========================================食品工場長の仕事とは===
食中毒事故を起こさないために
食中毒事故が発生して、その原因が、明らかに常識外の事だったりすると
コンプライアンスが問題になってしまいます。
「compliance コンプライアンスについて」
http://homepage3.nifty.com/ja8mrx/konnpurai.htm
コンプライアンス、法令遵守をするためには、工場内で法律違反の行為の
作業指示を受けたときに、その作業自体が違法ですと、作業者自身が発言
できる自浄作用が必要です。このような自浄作用が工場の体質となると、非常
にすばらしい工場ができあがると思います。そのためには、工場長を初めとして
品質管理部門が主体で繰り返し繰り返し衛生教育を主体とする食品安全に
関する教育を続ける必要があると思います。
「食品の事故を防ぐために教育が必要です」
http://homepage3.nifty.com/ja8mrx/kyouiku5.htm
 

この図の中で、生産活動の究極の目的は、売り上げ、その中でも利益を上げる
事になります。日本では利益を上げることに罪悪感を感じる人も多くいますが
工場、企業が存続し続けるためには、利益は必ず上げ続けることが必要なの
です。税金をごまかすこと無く、企業の生産活動の結果としてあげる利益は
もちろん多ければ多いほどいいのです。特に食品は、「あなたの工場が無くなった
らお客様は困りますか」の中でお話ししたように、待ち続けている方が必ずいる
http://homepage3.nifty.com/ja8mrx/nakunattara11.htm
のです。体調が悪いときに食べたくなるもの、何か淋しいときに食べたくなる
ものが有るように、あなたの工場の商品を待ち続けている方がきっといるはず
なのです。
                       

図 1 図2
この図は、円錐と考えてみてください。図1と図2の円錐では、風等が吹いて
きたときにどちらが、強いか説明がいらないと思います。もちろん図1の方が
倒れにくいと思います。この利益の円錐はそれぞれの層がいろいろな材質で
できていると考えて見てください。一番大切なのは、土台になります。
「ビジネスエシックスについて」
http://homepage3.nifty.com/ja8mrx/essiku3.htm の中でもお話しましたが、
この土台が砂でできていると考えてみてください。松本清張原作の映画
「砂の器」の冒頭のシーンで砂で器を板の上に造っていますが、風が吹くと
一瞬で崩れていってしまうシーンがあります。このシーンは非常に重たい
シーンで、この物語の中に流れている砂の器で作り上げた、仮面の人生は
風が吹いた時のこの器の様に一瞬で崩れ去ってしまうというメッセージだと
思うのです。「砂の器」は、松本清張さんの原作を読んで頂けると判りますが、
原作の中で砂の器を解説しているシーンはありません。人生は砂の器の
ように着飾ってもいけないという、源流で流れている考え方が、小説の題名に
なっていると考えられます。
この土台の倫理感は、企業の責任者の倫理観を超えることは無いと言われて
います。経営者が、私生活で問題を起こしていたり、毎晩毎晩経費で飲んで
歩いていたり、究極は、税金をいかに払わないようにするかでいくつもの
会社を作り、決算時期をずらしながら節税をしていたりすると、その部下で
働いている従業員は、ついまねをしてしまいます。会社にも人格があります。
この会社はしっかりしているな、と世間に思わせるか、何か問題が有ったときに
やっぱり仕方ないなと思わせるかは、日頃の社員の活動次第だと思うのです。
監査法人を巻き込んでの粉飾決算はその代表例と考えられます。
砂の器を壊してしまう風がどこから吹いてくるのか、考えてみます。評価
特に世間の評価が有ります。三菱自動車のクレーム隠し問題、雪印グループ
の一連の問題、日本ハムのワクチン事件を含めた一連の問題、その中で
風という評価に耐えきれずに崩れ去ってしまった企業もあります。この世間
の評価という風に耐えるためには、土台を砂では無くしっかりした材質で
作り上げることが大切なのです。そして土台を大きく図の1の様に造り上げる
と世間の風に対して耐久力がしっかりするのです。
どんなクレーム、風評からも耐えられる土台がしっかりしてるかが
企業の文化、人格になるとおもいませんか
私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。
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