=================================食品安全教育研究所発行=
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■■ 吐糸する虫の対処方法
■■■ 2016年5月29日発行
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発生後の再発防止、ミスを起こさない商品設計など“食の
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吐糸する虫の対処方法
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工場内で蜘蛛の糸を見つけたら
小麦粉などの粉類を取り扱う作業場で
は、壁の隅に蜘蛛の糸のような物を見か
ける事があります。食品工場の中では蜘
蛛が生息している場合は少なく、糸を吐
く種類の虫による糸がほとんどです。ほ
とんどはシバンムシ、メイガのどちらか
の場合が多い物です。
シバンムシは死番虫と書き、英名の
deathwatchを直訳したものです。シバン
ムシの幼虫はカブトムシの幼虫のような
形態ですが黒い点の様に見える物でとて
も小さく、餌の中にいてあまり動きませ
ん。
メイガ類の幼虫は乳白色の10㎜程度の
イモムシ状です。成虫は，約１３mmほど
で，羽を屋根型にたたんで静止します。
静止したとき羽の前半部は灰褐色，後半
部は赤褐色と２色に分かれます。
メイガ類の幼虫は大量の糸を吐いて食
品をつづり巣を作ります。そのため、メ
イガ類が発生している所には大量の吐き
糸が付いていることがあります。
包装工程で、メイガ類の卵が製品とい
っしょに包装され、パック内で幼虫に成
長し糸まみれになっていたクレームを経
験したことがあります。
糸を見つける前に
フェロモントラップは雄成虫に対して
非常に捕獲率が高いので、室内に虫が発
生しているかどうかを知るのに適してい
ます。一般的には、メイガ類用、シバン
ムシ用のフェロモントラップを小麦粉な
どの粉類を使用する作業場に設置します。
フェロモントラップに小さな黒い点状の
虫が捕獲されていれば、発生している事
になります。
フォロモントラップで生息が確認出来
た場合は、作業場内を徹底的に清掃しま
す。
殺虫剤に頼らなければならない場合は
壁の中に巣を造られてしまい、壁を壊す
以外に対応が無い場合、壁の中に殺虫剤
を噴霧する以外は避けるべきです。
点検のポイント
１ 作業場内に蜘蛛の巣状の物が無い事を確認し記録しているか
２ 粉類を使用する作業場にフェロモントラップを設置しているか
３ フォロモントラップに捕獲があった場合作業場内の清掃を行っているか
私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。
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