========================================食品工場長の仕事とは===
■
■■
資材が切れたときどうしたらいいか■■■ 2008年4月20日発行
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
おはようございます。河岸です。
講演を行います。是非申し込んでみてください。
平成20年5月23日(金)13:00〜16:00
「食品期限(賞味・消費)表示設定における科学的根拠構築および実証手法」
・食品期限まで保たない場合の対処方法は?
・日常管理・検体の保管上の留意点は?
・新商品開発時の期限表示の設定方法とは?
・・・等、期限設定の問題点を解消!
http://www.gijutu.co.jp/doc/s_805103.htm
私、河岸宏和の紹介と申し込み時に申し出ていただければ、定価より
15,750円割引になります。是非、申し込んで見てください。お待ちしています。
今週のお薦めの本です。
公認会計士vs特捜検察 (単行本) 細野 祐二 (著)
僕はやってない と同じことですね
真実は神しか知らないのか、真実はなにか、この本を読むだけでは本当の
真実は不明ですが、日本の司法制度の矛盾点はよく伝わってきます。
一度逮捕されてしまうと、99.9%の確率で有罪になること自体が異常であ
ることを日本中の方が認識しないとならないところに来ていると思います。
「ぼくはやってない」と痴漢をでっち挙げられても自分の人生を完全に否定さ
れてしまう世の中です。
経済事件でもぼくはやってないと叫んでもだめだと言うことを教えてくれる
一冊です。
防虫防鼠業者のキャッツが舞台と言うのも興味が湧く一冊です。
http://astore.amazon.co.jp/koujyou-22/detail/4822246213/250-4889569-1797033
中国汚染――「公害大陸」の環境報告 (ソフトバンク新書 69) 相川 泰 (著)
日本人が何をすべきか考えさせられる一冊です
水俣病、足尾銅山、四日市ぜんそく、多くの公害を経験した、日本人が中国
に対して何を行えばいいかを考えさせてくれる一冊です。
北京オリンピックの心配をするよりも、もっと大きな仕組みを考えて、地球
全体を考えていかなければならないことを教えてくれる一冊です。
日本の昔の様な公害が一気に襲ってきている中国の実態を教えてくれる
貴重な一冊です。
http://astore.amazon.co.jp/koujyou-22/detail/4797345012/250-4889569-1797033
東海村臨界事故の街から―1999年9月30日事故体験の証言 (単行本)
臨界事故の体験を記録する会 (編集)
大きな事故が起きたときにどうしたらいいか考えさせられます
茨城県東海村のJCOの事故は、戦後の日本で放射線による初めてのおお
きな事故になってしまいました。
大きな事故が身近で起きているのに、小学校、中学校などの子供の安全を
守らなければならないところでも、危機管理が全く出来ていなかった事を理解
出来る一冊です。
サリン事件など何時、大きな、考えられない事故が起きるか判らない世の
中になってきています。大きな事故が起きたときに、どのように情報を共有化
する必要があるか、考えさせられる一冊です。
http://astore.amazon.co.jp/koujyou-22/detail/4845107023/250-4889569-1797033
「食品工場の点検と監査 」 河岸宏和/著
出版社名 同文舘出版 (ISBN:978-4-495-57991-3)
発売予定日 2008年04月21日 価格 1,785円(税込)
食品工場の原料購買担当者、スーパー・生協のバイヤー、外食産業の購買担
当者など、食品を購入する立場の人が、それらを点検・監査する際のポイントを
ビジュアル解説しています。
現在はセブンアンドアイのみ注文できます。追ってアマゾンなども出来ると
思います。もうしばらくお待ちください。
http://myshop.7andy.jp/myshop/ja8mrx
「“食の安全”はどこまで信用できるのか 現場から見た品質管理の真実」
By 河岸 宏和 アマゾンで購入出来ます。よろしくお願いします。
http://astore.amazon.co.jp/koujyou-22/249-0151581-1769102=============================================================
★☆ ========================
資材が切れたときどうしたらいいか
=============================
資材の供給ルートを常日頃つかんでおきます。
原材料、包装材料などの資材が切れるということは考えられないことです。
しかし、危機管理は起きたときにどうしたらいいかを日ごろから考えておくこと
ですので、資材が切れてしまった時どうしたらいいか常に考えておくことが大
切です。
デザート工場の管理をしていたときに、夜中に私の家の電話が何度もなった
ことがあります。「イチゴを冷凍庫に入れてしまって、使用できないのですけど、
どうしたらいいですか。」夜中の管理者が連絡してきました。
日付が変わった時からホイップクリームをトッピングしてフレッシュイチゴを乗
せて完成の商品でした。
イチゴは不良品を見込んでも、一日分しかありません。
私は、方法をいくつか考えました。近くのデザート工場に行ってイチゴを借りる
こと。市場に何時に入ってくるかたしかめ、市場に取りに行くこと。スーパーに買
いに行くこと。
検討したことを実際に行動して、問題なく製造をしました。
日ごろから、イチゴが何処で何時取れて、市場に何時に入荷して、何時に工
場に配送されるかをつかんで置く必要があります。
包装材料が切れてしまった。
「包装フイルムを注文することを忘れてしまいました。」と資材担当者から電話
がありました。
包装材料メーカーに連絡しても「注文から出来上がりは一週間かかります。」と
答えが返ってきてしまいます。
「何故、一週間かかるのか」を考えなくてはならないのです。一週間は欠品する
ことが出来ないので、最短で何日あれば、フイルムを製造できるか検討をします。
フイルムは原反のフイルムがあって、原反に印刷します。印刷後養生すれば出
来上がりですので、本来は2日あれば出来るはずです。
ここからが危機管理です。印刷工場の責任者に頭を下げて、原反の在庫がある
かどうか、印刷機のあいている時間は無いか、真剣に交渉して、印刷してもらい
ました。