ワークスケジュールはどのように組んでいますか

朝、従業員の方が工場に来られました。従業員の方が、どんな仕事を何時から何時まで

するか、あなたの工場は解るようになっていますか？

http://homepage3.nifty.com/ja8mrx/asadanndori42.htm

その、配置図をみて、従業員の方は仕事に入ります。今日のお話は、その従業員の方を　

指示する管理者の方が、どのように従業員の方を管理しているかのお話です。

食品工場で物を造るときに、下処理、加熱、包装、箱詰めと皆さんの工場も大きく

分ける事ができると思います。また、今日は商品をそれぞれ何パックづつつくるか　

計画が立っていると思います。その商品ごとに下処理は、何時までに、何パック分

加熱処理は何時までに何パック分、包装は何時まで、箱詰めは何時までと、朝工場が

そのワークスケジュールを皆さんの工場ではどのように組んでいますか？

このワークスケジュールの組み方で生産性がほぼ決まってしまいます。

生産性とは、従業員一人あたり一時間あたりの生産の出来高を言います。

出来高は金額であったり、生産重量であったりしますが、一人一時間あたり

１０，０００円くらいの生産性が食品製造業の場合は、目安になります。

この一人あたり一万円の生産性が、計画段階でできているかどうか、

そして各チェックの時間に、その時間に計画通り物ができているかどうか、

チェックできる仕組みができているかが大切になります。

次に示すのが簡単に考えた表です。

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　時間　　　　計　画　　　　　　　　　　　　　　　　　実　　績

０８００　　仕込み　３人

０９００　　　

１０００

１１００　　仕込み終了　　　　　　　　　　　　　　予定通り

１２００　　休憩

１３００　　サニテーション　開始　１人

１４００　　サニテーション　終了　　　　　　　　　３０分　遅れ　設備トラブル

１５００

１６００

１７００

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まず、時間ごとに作業をする事を書いて、人数を書いて、実際の人の名前を書いて、

その表を前日のうちに造っておきます。その表に対して出勤してきた朝に、出欠を

とって実際勤務している人の表をつくります。作業中には、時間毎その作業のポイント

毎にチェックします。

たとえば、山登りなら、頂上に昼までに登って、頂上でお昼ご飯を食べようとしたら

１０時までに三合目、１１時までに七合目、そして１２時に頂上に登ると、当然進捗を

チェックします。そして、遅れていると分かったら皆さんはどうしますか？？

私が現場の管理者をしていたときは、遅れている工程を見つけたときは、その作業の

前後の仕事をフォローしました。たとえば、肉を切る仕事が遅れているときには、

肉を切ることを応援するのではなく、その肉を運んで来る仕事、切った肉を詰める

容器を運んで来る仕事をフォローしまして、その肉を切る仕事自体は担当者に行って　

もらいました。そうすることによって、作業が遅れるとフット息を抜くことができないと

分かれば、作業者は工夫を始めます。

また、それでも遅れているときには、皆さんはどうしますか？　

お昼を食べるな。残業をつけないから終わるまでやっていけ。なんて言う人もいますが、

私の場合は、午前中の出来高をクリアするために、その作業者が昼休憩を取っているときに、

追いつけるように肉を切って置きました。午前中のノルマは午後にひきづらない癖を、

つけるためです。

そして、昼休憩を上がってきた人たちが、直ぐに仕事を始められるように、容器を用意したり

肉を用意したり等の段取りを事前にしておきました。そうしていくうちに、自然とノルマが

クリアできるようになり、工場の生産性が上がって来ました。

工場のリーダーは、やり方、段取りの仕方を教えて、こうすれば生産性が上がるよって、

教えて行かなくてはいけません。

ワークスケジュールの記入が終わった時点で、なにかグラフをつけるといいと

思います。毎日毎日、グラフ化することによって、今日は昨日より、良かった、　

悪かったと、数字で評価できますので自然に作業性が上がってくると思います。

体重も毎日グラフ化する事により、自然に減量すると言われています。

工場長のあなたなら、各工程毎、工場全体の生産性のグラフを壁に貼っておくと、

いいと思います。

グラフを貼るだけで一割は、間違いなく生産性が上がると思います。