停電対策は大丈夫ですか
先日のお話で設備のバックアップのお話をしました。
http://homepage3.nifty.com/ja8mrx/bakku_5.htm
今日のお話は、一番考えられる、停電のお話です。
あなたの工場が突然停電になったとします。
地域全体が震災等で停電になってしまう。そのときは有る程度あきらめもつきま
すが、工場の前の電柱に交通事故で車がつっこめば停電になってしまいます。
ヘリコプターが落ちたり、雨で山から岩が落ちてきて送電線が切れてしまう
そんな事は充分考えられます。
まず、その事故を防ぐために、あなたの工場にはどのように電気が送られて
きているか調査してみてください。工場の地図を広げて送電線を書いて見てください。
どの電柱が倒れたら、あなたの工場への送電は止まりますか?
その電柱が倒れても違う経路で電気が送れないか電力会社と、一度話して置いた
ほうがいいと思います。工場までの送電の経路を二本もっておく事は大切な事ですね。
では、地域全体が停電になってしまったときにどうしたらいいのでしょうか?
商品の生産はある程度あきらめるしかないと思います。
工場全体を動かすことの出来る自家発電を設備するのは、重油の値段、設備の
消却を考えると、ちょっと現実味が無いので、実際一番安全なのは、自家発電を
持つことが一番いいのですが。
必ず電気を確保しなければならないのは次のところです。
1 原料の保管
2 中間製品の保管
3 最終商品の保管
ここまでは、冷蔵庫、凍結庫の電気の確保です。
4 給水ポンプ
5 エレベーターの電源
6 通信設備 → 電話は電気がないと動きません
7 コンピューターの電源
1から3は、停電になったときドアの開け閉めを止めて、外からの温度計で中の温度を
監視して変化がどうなるか一度チャックしてみる必要があると思います。
凍結庫の有る工場なら、凍結庫に余裕があれば一斗缶にでも氷を造っておけば
万が一の時にその氷を入れることによって温度の上昇は防げますが、現実味は
ありませんね。配送車をお持ちの方、無くても通常の配送車が工場のそばに居ると
思いますから、工場の原料、出来てしまった最終商品は、配送車に積む事によって
温度管理は出来るようになります。いつも配送車が何台どこにいるかつかんでおく
必要がありますね。半製品については、衛生上あきらめた方がいいと思います。
4 給水ポンプ これについては、電気が無いと動きません。
生産も困りますが、トイレも水が無いと流せませんね。最低限このくらいの設備が
動くような、自家発電装置を考えるのもいいかもしれません。夏になって電気
消費量が増えたときに、契約電力が上がらない程度の自家発電であれば、経済
的に合うかもしれません。
5 エレベーターの電源については、突然停電になってから
エレベーターの中に閉じこめられた場合どうなるか、近くの階に止まって自動で
ドアが開くようになっているかどうかチェックが必要ですね。
6 通信設備 → 電話は電気がないと動きません
普通のビジネスフォンであれば、停電時に一台だけ動く電話が設定されて居る
はずです。その電話がどの電話か誰でも判るようにしておくことが大切ですね。
最近はやりのIP電話の場合は、電気が無いと動かないのでバックアップの電池
等々を考えた方がいいですね。
7 コンピューターの電源は、本来の電源の切り方ができるまでの時間が確保できる
無停電装置が最低必要になります。最近この無停電装置はだいぶ安価になってき
ましたのでデスクトップのコンピューターには、設置することを、お勧めします。
ノートパソコンには、通常バッテリーが付いていますので、その心配はいりませんが
IP電話と含めて稼働できる無停電装置は必要ですね。
あと懐中電灯等の照明とその電池が必要な事はもちろんです。
いきなり電気が切れた時にどうするかのシュミレーションは必要ですね。
復活までの時間が長くなった時の対応も考えておく必要があります。
一時間
半日
一日
停電したときどうしたらいいですか?
自宅、工場とも一度考えてみてください。
家庭には、自家発電装置を設置することは難しいと思いますので、車の
シガーライターから100Vの電源が発生することの出来る装置と、延長
ケーブルを用意しておくと何かの時に役に立ちますね。
大切なのは、通常時に色々なシュミレーションをしておくことが大切です。
私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。
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