=================================食品安全教育研究所発行=

■■  生物的危害とはなにか
■■■                  2016年8月20日発行 
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おはようございます。河岸です。
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 生物的危害とはなにか
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食中毒を出さないこと
 あなたの工場で使用している食材の潜在的危害を
(potential hazard)を把握していますか。従業員
教育においても、潜在的危害の教育が必要です。
 「新鮮な食材には危害は無い」「うちで取り扱っ
ている食材には危害なんか無いよ」と思うのでは無
く、生卵にはサルモネラ菌という潜在的危害がある
物と思って取り扱う事が必要なのです。
 食品を食べて食中毒を起こすためには一定数以上
の食中毒菌を体内に取り込む必要があります。
 食材に潜在的に付いていた細菌などが増殖し一定
数以上に増えて、菌が増えた食材を体の中に入れる
事で食中毒になるのです。
 工場で取り扱う食材の菌が増えないような管理が
必要なのです。
 生卵の潜在的危害はサルモネラ菌になります。サ
ルモネラ菌は、5℃を超えると増殖してしまいます。
 生卵を保管するときには、5℃以下で保管するこ
とが大切なのです。
 卵にサルモネラ菌が付くのは、殻の周り、もしく
は黄身の中に直接付いている場合もあるとされてい
ます。
 卵は産まれてから直ぐに5℃以下の状態で保管す
ることが、卵によるサルモネラ中毒を防ぐ事になる
のです。

作業者からの汚染を防ぐ 
 食中毒菌は、原材料からだけでなく、作業者から
食中毒菌が製品を汚染する場合があります。「何故
帽子をかぶる必要があるか」「何故マスクをする必
要があるか」「何故手をあらっても手袋をする必要
があるか」など具体的な事例をあげ従業員教育を行
う必要があります。

賞味期限、消費期限前に変質しないこと
 賞味期限、消費期限まで変質しないことが最低条
件です。カビが生える、開封したら臭う等といった
事例は、食中毒を起こさないまでも、クレームにな
ってしまいます。
 特に、賞味期限が長期にわたる商品は、保存温度
を36℃程度にあげた虐待検査を行い、市場よりも早
く品質異常に気がつく事が大切です。

チェックのポイント
1 潜在的危害がある食材を把握し、教育を行っているか
2 従業員からの汚染を防ぐ教育を行っているか
3 市場変敗クレームを事前に気がつく体制が取られているか

 
私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。

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