==================================食品工場の工場長の仕事とは==

■■    掃除道具の保管について

■■■                            2009年12月17日発行 

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おはようございます。河岸です。

 関東も冬が本格的になってきました。みなさん 風邪には充分注意して

くださいね。

 日経BPネットの連載です。是非コメントも残してください。

http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20090430/150091/

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今週のお勧めの本です。

不祥事は財産だ-プラスに転じる組織行動の基本則

樋口 晴彦 (著)

他山の石のために

 危機管理の専門家が書いた本です。

 雑司ヶ谷下水道事故

 三菱化学鹿島事業所火災事故

 海上自衛隊イージス防衛秘密流出事件

 シンドラーエレベーター死亡事故

 加ト吉循環取引事件

 赤福不適正表示事件 

 等の事故、事件が何故起こったのか、どうしたら防げたのかを解説して

くれています。

 自社で事件を起こしてしまうと、会社が無くなってしまうかもしれません。

 この本を他山の石として自分自身を磨くために是非利用することをお勧

めします。

 会社の不祥事は誤魔化そうと思ってもいつか明らかになってしまいます。

 公表までの時間が経てば経つほど被害が広がることを学ばなければな

らないと思います。

http://astore.amazon.co.jp/koujyou-22?_encoding=UTF8&node=13

★5個です。

 

・食品工場の参考になる本  

   http://astore.amazon.co.jp/koujyou-22/249-0151581-1769102

・中食・外食で参考になる本 

   http://astore.amazon.co.jp/innsyokutenn-22

  

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 掃除道具の保管について

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読者の方から質問をいただきました。

 メールアドレスの記載の無い方もいますが、出来れば直接連絡します

ので是非アドレスも残してください。

 質問の有る方はメルマガのアドレスにそのまま返信して頂ければ、長文

でも添付ファイルでも送れますので是非、メールしてみてください。

 お待ちしています。

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ご意見、ご質問:

河岸様

 私は、食品工場で品質管理として勤務しております。

 今回お伺いしたいのは、清掃用具の保管についてです。

 現在、清掃用具は、各作業場ごとに作業場から離れた箇所に吊り下げ

て保管しています。作業場ごとに、床の洗浄用、天井洗浄用、壁洗浄用・・

などの洗浄用具があり、床用の清掃道具と天井用、壁用の清掃用具を

一緒に保管しても私はよいと思うのですが、床用と天井用は別々の場所に

保管したほうがよいのでしょうか。その場合、汚染された道具が工場内に

ばらばらに置かれて逆に汚染原因となりやすいのではとおもうのですが、

河岸様はどのようにお考えでしょうか。

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作業場毎の区分について

 掃除道具の保管は、工場内の衛生状態を保つのに非常に大切な事項

になります。

 家庭で考えて見れば、トイレの清掃道具、風呂場の清掃道具、台所の

清掃道具の保管を一箇所でおこなうかどうかと言うことです。

 保管状況も大切ですが、誰が見ても区分がしっかり行われていることが

大切です。

 家庭では、台所で使用していたスポンジが古くなってきたらトイレで使用

すると言う事はよくあると思います。

 しかし、工場では青は衛生区域、赤は汚染区域と色別の管理を決めた

場合は、青いスポンジが古くなっても、汚染区域で使用する事は無いように

することが大切です。

 衛生区域で使用している青いブラシが古くなったからと言って床掃除用

に使用してはいけないのです。

 質問の保管については、私は、部屋ごとに一つの保管場所でいいと思

います。

 床用、壁用、天井用と分けて保管するのが理想になりますが、保管スペ

ースを考えても無理な管理は現場に強制できないと思います。

 

定位置管理を行う事

 清掃道具は、定位置管理が必要です。使用する前に何処に置いておくの

か、使用後は何処に置いておくのか明確に決めておくことが大切です。

 同じモップでも天井用のモップと、床用のモップを定位置を区分して決める

事で、床と天井の交差汚染を防ぐ事ができます。

 清掃道具は定位置管理を行い、更に交換頻度を決める事が必要です。

歯ブラシのように、反対側から見てブラシの毛が広がっていた時は、交換と

決めるか、毎月、毎年と言ったように期限を区切って交換する方法もあります。

 期限を区切って交換する場合は、定位置管理しているところに次回の交換

日を表示することで「見える化」が実践できます。

 

自分の家のつもりで管理することが大切です。

 

私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。

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表紙イメージ

河岸宏和への質問



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「食品販売の衛生と危機管理がよ~くわかる本 」

「食品工場の衛生と危機管理がよ〜くわかる本」

『“食の安全”はどこまで信用できるのか 現場から見た品質管理の真実』 

『ビジュアル図解 食品工場の点検と監査 』

『ビジュアル図解 食品工場の品質管理』 

『ビジュアル図解 食品工場のしくみ』

 

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