==================================食品工場の工場長の仕事とは==
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■■ ロット管理について
■■■ 2009年4月19日発行
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おはようございます。河岸です。
今日あたりから大きな本屋さんでは、私の新しい本『スーパーの裏側 安全で
おいしい食品を選ぶために』東洋経済新報社が並び出します。
書店で見かけた方は、是非、手前に広げてくれると助かります。
そーーと手前の平台に広げてください。よろしくお願いします。
アマゾン http://astore.amazon.co.jp/koujyou-22/detail/4492222979
楽天 http://item.rakuten.co.jp/book/6018077/
セブンイレブン http://www.7andy.jp/books/detail/-/accd/32237094
でも買えるようになりました。
よろしく お願いします。
食品期限の設定に関して技術情報協会から通信講座を始めます。
http://www.gijutu.co.jp/doc/t_90506.htm
http://homepage3.nifty.com/ja8mrx/syokuhinn99.htm
メルマガの読者の方は割引が有りますので、是非申し込んで見てください。
食品期限が設定出来るまでフォローを確実に行いますので、是非ご検討を
お願いします。
申し込みはこちらから。
http://homepage3.nifty.com/ja8mrx/mousikomi96.htm
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今週のお勧めの本です。
働き方―「なぜ働くのか」「いかに働くのか」 (単行本) 稲盛和夫 (著)
正しい考え方を持つために
京セラの会長が書いた本です。
人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力 と言う方程式で人生観は表せる
そうです。
最近のベンチャー経営者の中には、人並み外れたすばらしい能力の方が
いますが、「金で買えない物は無い」とうそぶいてしまい、「考え方」が人間
として正しい物で無かった方がいました。
稲盛さんの方程式に当てはめて考えると、マイナスの考え方をかけてしまう
と人生の結果はマイナスになってしまいます。
よりよい人生を歩むためには、この方程式を頭にたたき込んで人生を送る
事が大切なのかもしれません。
人生に迷ったときにお勧めの一冊です。
http://astore.amazon.co.jp/koujyou-22/detail/4837923100
★五個です。
田中義剛の足し算経営革命-北海道発 大ヒットの法則! 田中義剛 (著)
本当に価値があるのか
生キャラメルで有名になった田中さんが書いた本です。
生キャラメルの成功までを赤裸々に書いています。10年間は赤字だった
こと。カントリー娘の事。利益が15%は無いといけない事。
しかし、北海道からお土産を買ってきて、自分で食べて見ると、白い恋人、
マルセイバターサンドと比べると生キャラメルは満足感が少ないような気が
します。
利益率を考えるあまり、お客さんを置いて来ているような気がします。
これから5年後、10年後の田中さんが楽しみです。
地方の活性化を考えている方にお勧めの一冊です。
http://astore.amazon.co.jp/innsyokutenn-22/detail/4789733033
★4個です。
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ロット管理について
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読者の方から質問を頂きました。どんな質問でもお受けしますのでよろし
くお願いします。御意見 ご質問は http://form.mag2.com/rouvoviami
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異業種の医療機器の製造メーカーに勤務しております。当社は入れ歯
の粉末接着剤を製造しております。
粉末の主原料と粉末の香料を混合して容器に充填しています。
原料を入れて製造し、洗浄後、次のロットを製造するという区切りのあ
る製造であればよいのですが、粉末のため製造ロットごとの水の洗浄
(洗浄設備が最初からない)もできません。
粉末の主原料を原料ホッパーに継ぎ足して製造しています。
主原料の切れ目なく製造しているのでロット管理(トレーサビリティ)に
無理があると思われます。
粉末原料の洗浄方法、継ぎ足し原料での製造のロット管理の何かよい
方法はあるのでしょうか?
よろしくおねがいします。
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市場回収する時の範囲を考えます。
小さな金属異物が入ってしまってお客さんからクレームが付いたと仮定
します。
お客さんのクレームが付いた商品は、製造日と一日のパックした順番の
数字が確認できました。
包装する時は、包装日、賞味期限を記載します。賞味期限だけでは、
商品に異常があった時に製造日単位での回収しかできませんので、製造
時間毎に表示を行うか、パックした順に表示を行う必要があります。
市場に出荷した最終商品を手に取った時に、何日の何時頃包装機で包
装したか、区分出来る表示が必要なのです。
配合単位を明確にします。
包装機の順番が解った時に、包装機にいれた、粉体の配合単位との連
動が必要です。
配合単位毎に完全に区分することは不可能でも、配合の1と配合の2が
混ざったロットであるという簡単な区分だけでも出来るようにする必要があ
ります。
1から100は配合の1を使用、101から110は配合の1と2が混じってい
る、111から200は配合の2を使用しているという区分が必要です。
もし105の商品に金属異物が見つかれば、配合1と配合2のロット両方
の回収が必要になります。
配合時の原料を明確にします。
配合時に使用した原料の履歴を明確にします。
原料は、ロット番号、賞味期限などで区分ができます。原料に異常があっ
たときに、最終商品とヒモつけができるように、配合確認表などで、使用し
た原材料の履歴を明確にする必要があります。
包装不良の巻き直しについて
包装不良品を原料として再度使用すると、ロットの区分が出来なくなりま
す。
基本は包装不良品は再度原料として使用しないことが求められます。し
かし、どうしても使用したい場合は、包装不良品を使用して製造したことを
明確にしておくことが大切です。
包装不良品を使用した記録のある商品から異常が出た場合は、包装不
良品が本来含まれているロットも回収の必要があります。
最終商品と使用原料がヒモで結ばれていることが大切です。
私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。