==================================食品工場の工場長の仕事とは==

■■  トラブル時の工場監査
■■■                  2013年8月24日発行 
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おはようございます。河岸です。
 委託生産を行う場合は、商談時に規格を文章で確認し、製造開始時に
製造工場で立ち会い、販売前に検査を行うことが必要です。
 手抜きを行うと、回収をしてしまう結果になってしまいます。
 京都西川「ソフトタッチタオルケットご愛用のお客様へのお詫びとお
知らせ」
 http://www.kyoto-nishikawa.co.jp/news/news20130820.html
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・食品工場の参考になる本  
   http://astore.amazon.co.jp/koujyou-22/249-0151581-1769102
・中食・外食で参考になる本 
   http://astore.amazon.co.jp/innsyokutenn-22
  
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 トラブル時の工場監査
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信頼出来る工場かどうか

 異物混入が発生した場合、膨張など品質クレームが発生した場
合の監査について考えて見ます。
 監査者は一般的に流通出身の方が行います。監査される側は製
造出身の方が監査を受けます。監査を行うときには、トラブルの
原因をつかみ、再発防止策が適切かどうか、再発防止策が守られ
ているかどうかの監査を行います。
 但し、品質不良などのトラブルの場合、再発防止策が適切かど
うかの判断になります。
 監査する側に専門知識が無いと、発生原因の内容が正しいかど
うか不明の場合があります。二次殺菌を行って居る製品が膨張し
てしまったとします。原因として「その日使用した原料の菌が多
かったので他の日は大丈夫です」と言った説明が工場から有った
とします。
 説明の後「了解しました」と言われる方が多いのですが、トラ
ブルの原因追及は必ず数字で説明を受けるようにします。
 「クレーム当日の菌数は○○で、他の日は○○です。再現テス
トを行った所やはり、菌数が多いときは膨張しました。これから
は受け入れ時に菌数の結果が出ている原料を使用します」と言っ
た数字に基づいた説明が無い限り、納得してはならないのです。
 数字の説明であれば、詳細を理解出来なくても、数字の大小で
判断が出来るはずです。
 しかし、工場によっては数字を捏造している場合があります。
検査を行ってもいない細菌数を測定しているかのように説明する
場合もあるのです。
 その場合は、「細菌検査の方法を説明してください」と話せば、
説明が真実かどうかを判断出来ると思います。
 工場監査を行うときに大切なのは、監査項目に合致している工
場かどうかをチェックすることよりも、説明をしている相手を信
頼できるかどうか、お客様に安心して、監査先の製品を提供出来
るかどうかを判断する事だと私は思っています。

私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。

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