==================================食品工場の工場長の仕事とは==
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■■ 組織の倫理観について
■■■ 2013年4月27日発行
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おはようございます。雑誌「食品と科学」5月号に私の投稿記事が掲載されて
居ます。
「食品工場監査の要
取引先の工場点検はここを見ている」
是非 読んで みてください
工場監査のチェック表もついています。
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●セミナーの紹介です。
河岸宏和のセミナーの案内です。
「全盛時代のプライベート商品 そのメリット、デメリット」
平成25年5月31日(金)東京農業大学「食と農」の博物館
申し込み 詳細は下記からお願いします。
http://yoishoku.com/2013/04/post-124.html
●大阪無料公演の案内です。
5月17日金曜日 新大阪です。
食品工場の安全管理、危機管理についてお話します。
特に消費者から見ての表示の意味、安全性についてのお話をします。
「千葉県産の関サバ」を掴まされないために、是非参加してください。
申し込みは ↓↓↓
http://www.optex-fa.jp/seminar/index11.html
●セミナーの案内です。
「食品の消費期限、賞味期限の設定について」
安易にあの商品と同じに賞味期限をつけていませんか。
於 東京です
2013年5月20日(月) 12:30〜16:30
http://www.rdsc.co.jp/seminar/130521.html
・食品工場の参考になる本
http://astore.amazon.co.jp/koujyou-22/249-0151581-1769102
・中食・外食で参考になる本
http://astore.amazon.co.jp/innsyokutenn-22
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組織の倫理観について
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ノーと言える勇気を持つこと
2008年6月に素麺の返品詰め替え報道が続いた時、素麺業界には、「返品された
素麺は決してまきなおしを行わないように」とのお触れが回っていたそうです。
お触れが回ると言う事は、報道された業者以外も返品された商品のまき直しを行
っていたという証明になってしまいます。
何故、食品業界は「まきなおし」と言われる作業がなくならないのでしょうか。
2000年に発生した雪印食中毒事件での報道の中で、「返品で工場に戻ってきた牛
乳を、工場の外の作業場で、再度コーヒー牛乳に使用するためにパックを開けて戻
していた」と言われています。
返品で戻ってきた牛乳を廃棄するためには廃棄コストが掛かりますし、もったい
ないということで、「再度使えるものをつかって何が悪いんだ」という議論もある
と思います。
しかし、一度工場から出荷された商品は、市場での取り扱い、温度管理などで、
品質を完全に保証することは難しいと思います。
一度返品を原料として使用してしまうと、廃棄コストが無くなり、しかも原料コ
ストでも有利になるので返品の使用をいつの間にか止められなくなってしまいます。
従業員の人件費、製造コストを考えて本当にまき直しが有効かどうかを考えて見
ればさほどうまみが無いことに気がつかなければならないと私は思っています。
「組織の倫理観は、組織の責任者の倫理観を越えることは無い」
社会の常識と企業の常識が違うことがあります。返品を原料に再利用することは
無くても、製造中に発生する、不良品、軽量品などを再度原料に使用することは、
多くの企業で行っていると思います。製造工場の中では、再生品、リワーク品、戻
し品などと言われています。
製造して倉庫の中で、賞味期限が切れた商品は、安全性に問題が無いので、再度
原料として使用する。このこと自体は、安全性という観点では、確かに問題がない
と思います。
しかし、不良品などの再生品の原料を使用した商品と、全てきちんとした原料を
使用した商品では、美味しさが変わってくると思います。
私が経験したソーセージでも、再生を使用していないソーセージは本当に美味し
いものでした。
一度再生品を使用して、利益を出してしまうと、体が辛いときに麻薬を使用した
ときのように基には戻れなくなってしまいます。
返品を再度日付を付け替えて出荷したことと、再生品を使用することは企業の論
理の中では違うのかもしれません。
しかし、一般常識の中では、同じことと私は思いますが、皆さんはどのように考
えますか。
もっと、シンプルに考えることが必要ではないですか。一度製造したものは原料
として、再度利用しない。
一度出荷した商品は、再度工場で使用しない。
シンプルな考えで仕事したいとおもいませんか。
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菓子類の賞味期限を改ざん容疑、販売会社を捜索
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130424-OYT1T00777.htm?from=ylist
菓子類の賞味期限を改ざんして販売したとして、長野県警は24日、同県岡谷市
川岸東の菓子卸販売会社「天龍堂」を食品衛生法(表示基準)違反容疑で捜索した。
県警は不正競争防止法違反容疑でも調べる。
県警によると、同社は3月下旬頃、賞味期限切れのため県内の取引先店舗から回
収した菓子類の賞味期限表示を延長し、再度、同じ店舗に販売した疑いがもたれて
いる。
改ざんは3月、取引先が指摘して発覚した。県食品・生活衛生課によると、同社
は賞味期限の表示を1か月から1年程度延長していたとみられる。商品に含まれる
油脂成分の酸化で、健康に影響が出る可能性もあるが、今のところ健康被害の報告
はないという。同社は賞味期限を改ざんしたせんべいやかりんとうなど41商品に
ついて、3月30日から自主回収を行っている。
(2013年4月24日17時52分 読売新聞)
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