========================================食品工場長の仕事とは===
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殺虫工事の本格始動■■■
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活動する前に対策が必要です。
冬が終わって暖かくなると人間だけでなく虫なども活動を始めます。虫が活動
を起こす起こす前に対策を打つことが非常に大切になります。一度繁殖が始ま
ってしまって、工場内が虫だらけになってその虫を退治することは困難を極めま
すが、虫の湧きそうな箇所を事前に防ぐことは非常に大切な事になります。工
場の外周を歩いてみます。工場の敷地内でペストを繁殖させないことが大切で
す。地域にゴミの集積場、養豚場、牛の牧場、ため池等の虫の発生源が無いか
確認してください。工場の周りにこのような施設が有る場合は、工場の対策のレ
ベルをかなり上げないとペストの侵入を防ぐことは困難になってきます。養豚場
などの協力が必要な場合もあります。次は工場の敷地の確認になります。図の
様に確認します。雨水の排水溝に死に水は無いか。死に水とは、水が動かない
で流れていない水です。死に水は虫の発生源になります。雑草が生えていない
か、駐車場を含めて、水たまりが無いか、空き缶一個落ちていてそこに水がたま
っていれば蚊は派生してしまいます。同じように、マテハン機材(Material Handling;
物流に使う機材、パレット等)が外に放置されていれば、蚊の発生源になります。
そして工場建物の周囲を確認します。雑草が生えていないか、工場の建物から
最低50cmは草が生えない環境が必要です。コンクリート、アスファルトで舗装す
ることがベストですが、地域の条例により舗装できない場合があります。その場合
は、石を5cm以上の厚さで敷き詰めると雑草が生えることを防ぐことが出来ます。
工場内も同じように確認をします。
工場内で繁殖して発生している内部発生の虫がいる場合は工場の中が虫だら
けになってしまいます。包装室などに捕虫機を設置していると思いますが、捕虫機
に付いている虫の数を数えてみてください。包装室で10匹/月以上捕まっていれば
包装室の虫の管理レベルは非常に低いレベルになります。内部発生する虫の代表
例はユスリカ、チョウバエ等ですが、このコバエ類は排水溝の中で繁殖を行います。
排水溝の水が流れている上部に卵を産んで2週間くらいで羽化します。水の中では
生息しませんので、必ず排水溝などは水を流しておくことが必要になります。手洗い
設備などで二週間以上水を流していない手洗い設備などがあれば、コバエ類の巣に
なってしまいます。同じように排水溝の水の流れる上の部分を清掃していないと虫の
巣になってしまいます。最低週に一度はブラシを用いて物理的に擦り洗うことが非常
に大切になります。一度コバエ類の内部発生をさせてしまうと排水溝を清掃を行った
だけでは対応が出来なくなります。包装室のありとあらゆる所に卵を産み付けて孵化
が始まってしまいます。そうなってしまうと殺虫剤のお世話にならなければ手に負え
なくなります。
工場の内部も外部も週に一回以上の清掃が必要です。
私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。