========================================食品工場長の仕事とは===

突然ですが高速道路で、トイレに行きたくなったとします。はじめはあそこの

パーキングはトイレが汚いから、次の新しいパーキングにしようとか、どうせなら　

ホテルを予約しているので、ホテルのトイレまで我慢しようとか、考えています。

そのうち我慢できなくなって、どこでもいいから止めてなんて、騒ぎ出しますね。

そこで近くのサービスエリアに止めると、トイレが行列になっていたりします。

最近のサービスエリアは、お盆、正月等の混雑時期になると工事現場に置いて

あるような仮設トイレを設置していたりしますので、最悪の場合はその仮設トイレ

でもいいやって事になります。

さーーここで考えてみたいと思います。私たちの工場のトイレは、是非使用して

みたいトイレですか。工場に勤務してトイレを使わない人はいないと思います。

ただ、ちょっと我慢できる状況なら家まで帰ってしようとか、帰り道のコンビニで

用を足して帰ろうかとか考えてしまうようなトイレではありませんか。

私の働いた工場の中には、もちろんぽっちゃんトイレもありました。しかし最悪の

工場は、女子用のトイレと男子用が同じところにあるのです。男子の小用の

トイレがずらっと並んで、女子用のトイレが後ろに並んでいます。もちろん男が

大をしたいときは、女子の方に並びますね。その会社は工場をたくさん持って

いましたが、どの工場もそのような設計になっていました。もちろん薄暗く

我慢して帰りにどこかコンビニに寄ろうかと思うトイレでしたね。

設計の問題もありますが、使う側、掃除する側の問題がある場合もあると

思います。一人一人がちょっと注意して、家のトイレの様に綺麗に使えばいい

なんて言う人もいますが、根本的に何人もの人が使うトイレですから、家との

使用頻度が違ってきます。掃除の頻度も、もちろん違ってくるだろうし、設備の

使用頻度も違ってきます。

その上で、次の項目をチェックしてみてください。

１　かべ、床が綺麗ですか

２　便座が綺麗ですか

３　臭いはありませんか

４　手をあらう洗面所は綺麗ですか

５　あなたが使用したいですか

各項目についてお話しします。

１　かべ、床が綺麗ですか

　　トイレの材質にもよりますが、壁紙等を使用しているトイレなら最低一年に

　　一回は張り替えたいものです。床もタイル等であれば、磨けますがピー

　　タイル等の場合はにおいがしみこんで、やはり古くなると辛いですね。

　　大の便器に座って見てください。そして壁と床の角を見てください。綺麗に

　　なっていますか。いい加減に掃除をしているとそこに汚れ、ホコリがたまり

　　ますね。きちんと設計していれば、角が丸くなるようにサニテーションしやすい

　　設計をすると綺麗になりますね。

２　便座が綺麗ですか

　　最近考えていることがあります。皆さんの工場、スーパー、デパート等の

　　便座は、一年に一回くらい取り替えたらいいのではないかと考えています。

　　皆さんの家の便座は、簡単に取り外しができるのを知っていますか。私も先日

　　取り外しして掃除してみましたが、数分ではずして掃除することができます。

　　便座は、やはりいたんで来ますので一年くらいで取り替えれば、直接肌が触れる

　　ところでも、ある程度気持ちよく使用できると思います。

　　また、その便座と便器の接合部分は、汚れがたまっていることが多いですね。

　　掃除のチェックポイントに是非加えてみてください。

３　臭いはありませんか

　　においの有る場合は必ず原因である、においの基があります。そのにおいの基を　

　　解決することなく、つい消臭剤を使用してしまいます。臭いには、必ず基があります

　　ので、それを解決しなくてはいけません。床のタイルをはがしてみたり、便器をはず

　　して見ると床とタイルの間が腐っていたりしますね。

　　食品工場、レストランでトイレが公衆便所の臭いがするって最悪ですね。

４　手をあらう洗面所は綺麗ですか　　

　　洗面所はヒビ割れていませんか。よく見られるのは、陶器がヒビ割れている場合が

　　あります。また陶器の排水口の周りが黒ずんでいたりします。手洗い用の石けんが

　　入っていない、ペーパータオル、エアーの乾燥機が整備されていないなんて工場は

　　もうありませんね。

５　あなたが使用したいですか

　　一番重要な点です。色々お話ししましたが、あなたが使用したいトイレですか？

　　自信をもって家族を工場に招待して、そのトイレで用を足せさせますか？

是非、あさ一番でトイレチェックをしてみてください

私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。