========================================食品工場長の仕事とは===

■■    リワーク品について

■■■                            2007年2月18日発行 

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おはようございます。

河岸です。2月3月は新年度に向けていろいろな事を考える時期になって来て

いると思います。食品工場でもいろいろな施策を出す時期になると思いますが、

今年はリワーク品、再生品について少し考え直してみませんか?

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リワーク rework

 製造工程での手直しを行った製品の事。重量不足品、印字不良品、包装不

良品等の商品を再度包装するなどの一度通過した工程で再度手直し作業を行

うこと。製造工程の半製品、もしくは最終商品として倉庫に入れた商品を再び

原料として再び使用する場合も言う。再生品、手直し品とも言う。「包装機の調

子が悪く今日はリワークが多いな。」などと使います。包装機などの生産設備は

商品規格の切替ごとに設定の調整が必要ですが、調整時に加工した商品がリ

ワーク品になることが多いです。リワーク品は不良品にカウントしない場合があ

りますが、設備稼働率、直行率が下がりますので、必ずリワーク品の数量を把

握して減らす努力が必要です。半製品、最終商品の原料としてのリワーク品は

使用しないと宣言した食品工場もあります。

 

手直し品は問題有りませんか

 不二家報道を聞いていると、スーパーなどで店頭で販売していた肉、魚などの

消費期限が過ぎた物を総菜などで再利用していると、報道している場合があり

ます。映画「県庁の星」の中でも総菜は消費期限の切れたもので加工している

との表現がありました。期限が切れた物でも加熱するし、廃棄ロスよりも地球に

優しいからいいという方もいますがどんなもんでしょうか改めて考えさせられる

問題です。古い映画で言えば1996年の「スーパーの女」の中では、輸入牛肉を

国産牛にで売る方法、魚のドリップが出た物を再度パックするリパックなどの話

しが出てきています。総菜についても売れ残ったトンカツを再度フライヤーで加

熱してカツ丼として販売させるなどの手口が紹介されていました。いまだにスー

パーの総菜がそう言った目で見られているのは非常に残念です。

 

 

何処までが手直しとして理解を得られるか考える時期になっています。

 一度製品として製造したものを再度原料として使用することをお客様が理解し

ていただけるか考える時期になってきています。ソーセージで言えば、加熱した

あとの重量不足などの不良品を原料として再度加熱前の原料として使用するこ

と、牛乳で言えば殺菌加熱した白い牛乳を再度コーヒー牛乳の原料として使用

すること。総菜のお店で売れ残ったトンカツを翌日にトンカツ弁当として販売する

こと等はお客様から理解を得られるかどうか再度考える時期になってきていると

思います。スーパーマーケットで言えば、カットしたカボチャの切り口を売れ残ると

毎日再度切って切り口を新鮮に見せることはお客様の理解を得られるか検討が

必要だとおもいませんか。

 

 

新車で買ったつもりがペンキを塗り直した再生車だったらどう思いますか?

 

私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。

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