=================================食品安全教育研究所発行=

■■  商品が何故保存されるのか
■■■                  2016年7月24日発行 
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おはようございます。河岸です。
 食品表示法の生鮮食品の措置猶予期間が8月末で終了します。
 加工食品の変更も猶予期間を待たずに変更するのがお客様の
ためになります。アレルゲン表示、添加物表示、栄養成分表示、
みなさんの工場の表示の変更は計画していますか。一括表示担
当者の教育、指導でお困りの方は、是非、連絡ください。
連絡は http://form.mag2.com/rouvoviami に 
お願いします。

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 商品が何故保存されるのか
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理屈理論が大切
 缶詰、レトルト殺菌のように細菌を完全に死滅した
商品を除けば食品は必ず細菌により腐敗してしまいま
す。滅菌を行っていない食品を賞味期限まで日持ちさ
せるためには、商品を日持ちさせるための理論理屈が
必要です。
 昔ながらの梅干しは、梅を漬けるときに塩を20%配
合し、梅干しを漬けていました。
 昔ながらの梅干しは、かびることなく、室温で管理
をする事ができました。食品を保存できる理屈は、な
ぜ「塩を20%使用すると室温でかびなどが生えないか」
が科学的に説明出来ないとならないのです。
 カステラなどのお菓子類でも賞味期限まで日持ちす
る理論理屈が必要になります。
 理論理屈があり、理屈をまず工程表に落とし込み、
工程表通り製造する事が大切なのです。食品がなぜ日
持ちするかの理由がわからない開発の方が、塩分を落
として薄味で設計し、食感を良くするために殺菌時間、
温度などを変更してしまうと、賞味期限前に問題を起
こしてしまう結果となるのです。

理論が無いのに配合を変更しない
 現状の細菌検査的に問題無い商品を、時代に合わせ
るために、薄味に改良して新商品開発を行うときには、
「なぜ日持ちをするか」の理論理屈を理解して、開発
する事が必要なのです。
 現状の商品の賞味期限を延長するときにも、延長で
きる理屈が説明出来る方が設計し、設計した商品が設
計通り出来ている事を確認するために、細菌検査を行
うのです。
 商品を試作し、細菌検査結果が賞味期限まで問題無
かったからと言って安易に新商品を発売すべきでは無
いのです。
 特に包装後の二次殺菌、レトルト殺菌を行わない商
品については、包装室がたまたま綺麗で二次汚染が無
かった時に、日持ちしてしまったのかもしれません。
包装室で起こりうる危害を充分に考え、商品を設計す
べきなのです。

点検のポイント
1 消費期限、賞味期限まで日持ちする理論が明確か
2 日持ちする理論が行程表に数値化されているか
3 理論の裏付けの細菌検査が行われているか

 
私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。

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