==================================食品安全教育研究所発行=

■■  組織の倫理観はその組織の責任者の倫理観を超えない
■■■                  2014年3月29日発行 
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おはようございます。河岸です。
 4月から新人が工場に入ってきて、教育を行うと思います。
 一回だけの教育に終わらせることなく、新人がなれてきた頃、
一ヶ月経った頃に再教育を行うことが必要です。
 更に、三ヶ月後にも教育を行うこと、毎年毎年定期的に教育を
行うことが大切なのです。
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●河岸宏和の無料セミナーを東京で行います。
「ヒューマンエラーを防止するために」
4月25日金曜日 13時〜
 申し込みは下記からお願いします。
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 みなさんお待ちしています。

●通信教育の案内です
「食品期限設定試験における科学的根拠構築/実証手法」
 食品期限、消費期限、賞味期限の設定方法、管理方法につ
いて詳しく解説します。
 みなさん お待ちしています。
 http://www.gijutu.co.jp/doc/t_40401.htm

・食品工場で便利な備品
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 青いラップなど便利な備品です。

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組織の倫理観はその組織の責任者の倫理観を超えない
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責任者の倫理観を超えない

 食品工場に入社してくる新入社員は、「いいものを造ろう」
「しっかり働こう」と思い全員が入社してくると思います。
 入社してきたときから「産地偽装をしよう」「不衛生な行
為をしよう」とは思っていないと思います。
 しかし、入社し、先輩方の作業をみているといつの間にか、
現場の作業に慣れてしまい、初心を忘れてしまうのです。
 「ある組織の倫理観は、その組織の責任者の倫理観を超え
ることはない」という言葉があります。
 家庭で考えれば、家庭の中の責任者、父親、母親の倫理観
を子供たちは超えないのです。
 工場で考えれば食品工場の工場としての倫理観は工場長の
倫理観を超えないのです。
 「食品偽装」と言われ、報道されて来た工場は、責任者が
進んで偽装行為を行っていたと私は思っています。
 雪印食品の牛肉の段ボール箱を詰め替えた行為は、組織
責任者自らが率先して詰め替え行為を行ったとされています。
 組織の責任者の偽装行為を行わせるような会社の環境をそ
の組織自ら作り上げていたのだと思うのです。
 組織には方針、行動指針、社是などが必要です。組織に属
している全員がどの方向を目指すのか明確にしているものが
必要なのです。
 「品質第一」「品質は命」「成長し続ける」「地域一番店」
「売り上げ1000億円」などと言ったものがあります。

責任者が説明すること

 組織の責任者は、新入社員に対し、自分の考えを明確に伝え
なければなりません。
 どんな大きな組織でも、年に数回は責任者自らの言葉を自ら
の口で伝える事が必要なのです。
 自分で作り上げた組織であれば自分の考えを伝えること、歴
史のある企業であれば、会社の方針、社是についてその時代の
責任者から新入社員に伝える必要があるのです。
 みなさんが働こうとしている会社は、今どんな会社で、今度
どんな会社になろうとしているのかを明確に伝える必要がある
のです。
 一番大切な点は、責任者自らが自分の口で次の事を伝える事
が大切なのです。
 「責任者である私の行動を含めて、会社の方針、皆さんがい
ままでの人生で培って来た倫理観と反する事が社内で有った場
合は、私に伝えてください。もし、私が聞く耳を持っていなか
った場合はこの連絡先に伝えてください。
 是非、みなさん自分自身の会社だと思って行動をしてくださ
い」と伝える事が大切なのです。
 「いい商品を作ろう」と思って入社してきた新人教育をしっ
かり行うことが大切なのです。
 
私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。

 

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