作業着の洗濯について


先日のお話 「更衣室を再確認してみてください」 ↓↓↓

http://homepage3.nifty.com/ja8mrx/rokk-9.htm

このお話に、読者の方から、ご意見を頂きました。

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はじめまして

私は某ユニフォームの衛生管理会社に勤めています「中村」と申します。

私どものお客様の多くが食品工場さまの為、食品工場がどのような

取り組みをされているか知りたくて登録しました。

お客様の状況が理解できれば、その取り組みに私どものシステムが

生かされるのではと考えており、いつもこのメールが届くのを楽しみにしております。

 

さて先日、作業服の洗濯についてのコメントがあり、

私常々考えている事柄を書かせて頂きます。

 

まず、食品工場の多くは「作業服は家庭洗濯」と言うことです。

これには

1 コストがかかる

2 作業服からの「二次感染」の実態を理解されない 等。

挙句の果てには「以前は洗濯業者に依頼していたが、コスト削減で

家庭洗濯にした」とおっしゃられるケースも。

 

某飲料メーカー(缶コーヒーで一躍有名になった会社)に電話したところ

「作業服に衛生管理なんか必要ない!!」と激怒された始末。

またコンビニ弁当を作っている会社の50%位は「家庭洗濯」のようで、

ある工場では、パートさん300名位が家庭洗濯で、しかも

洗濯の指導なし!!

家庭で「ドロドロの子供服」や「下着」「靴下」「布巾」と一緒に

洗濯。しかも「風呂の残り湯」を使って・・・。

今の時期「インフルエンザ」などの病原菌やウィルスも一緒に・・・。

で、食品工場の作業ラインで、コンビニ弁当の惣菜をトレーに詰めている。

 

いつか「二次感染」の事故が出ますと説明しても、聞く耳もたず。

 

 

まだまだ「製薬メーカー」と比べて「認識」も「意識」も低いのが現状です。

またSSOPの審査にも「暗黙も了解」で家庭洗濯で認可が取れる

とも聞いております。

 

HACCPの取り組みが必須の会社でも同程度です。

 

ISO22000でどのような形になるかで、今後も続くかもしれませんね。

 

ちなみに私の会社のクリーニングシステムは「どの部署」の

「誰」が「いつ」「洗濯」したかデーター管理し、着替え比率の検索をし、

お客様に 報告しております。(ちなみにレンタルではありません)

HACCPに準拠した手法と思っておりますが。

 

でも、食品工場が「家庭洗濯」なのは我々クリーニング業界(レンタルも)

にも責任があると思います。

コスト削減で「洗剤」の質を落としたり量を減らしたり。

また高温で処理することが「殺菌」に繋がるのに「低温」で処理したり。

この業界の現状です。

「本当にお客様のお役に立ちたい」精神を磨かなければいけないし、

その努力がなかったから今の現状があるとも思います。

 

つまらない事柄をくどくど書いてしまいましたが、現状を知って頂きたく

ご了承くださいませ。

これからもこのメールが届くのを楽しみにしております。

どうか暮々も健康に留意されますよう、ご活躍をお祈り申し上げます。

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このお話を聞いていますと、実際家庭での洗濯について考えてみました。

 

家庭で作業着を洗濯する上での注意点について

1 作業着は他の洗濯物と一緒には洗濯しないこと

2 洗濯する水は上水道を使い風呂の残り湯等は使用しない

3 洗剤は香料等の入っていない専用の物を使用のこと

4 乾燥は乾燥機で行い他の洗濯物とは一緒にしないこと

5 洗濯物をたたむときには専用のシートを引いてその上でたたむこと

6 作業着を持ち運ぶときには専用の袋を準備しその中に入れて持ち運ぶこと

7 専用の袋は洗濯前の物を入れた袋に洗濯後の物は入れないこと

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ちょっと考えると、最低限このくらいの必要性があると思います。

 

さーーここで考えてみてください。

パートさんたちの入社説明の時に作業着に関してここまでお話出来ますか?

そうすると作業着の洗濯についてどうするかは答えが出ますね。

 

私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。

河岸宏和(かわぎしひろかず)