==================================食品安全教育研究所発行=

■■  「他山の石」から学ぶこと
■■■                  2015年9月26日発行 
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おはようございます。河岸です。
 早い物で9月も最後の週になります。
 食品工場の管理について、改めて本を出すことを計画し
ています。「是非、こんな事書いて欲しい」と言う希望が
あれば是非教えてください。
 http://form.mag2.com/rouvoviami お待ちしています。
 新聞の三面記事の下に掲載される「お詫び広告」を読ん
だときに「他山の石」として考えるか「対岸の火事」とし
て考えるかで工場の品質に対する力が大きく変わってくる
のです。

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・食品工場で便利な備品
 http://astore.amazon.co.jp/koujyou-22?_encoding=UTF8&node=16
 青いラップなど便利な備品です。

・食品工場の参考になる本  
   http://astore.amazon.co.jp/koujyou-22/249-0151581-1769102
・中食・外食で参考になる本 
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 「他山の石」から学ぶこと
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常に対策を取る必要性
 中国の食品工場で、日本向けの商品に従業員が包装後の
餃子の中に農薬を混入させた事件がありました。中国の管
理状況だから発生した事件だと、日本の食品関係者は「対
岸の火事」と考え、日本国産の商品は安心安全だと宣伝し
ていました。
 毒餃子事件の数年後、日本の冷凍食品工場でも、数回に
わたって農薬を最終商品に混入させる事件が発生してしま
いました。毒餃子事件の時に「他山の石」として対策を取
っていれば発生しなかった事件です。
 いまだ、「私の工場の従業員にかぎって毒を入れるなん
てありえない」と思って作業場内で着用する作業着の洗濯
管理等を従業員に任せている工場が多いことは非常に残念
です。
 農薬混入事件を「対岸の火事」と考えている経営者が多
いことの表れだと思います。
 対策を取っていない工場は「身からでた錆」となって自
分のかえってくるはずです。

●「他山の石」とは
「他山の石」(たざんのいし)、元々は中国最古の詩集で
ある「詩経」の中の「他山之石、可以攻玉。」という言葉
です。「他の山にあるどんなつまらない石でも、自分の宝
石を磨くのには役に立つ」ということから「他人のどんな
行いや言葉でも、自分を向上させるのに役に立つ」という
意味です。「人の振り見て我が振り直せ」と同じような意
味になります。自分への戒めの言葉なので、会話で「あな
たを他山の石として〜」などと使うと失礼になるので注意
が必要な言葉です。
 もっとも、この「他山の石」ですが、「他人の良いとこ
ろをお手本にして、自分の向上に役立てる」と、勘違いし
ている場合が結構多いようです。しかし、「人の振り見て
我が振り直せ」と同じように、あくまでも「あの人のよう
にはならないでおこう」というように、他人の悪い例を見
て自分を正すという戒めの言葉です。

 
●「対岸の火事」とは
「対岸の火事」(たいがんのかじ)「川の向こう岸の火事
はこちらまで燃え移らないから、安心していられる。自分
に関係がない事は、痛くもかゆくもないことの例えです。
 「高見の見物」と同じ意味になります。「牛肉偽装事件
で捕まるなんてだらしないな、今回は、対岸の火事だから
ゆっくり見学とさせて頂こう」と言うように使います。

 
私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。

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