくる状況が目に浮

かびますか？今日もあのマグロを食べよう。岡倉のマグロはおいしいからとわく

わくしながら、大切な人を連れてくるそんな光景が目に浮かびます。家庭料理は

毎日食べ続けても飽きないと言われます。それに比較して、外食は毎日食べ続ける

と飽きてしまいます。特にチェーン展開しているファミリーレストランは、味がいつ

食べても同じになっていますので、飽きてしまいます。家庭料理は造る相手の顔を

見て造りますので、飽きない味になってきます。

開発担当者はわくわくしながら工場に来ていますか。

　では、あなたの工場の製品が、そんな「わくわくする」商品を届ける事ができますか。

商品開発を担当している方と話してみてください。最近、布団から出るときに工場に

行って是非この商品を作って見ようとわくわくした事はありますか、と聞いて見て

ください。早く工場に行って商品を作りたくて、前の日から寝ることが出来なかった

ような商品があったかどうか。是非工場長のあなたが開発担当者と話して見てくだ

さい。完成された料理でも毎日毎日、何かを少しづつ改善して工夫する事によって、

いつも美味しく感じるのです。家庭料理があきなくて美味しく感じるのは、料理を食べて

もらう人の顔を思い出しながら、工夫を続けるから美味しいのです。一度完成した物

だから、あとはコストを下げることしか無い。と言うことでは無いと思います。私たちが

毎日作っているのは、あくまでも食べ物です。ビス、ナットの様に寸分違わないで仕上

げる必要があって、その規格どおりに、仕上げる事がお客さまの最大限のそして最小

限の要求と違うと思います。

あなた自身が毎日わくわくしていますか？

　工場長のあなた自身が、毎日朝起きたときに、今日は工場に行ってこれをして、あれを

片づけて、そうしてこうすればいいなとわくわくしながら朝を迎えていますか。仕事を

前向きに毎日考え続けているリーダーのそばにいると周りもいろいろ考え続けるものです。

リーダーが毎日毎日暗い顔をして朝、工場に来て、何でおまえら挨拶が無いんだと大きな

声で話し続けるとその部署は非常に暗くなってしまいます。

毎日毎日食べ続ける物。

食は文化です。やっと最近食育と言う言葉が使われてきました。

毎日毎日食べるものを開発するときに「わくわくする事を考える」とても大切な事だと

おもいませんか？

あなたの工場の製品をわくわくしながら待っている方がいるのです。

私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。