========================================食品工場長の仕事とは===

   掃除道具の管理について


読者の方から毎日SNTをきちんとするのだけど、朝の拭き取り検査で菌が、

消えないとメールを頂きました。SNTをする上でちょっと抜けている事が、

ありますのであなたの工場の管理がどうなっているか、チェックして見てください。

掃除道具はどう管理していますか?

特にまな板、工場の設備を手洗いするときに使用する、スポンジ、ブラシの

管理はどうしていますか?

 

1 材質

2 殺菌方法

3 交換時期

 

この三点に注意をする必要があると思います。

 

1 材質 

  最終商品に異物混入をした場合に、この色、この材質のスポンジ、ブラシの毛は

  自分の工場の物であると解るように色の統一、材質の統一が必要です。

  また汚染区域と非汚染区域の掃除道具が、交差しないように、大きく色を変える

  必要が有りますね。たとえば汚染区域の掃除用具は赤、非汚染区域は青と大きく

  色分けをして色の違う掃除道具を使用するなど、だれでも判るようにする必要が

  有りますね。家でも台所の布巾と便所のタオルは別の物を使用した方がいいですね。

  たとえば、便所のタオルは黄色で、台所のタオルは白の色を使用するとか、他の

  色を使用することにより、洗浄が十分で無いときの、交差汚染が防げます。

  

  ブラシ等は殺菌して使用しますので、加熱しても変形しないPP(ポロプロピレン)

  等がお勧めです。

 

2 殺菌方法

  掃除道具って殺菌するんですか?

  なんて質問を受けますが、掃除道具特にスポンジ、ブラシは殺菌しないと菌の巣になります。

  熱に強い材質でしたら、ゆでる、蒸すのが一番です。条件としては、95℃なら5分間以上、

  75℃なら25分間以上加熱すれば間違いないですね。

  加熱できない材質の場合は、良く洗って殺菌剤に付けておく必要があります。

  でも加熱してダメになれば、交換するのが経験上一番いいですね。

 

3 交換時期

 これがコストと異物混入を考えて一番難しいところです。一番いいのは使用したら捨てる。

 これが一番です。でもなかなかできませんね、良く工場を見て思うのは、すり切れたブラシを

 使用している工場が本当に、多いことです。本当に多いですね。どこまですり切れたら

 交換するとか議論が難しいので、工場長のあなたが、経費を見て決めるしか無いですね。

 定期的に交換する、現場の掃除道具置き場に行けば、ここには、何が何本あって、次は

 何時交換すると書いてあれば、管理はベストな状態ですね。

 

毎日交換する

毎週交換する

毎月交換する

盆暮れで交換する

正月に交換する

 

こんな風に決めると 一番いいですね

 

蛍光灯の様にぱかぱかになる前に 定期的に交換するのがベストと思います

http://homepage3.nifty.com/ja8mrx/keikoutou34.htm

今日の朝礼の前に掃除道具のチェックをお勧めします。

 

 

私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。

河岸宏和(かわぎしひろかず)