==================================食品工場の工場長の仕事とは==

■■  停電対策
■■■               2012年2月12日発行 
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おはようございます。河岸です。311までは危機管理のお話を繰り返
し繰り返しお話ししたいと思います。
 今年の4月にはすべての原子力発電所が止まる事になるかもしれませ
ん。暖房に電気を使用する必要があるのか。高層マンションでは暖房に
電気を使用する必要があるのかもしれません。しかし、一軒家でオール
電化住宅と称してすべて電気を使用して居る家庭では、暖房については
ガス、灯油など、他のエネルギーを使用することを真剣に考えるべきだ
と思っています。
 灯油ではパソコンは動かないので、どうしても電気でなければだめな
ものに電気を使用すべきだと思います。
 

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 停電対策
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様々な事を記録して置く事

 2011年3月11日に発生した東日本大震災発生から行った様々な
対応、考えたことを是非記録し思い出して見てください。
 平常時では必要の無かった物、平常時では考え無かった事があ
ったと思います。
 危機管理を行うときの糧になりますので是非記録されることを
お勧めします。
 

節電対策を含めて考える

 電気料金が上がってしまいます。日本中の工場が節電対策を
考えなければならない時代になってしまいました。
 契約電力が下がるほど節電ができれば、工場の経営も楽になる
かもしれません。
 最近は蛍光灯タイプのLED照明も出てきています。電気工事を
伴わずに今までの蛍光灯設備を使用してそのまま使用出来ると
ころから変更してもいいかもしれません。
 食堂に置いて有る自動販売機などは稼働を止めて、給湯設備を
導入した方がいいかもしれません。
 昨年の同時期対比で節電がどのくらい進んでいるかの数値での
確認を行うと節電が明確に管理が出来ると思います。
 

何時間の停電を予想するか 

 大地震でもない限り、農場がある町全体が長時間停電になるこ
とは少なくなってきました。
 たとえば、工場に電線を引き込んでいる電柱に車がぶつかり、
電柱を折ってしまうと、停電が数時間になる場合などが考えられ
ます。
 食品工場が停電になり、危機管理を行っていなかったために、
冷却前の牛乳が温かいまま保管されてエンテロトキシンを発生
させてしまった雪印の事故もあります。
 停電したときに加熱中、冷却中の商品をどのように対応する
かを決めておく必要があります。

 

一時間以内の停電の場合

 東日本大震災の影響で、計画停電など短い停電が日常的に起
きています。
 自家発電装置などを持つことなく、「停電時はあきらめて復
旧を待つ」という対応の場合の対応策を纏めて置く必要があり
ます。
 停電したときのマニュアルを作成しておいて、停電からの復
旧時にマニュアルどおりの復旧を行います。
 鶏舎などでは、餌の給餌が出来るか、水が出るか、出ない時
にはどのように水を供給することが出来るか、最悪何時間なら
給水しないでも大丈夫かを検討しておきます。
 パソコン、受注の通信設備などは、一定時間以上稼働できる
ように無停電装置が必要になります。
 パソコン用の無停電装置は非常に安価になってきました。是
非、設置されることをお勧めします。サーバーなどは停電が長
引いたときにも対応が出来る用に複数箇所の設置をお勧めします。

 

全体が稼動する発電装置を持つ

 日常的に自家発電を使用して、停電事故に備えておくことも
出来ます。
 自家発電した電気があまれば売ることも出来ますので、危機
管理上は、電力の供給源が2ルート確保しておくことが必要に
なります。
 自家発電装置は燃料が無いと動きません、燃料の在庫、燃料
の配送計画を立てておく必要があります。
 従業員用のガソリンも安定供給が難しくなってきました。
 工場内にある程度の燃料、ガソリンの備蓄設備が必要かもし
れません。 

 

安全管理は確実に行います

 停電になったときに生産設備が、危険な状態で止まらない
こと。
 自動ドアが手動で開くこと。放送設備がバッテリーで使え
ること。避難経路が明るく照明がつくこと。
 このように停電になったときに、従業員の安全が確保され
ているか、日常点検が必要です。
 懐中電灯の電池がいつも使える状態になっているかなど
毎月1日など決めた日に点検が必要です。
 消火訓練を定期的に行うように、停電したときの訓練を定
期的に行う必要があります。
 家庭の停電対策として、ろうそくを準備してありますか。
311の時に電池が市場から消えてしまいました。懐中電灯が
あっても電池が無ければ使用できません。
 電池が無くても明かりが着くろうそく、ランタンの準備が
ありますか。
 マッチ、ライターの準備はありますか。たばこを吸わない
家庭では、マッチ等の準備を忘れがちです。
 マッチ、ライターの準備があるかどうか再点検を行ってみ
ませんか。 

 防火訓練と同じように停電訓練が定期的に必要です。

 

私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。

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