========================================食品工場長の仕事とは===

万が一を考え、充分な保険と、非常時の連絡先を事前に作成しておきます。

　労災より多いのが通勤途上災害です。通勤災害とは、労働者の「通勤による」

負傷、疾病、障害または死亡のことです。「通勤による」傷病とは、「通勤がもとに

なって」生じた傷病をいいます。1995年３月に東京の地下鉄で起きたサリン事件の

被害者も通勤途上災害に認定されています。私もこの地下鉄を利用して良く商談に

当時行っていましたので、テレビを見ていた家族から「今、どこにいるの？」と

電話がかかってきました。一般的には、交通事故が一番多くなります。加害者に

なった場合、被害者になった場合色々なケースが出てくると思います。車通勤を

許可している場合は、駐車場を工場で準備していると思います。この駐車場の

許可を出すときに、次の物を確認する必要があります。車検証、任意保険の保険証

（対物1000万円以上、対人無制限、一事故無制限）、免許証、この三点の現物を

確認します。コピーでは他人の書類を簡単に偽造できますので、必ず現物を確認して、

コピーを取らせてもらいます。対物の1000万円以上は通常は必要ないのですが、

万が一工場の給水タンク、機械室に車がつっこんで事故を起こした場合は、1000万円

で足りなくなってしまいます。交通事故は、充分注意していても事故に遭ってしまい

ます。万が一の事を考えて、保険だけは確認しておきます。月に一度は、駐車場の

入り口でシートベルトチェックをします。この日は抜き打ちでチェックを行い、シートベルトを

未着用の方がいれば、掲示板などに掲示すれば、効果が出ると思います。

全員の安否を確認します

　工場での事故、自然災害などが発生した場合、従業員の安否を確認する場面が

出てきます。大地震などが発生した場合、出張とか、旅行とかで、災害地に万が

一従業員が行っていないか、調べる必要が出る場合もあります。何日も無断欠勤が

続くので、アパートに電話してみても出ないし、アパートに行ってみたら鍵がかかって

いて、連絡も付かないし、一週間が過ぎてしまい、新聞をよく見たら事故に遭っていた。

なんて事が発生しないように、日常から、どの程度の災害が有った場合は、どのように

連絡を取り合うか話しておく必要があります。地下鉄サリン事件のような事件が、工場の

周りで、起きたときに従業員の安否を確かめる連絡方法を、考えてみるといいと思います。

私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。