========================================食品工場長の仕事とは===
ザ・トヨタウェイ
http://homepage3.nifty.com/ja8mrx/toyota4.htm
このページに読者の方からメールをいただきました。メールを頂いたのは
ずいぶん前なのですが、この「ザ・トヨタウエイ」を手に入れるまで時間がかかり
ましたので紹介するのが遅れてしまいました。申し訳ありませんでした。
最近は読書量が増えてきましてなかなか書籍代もかさみますので、図書館を
利用するようにしています。今回の本も地元の図書館にお願いして、埼玉県立
図書館から借りてもらいました。内容の非常に濃い本ですので、ゆとりのある方は
手元に置いておくといい本だと思います。
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いつもメールマガジンを読ませていただいております。
食品会社での問題をきちんと捉えられていますので、いろいろ参考にさせていただ
いております。今回のテーマ「トヨタ生産方式が食品工場に適用できるか?」という
問いについての答えは簡単です。結論を言えば、「出来ます。大きな効果を上げられ
ます。」です。実は私は以前電子機器をつくっている工場に勤めていましたが、当初
とても電子機器工場には適用できないと考えていました。しかしそれは大きな誤りで
した。導入で大きな効果が実現できたのです。そのこともあって、食品工場に導入
できると信じています。
しかし、トヨタ生産方式といってもいろいろな捉え方がされています。この論議を
するのには、トヨタ生産方式が何かということをきちんと理解しなければなりません。
聞きかじりでの論議では、意味がないのです。今書店にシェフリー・K・ライカー著
『ザ・トヨタウェイ (上・下)』(日経BP社 2004年7月26日発行)という本が 並んで
います。これはミシガン大学の教授の書いた本ですが、これを読まれれば、私の
結論がなぜひきだされたのかお分かりいただけると思います。
ジョー (ハンドルネームです)
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この本のポイントはアメリカからみたトヨタ方式を解説していますので、日本人から
みたトヨタでは無くアメリカからみたトヨタが書かれています。非常に理解しやすく
書かれています。その中の大原則を上げてみたいと思います。
トヨタウエイのビジネス原理
原則 1 短期的財務目標を犠牲にしても長期的な考えで経営判断する
原則 2 淀みのない流れをつくって、問題を表面化する
原則 3 プルシステムを利用して、つくりすぎの無駄を防ぐ
原則 4 生産量を平準化する
原則 5 問題を解決するためにラインを止め、品質を最初からつくり込むカルチャーを
定着させる
原則 6 標準化作業が絶え間ない改善と従業員の自主活動の土台になる
原則 7 すべての問題を顕在化させるために目で見る管理を使う
原則 8 技術を使うなら、実績があり、枯れた、人や工程に役立つ技術だけを利用する
原則 9 仕事をよく理解し、思想を実行し、他人に教えるリーダーを育成する
原則10 会社の考え方に従う卓越した人とチームを育成する
原則11 パートナーや部品メーカーの社外ネットワークを尊重し、改善するのを助ける
原則12 現地現物を徹底的に理解するように自分の目で確かめる
原則13 意志決定はじっくりコンセンサスを得ながら、あらゆる選択肢を十分に検討するが、
実行は素早く行う(根回し)
原則14 執拗な反省と絶え間ない改善により学習する組織になる
トヨタの改善チームはまた次のように活動します。
1 現場に行ってみる
2 状況を分析する
3 一個流しとアンドンを使って問題を顕在化する
4 「なぜ」を五回繰り返す
この著者が伝えるトヨタウエイは、とにかく現場で自分の目で確認し、自分の考えで
改善できることを考え出すことが、トヨタウエイと話しています。その解析の途中で
パソコンに数字をたたき込んで、解析するのでは無く、現場で「なぜ」を五回繰り返して
現場でしつこくしつこく考えることが一番有効だと話しています。
この考え方は、食品工場でも使える考え方です。在庫が多く淀みのある川では、
川底にある、問題という、石、障害物は見つけることはできません。在庫量、川の
水の水位が下がって初めて、石、障害物などの川の流れをせき止めていた、ものが
見えるようになるのです。
この14の原則をわかりやすく実例を、紐解きながら、解説してあるトヨタの考え方を
非常に理解しやすく書いてあります。お勧めの一冊です。
私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。
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