==================================食品工場の工場長の仕事とは==
■
■■ 新商品の作り込みとは
■■■ 2010年8月16日発行
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
おはようございます。河岸です。様々な工場にお邪魔しますが、ISOをとられ
ている工場ほど、現場の清掃、整理整頓ができていないのは気のせいでしょ
うか。
ツイッターをしています食について是非合智しませんか。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
私のセミナー、講演会の案内です。
≪わかっているようでわかっていない!≫
食品工場における異物混入防止対策
◎異物検出機を誤って使用していませんか?
◎作業者意識が向上する教育はできていますか?
日時 平成22年9月28日(火) 10:30〜16:30、
9月29日(水) 10:30〜16:30
会場 [東京・五反田] ゆうぽうと 5F たちばな
http://www.gijutu.co.jp/doc/s_009189.htm
講師割引き
http://ja8mrx.la.coocan.jp/ibutu9tu.pdf
食品期限(賞味・消費)設定における
科学的根拠構築のための項目設定と各種試験法
日時 平成22年8月23日(月)24日(火)
会場 [東京・北区 王子]北とぴあ 9階 901会議室
★指標がない食品の検査項目、規格の決め方とは?
★新商品の食品期限設定はどうするか?
⇒各種製品例から《納得性の高い》《信頼感のある》項目設定を解説。
http://www.gijutu.co.jp/doc/s_008104.htm
講師割引 ↓↓↓↓
http://ja8mrx.la.coocan.jp/008104kigenn.pdf
”うそのつけない” 社内組織・土壌作りのための
「嘘・過大・過小報告の見極め方」
日時 平成22年8月27日(金)10:00〜17:00
会場 [東京・大井町] きゅりあん 5F 第2講習室
■社内組織でのウソ・粉飾の事例を公開
◎嘘が起こりやすい環境・シチュエーションは? ⇒嘘が起こらない。
未然に防ぐ体制を作る
◎重大な品質リスクを回避する!
◎報告の精度を上げて適正なマネジメントをする!
http://www.gijutu.co.jp/doc/s_008166.htm
講師割引はこちらから。↓↓↓↓↓
http://ja8mrx.la.coocan.jp/uso.pdf
食品工場の監査、品質管理の方にお勧めの講座です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今週のお勧めの本です。
「買い物する脳」
明るく白いイヤホンを見るとipodを使っていると解ります。
白いイヤホンだけで1000曲持ち歩けるっていいな、とipodが欲しくなって
しまいます。
貧しい人が食べると思っていたサバが、関サバと名前を変えてブランド
化されると高級魚になってしまいます。
人は何故物を欲しくなるのか、何故ipodが欲しくなるのか、高くても関サ
バが食べたくなるのか、解説してくれます。
物が売れないと悩んでいる貴方にお勧めです。
http://astore.amazon.co.jp/koujyou-22/detail/4152089784
★4個
・食品工場の参考になる本
http://astore.amazon.co.jp/koujyou-22/249-0151581-1769102
・中食・外食で参考になる本
http://astore.amazon.co.jp/innsyokutenn-22
==========================================================
★☆ ====================
新商品の作り込みとは
=========================
ロットテストについて
新商品の発売が決まると製造現場の設備を使用してロットテストを行い
ます。
ロットテストではお客様と約束した商品と同じ品質の物を造り上げる必
要があります。
テーブルテストで作り込んだ商品と同じ物をロットテストで造り上げる事
が大切なのです。
テーブルテストと同じ配合、同じ調理方法で作ればいいという事ではな
いのです。
調理する製造量、製造設備が異なれば同じ原料配合で商品を製造して
も出来上がりは異なる物が出来てしまいます。
ロットテストでは、お客様と約束した商品と同じ物を造り上げる必要が
あるのです。
同じ物をとは何か
新商品をお客様と商談する時には、要求品質表を作成しておきます。
一次要求は、お客さまの言われる新商品の夢を絵にします。
二次要求は、夢を具体的な商品の絵を描き出します。
三次要求は、具体的に作り上げた商品の特製を数値化します。
お客様と商談する時には、商品と数字を同時に打ち合わせるのです。
試食して頂いて、サンプルで了解を得ても、初回製造分で試作品と異なる
物になってしまう場合があります。
お客さまの記憶違い、食べた時の条件の違い、お客さまの体調の違いな
どで異なった商品と思われてしまうかも知れません。
人間の五感に頼るだけではなく、要求品質表の三次要求の数値化を行う
事が必要なのです。
味についても、塩分、糖度などのように数値化出来るものもあります。
味に影響するph等も数値化を行う事が出来ます。
ラーメンのスープなどは、スープの色を測定することも出来ます。
色は非常に繊細な物です。同じ原料配合でも、加熱時間、加熱温度が異
なれば異なった色に仕上がってしまいます。
お客様と商談する時には、必ず、色のばらつきの幅も打ち合わせる必要が
あります。
味噌等の色は保存期間で変化してしまいます。
賞味期限の設定時にも、何処までの色の変化が認められるかをお客さ
まとの商談時に打ち合せて、要求品質表に記載する事が大切です。
商談時のサンプルとおなじ配合で製造したので同じ商品という事ではな
く、商談時のサンプルと同じ物を現場の設備で作り込む事が大切なのです。
サンプルと同じ配合で製造した物が同じではないのです。
私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。