==================================食品安全教育研究所発行=

■■  設備稼働率を上げる手順について
■■■                  2015年3月22日発行 
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おはようございます。河岸です。
 工場内の教育を実施するには新入社員が入ってくる、4月が
もっとも適切な時期です。今年は、インターネットへの情報の
開示の仕方、SNSとのつきあい方、みなさんの工場の方針は決まって
いますか。

●通信教育の案内です

「あらゆる事例から学ぶ製造工場のカビ・細菌 対策」 

★日常気付かなかった制御方法の考え方とは?
★作業する上で最低限知っておくべきカビ・細菌の情報が凝縮 
★事例から学べることから事前の自社対策が可能 
・・・ある製品を想定した対策のアイデア・発想が生まれる     
■ 指導講師、開講日
開講日 : 平成27年3月31日(火)    
申込締切日: 平成27年3月26日(木)
受講料 : 1口3名まで 60,000円(税抜)/
  4名以上の場合、1名につき20,000円(税抜) 
指導講師 HP「食品工場の工場長の仕事とは」主宰 河岸宏和 氏
 http://www.gijutu.co.jp/doc/t_50303.htm

講師割引は http://ja8mrx.la.coocan.jp/kabuwaribiki.pdf

みなさん お待ちしています。

私、河岸宏和の記事が掲載されて居ます。
→  「食品に針混入…深夜ガラガラのスー
パー、犯罪し放題では?経費削減が客を危険に?」

 http://biz-journal.jp/2015/03/post_9176.html 

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・食品工場で便利な備品
 http://astore.amazon.co.jp/koujyou-22?_encoding=UTF8&node=16
 青いラップなど便利な備品です。

・食品工場の参考になる本  
   http://astore.amazon.co.jp/koujyou-22/249-0151581-1769102
・中食・外食で参考になる本 
   http://astore.amazon.co.jp/innsyokutenn-22  
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 設備稼働率を上げる手順について
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生産性を上げるためには
 食品工場の管理で大切な事の一つに設備稼働率、生産性を上げる
ことがあります。
 製造コストを下げる事は、原材料費を下げることよりも設備稼働
率を上げる方が効果が大きい場合があります。
 人件費の安い東南アジアに勝つためにも、国内の食品工場は設備
の稼働率、生産性を更に上げる事を考えるべきだと思っています。

稼働率を上げる手順を考えて見ます。
 

1 設備能力を把握する
2 設備能力が上がらないか検討する
3 設備能力を稼働しているときに100%に持って行く
4 フイルム交換等の待ち時間を短くする
5 サニテーション方法を検討する
6 毎日の日報を作成する

 

 共通してあると思われる包装機で考えてみます。

1 設備能力を把握する
 一分間に何ショット動くかと言うことです。
 設定上25ショットなら一時間に1500パック製造できる事
になります。

 

2 設備能力が上がらないか検討する

 この25ショットが上がらないか設備が改造できないか検討す
ることです。
 20%生産性があがって30ショットになれば、一時間1800パ
ックできる事になります。大事なのはこの改造は工場長、責任者
が直接メーカーに問い合わせないといけないと言うことです。私
の経験でも。「これ以上忙しくなるとこまるから」と現場は考え
てしまう傾向があるからです。

3 設備能力を稼働しているとき100%に持って行く

 包装機が稼働しているときには、常にこの能力いっぱいで動か
すことが大切です。25ショットなら、25ショットで動いてい
ますか。動いてないとすれば、動かすためにどうしたらいいか考
えることが大切です。
 大きな模造紙で特性要因図(魚の骨)を書いてみるといいアイ
デアがでるものです。ポストイットにアイデアを書いて模造紙に
貼って分類していくうちにいいアイデアが出てきます。

4 フイルム交換等の待ち時間を短くする

 稼働している時が目一杯になった次はフイルム交換などの待ち
時間を短くすためにはどうしたらいいかを考えます。

   朝の立ち上がり時間
   フイルム交換時間
   印字の交換時間
   休憩、昼食時の時間
   製品アイテムの交換時間

   全てのアイドリング時間を短くする事が大切です。
   車のF1レースのタイヤ交換のシーンを思い出して考えると
いいアイデアがでます。

5 サニテーション方法を検討する

 サニテーションの時間がバカにできません。 
 中間サニテーション、一日の作業の終了時のサニテーション等
色々有りますが、何故この場所を洗わなければならないか洗う必
要が有るにしても予備の物と交換することで対応できないか、中
間サニテーションは、昼の食事中にできないかなどを検討するこ
とで、作業効率は上がるものです。

6 毎日の日報を作成する
 毎日日報をつけて生産性の検証することが大切です。

  計画して PLAN
  計画した事を教育 Training
  実行して DO
検証して CHECK
行動する ACTION 

 検証を毎日毎日行って目標の高い山に登り続ける事が大切です。
 私が現場で作業をしているときに、現場の上司がよく話してい
ました。あんまり生産性が上がると、また来年無理なノルマがく
るので生産が高い日があるとその日の日報は書き換えるようにと、
言われたことがあります。
 毎年生産性を上げて同じ時間で多い商品が製造できてコストを
下げ続ける事が必要だと私は思っています。

 みなさんの工場は毎年毎年生産性が上がり続けていますか。
 F1のタイヤ交換ピットインは何秒でできていますか。

私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。

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