==================================食品工場の工場長の仕事とは==
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■■ 責任者が大切にするもの
■■■ 2011年10月22日発行
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責任者が大切にするもの
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責任者は何を大切にすべきか
2011年の正月はバードカフェのおせち事件で年が明けました。
おせち料理は、日本人にとって特別の意味を持つものだと思い
ます。
大晦日までにおせち料理を準備して、紅白歌合戦を見ながら、
正月を待たずに食べるのが私は好きでした。
バードカフェのおせち料理の見本写真は素晴らしいものでした。
定価が二万円で、特別に割り引いて1万円に値する商品に見え
る見本写真だと思います。
バードカフェの開発担当者は見本写真を作るのに気を遣い何度
も何度もサンプルを作り検討したと思います。
写真を撮る方も、プロの写真家が光線の当て方を考えて立体的
におせち料理が見える様に写真を撮ったと思います。
しかし、実際にお客さんに着いたおせち料理はひどいものでし
た。
写真で見る限り残飯料理(食べ残し料理)と呼んでもいいもの
が着いてしまったと思うのです。
経営者は、おせち料理の写真をグルーポン載せたときは写真の
確認を行ったと思います。
写真がネット上に掲載されてからも何度も確認を行ったと思い
ます。
経営者もおせちを企画し開発された方も、ネットに掲載し、注
文が来るまでは興味があったと思うのです。
そして、製造が始まりました。
おせち料理を入れる容器が、9区分あるものから4区分のも
になっています。
写真で見る限り、見本と同じ9区分のものを使用しても、ボリ
ューム感は足りませんが、4区分のものを使用するよりも見栄え
は良かったと思います。
もし、製造段階で、開発担当者、写真を撮った方、責任者の方
が現場を見ていれば、決してクレームになった商品をお客様に届
ける事は無かったと思います。
もし。責任者の方が、クレーム写真通りのものと知りながら、
送っていたとしたら、食を扱う資格は無いと思います。
インターネットで注文を受けて、顔の見えないお客さんだから、
多少見本と違っても問題が無いと思っていたとしたら商売を行う
資格も無いと思います。
現場を見ていなかった責任者答えはここにあると思いますが、
もちろん現場を見ていない責任者は、食品を扱う資格は無いのです。
現場を大切にすること
食品工場に行くと、応接室に通されます。
私は基本的に応接室で、お茶を飲み、世間話をすることはあり
ません。
工場に行くときは、現場を確認に行きますので、応接室を見て
も仕方ないことが多いのです。
しかし、応接室を見れば工場の責任者の考え方を理解すること
が出来ます。
工場長室、社長室を見たときに、現場のにおいを感じない事が
あります。
雉の剥製、ワニの剥製などが飾ってある。高価な油絵が飾って
ある。宗教関係の本が並んでいる。
すべて実在した工場です。
倒産した会社の応接室では、ワニの剥製の頭に埃が積もってい
ました。
応接室につながる、事務所の従業員の方は、お客さんの顔を見
ると立ち上がり、声をそろえて「いらっしゃいませ」と挨拶をし
ます。挨拶自体は素晴らしいのですが、心がこもっていない気も
します。
応接室の用度品が立派な会社、工場視察に行く前の食事が豪勢
な工場は、得てして現場の管理が全くなされていない場合が多い
ものです。
ある一定以上の売り上げのある会社にとって社長室の用度品は
大切かもしれません。
しかし、食品工場で応接室は本当に必要かどうかは疑問が残り
ます。
工場の責任者が応接室などにこだわる以上に現場にこだわって
欲しいのです。
応接室がりっぱな工場ほど、昼食が豪華な工場ほど、現場の整
理整頓が出来ていない工場が多いものです。
工場の責任者が、工場長室以上に現場にこだわって大切にして
欲しい物です。
あなたの工場の工場長室は大丈夫ですか。
現場の方が、応接室より綺麗ですか。
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