==================================食品工場の工場長の仕事とは==

■■    セシウム牛肉報道について

■■■                            2011年7月17日発行 

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 セシウム牛肉報道について

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測定したから

 セシウムが検出された牛肉についての報道がされています。

 何故、四ヶ月以上経過した今になって、報道されているかを疑問に思っ

ている方も多いと思います。

 私は、たまたま牛肉の放射性物質を測定して見たら検出されたという事

だと思っています。

 食品工場で製造しているお弁当などでも、細菌検査を行えば、ある一定

数の細菌が検出されます。

 しかし、全てのお弁当を検査しているわけではありません。

 製造した全てのお弁当を検査してしまっては、出荷するものが無くなって

しまうからです。

 しかし、ある一定数の検査を定期的に行う事で、工場で製造するお弁当の

安全性を確認する事ができます。

 放射性物質が測定された牛肉の流通を防ぐために一時的に福島県の牛

の出荷を止めると報道されています。

 出荷を止める対象は行政単位の出荷を止めるのではなく、論理的な範囲

で出荷を止める事が大切だと思います。

 牛が放射性物質に汚染する可能性は外部被爆と内部被爆が考えられま

す。

 外部被爆は、言葉の通り、牛舎の中の牛、放牧されている牛が、東京電

力福島第一原子力発電所から放出された放射性物質を牛の体の表面に浴

びて、被爆したものです。

 3月の東京電力福島第一原子力発電所が水素爆発した時に、外部被爆

したまま牛の体の表面を洗浄する事なく、そのまま放射性物質がついたま

まになったため被爆が進んだものと思われます。

 外部被爆の可能性のある範囲の牛、豚、鶏などの取り扱いについては、

口蹄疫、鳥インフルエンザなどと同じように、政府で取り扱いを決め、処分

する必要があると思います。

 外部被爆を受けているかどうか、全頭検査を実施するのではなく、科学

的、論理的な範囲の中の家畜について処分を行う事が必要だと思います。

 

内部被爆の可能性について

 外部被爆を逃れた家畜でも、その後の飼料、水などにより内部被爆が進

んだ可能性があります。

 特に牛は、草、牧草が主食です。本来の牛は、草のみで育つものです。

 小麦などの配合飼料を与えても、牧草を食べさせる必要があるのです。

 この、稲わら、牧草などが放射性物質で汚染されていたため、食べてしま

った、牛が内部被爆したと考えられるのです。

 内部被爆の可能性があるものは、飼料、土、水、などが考えられます。

 福島県以外で飼育されている牛が放射性物質で汚染された飼料を食べ

てしまえば、放射性物質に牛が汚染されてしまう事になります。

 牛そのものの移動禁止とともに、稲わら、牧草などの移動も禁止すべきな

のです。

 

移動禁止を明確にする事

 保管している稲わら、牧草などが、放射性物質に汚染されているかどうか

は、農家の方は判断する事はできません。

 報道などを見て自分で判断するしか無いのです。

 しかも、政府の発表は、自粛して欲しいという曖昧な表現になっています。

 口蹄疫、鳥インフルエンザの時のようにはっきり判断、規制を行うべきなの

です。

 何故、自粛という表現になるかは、保障の問題から目を背けたいだけだと

思うのです。

 移動禁止の地域を明確にし、移動禁止の地域は移動禁止地域と明確に看

板を立てるべきなのです。

 「この土地に保管している牧草などは移動禁止です」と明確に見える化を行

う事が大切だと思うのです。

 自粛などという言葉ではなく、禁止と明確に表現すべきだと思います。

 白か黒かまさしく白黒を明確にすべきだと思います。

是非、「日本の農業は風評被害に負けない」を読んで見てください。

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私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。

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