========================================食品工場長の仕事とは===

  数字で話す


人を説得するためには数字で話すことが大切です。

 私の仕事の具体的な進め方について、普段気を付けていることに、数字で話す

ということがあります。人を使っている方、使われている方、上司の方、部下の方、

私のお話を聞いて頂いている方には、色々な方が、いると思います。どの立場の

方でも、「数字で話す」事。数字が説得力を持つことは、間違いないと思います。 

 

たとえば

1 私の子供は体が大きいです。

2 私の中学2年生の男の子は、体が大きいです。

3 私の中学2年生の男の子は、身長が185CMあって、私より3CM背が高く、

  足の大きさは30CMあります。

 

説明の余地が3番の話し方がわかりやすいと思います。

 

クレームの報告についても

1 最近、異物混入のクレームが増えてきて何か対策が必要です。

2 最近、異物混入のクレームの中で髪の毛混入のクレームが三件発生

  していて、早急に対策が必要です。

3 今週になって、月に一件あるかないかの髪の毛混入のクレームが

  三件発生していますので、早急に対策が必要です。

 

この場合も3番の話し方が非常に人を動かすために必要だと思います。

 

 

 

家族との会話でも同じです。

 家族との会話を思い出してください。家に帰って話すことは、「風呂、飯、寝る」

なんて話もありますし、あうんの呼吸で話さないでも分かるなんて言われる方も

いると思いますが、やはり数字で説明した方が、説得力はあります。

 

1 ちょっと体調が悪いので先に寝ます。

2 ちょっと今朝から寒気がしているので先に寝ます。

3 ちょっと今朝、朝ご飯をたべた9時くらいから寒気がして、熱を計ったら39.2℃

  あって気持ちが悪いので先に寝ます。

 

 同じ症状でも、1番の言い方では、家族に大丈夫と声をかけてもらえないかもしれ

ませんが、3番の話し方では、直ぐに水枕と、薬が出てくると思います。数字を

時間軸と、症状の軸をつけることによって、伝わることは非常に多くなります。

 この数字に過去との比較をつけて、ここ何年間で39℃を超えたのは初めてで、

自分では立ってられないほど、ひどい状態なんだ。と話すと、直ぐに病院に行き

ましょうという答えが返ってくると思います。

 

 

 体調が悪いときほど、詳しく情報を数字で話す大切さが伝わると思います。

  仕事でも悪い情報ほど、分かりやすい数字で話す必要があると思います。

 

 

人を動かすためには数字で話すことが大切です。

 

 

 

 

私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。

河岸宏和(かわぎしひろかず)