==================================食品工場の工場長の仕事とは==
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■■ ライター事故について
■■■ 2010年4月17日発行
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おはようございます。河岸です。
ツイッターをしています。是非一流と二流の違いなどいい例があれば
教えてください。
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今週のお勧めの本です。
友だち不信社会 (PHP新書) (新書)
山脇 由貴子 (著)
噂で悩む前に
インターネット時代の噂はあっという間に広まってしまいます。
なぜ噂を流す人間が出てきてしまうのでしょうか。
なぜいじめが無くならないのでしょうか。
いじめを始める人間はいじめを始めなければならない理由があるのです。
なぜなら自分の身を守るために。もし失敗してしまうと今度は自分がいじ
められてしまうから。
大人の世界のいじめ、子供の世界のいじめを実例を挙げて分かり易く解
説してくれています。
噂話で悩む前に一読をお勧めします。
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ライター事故について
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こういうときこそ消費者庁が動かないと
悲惨なライターの事故が続いています。車の中に子供だけを置いて買い
物などをしている最中に子供がライターをいじってしまい、車の中、家の中
が火事になってしまうライターによる事故が発生しています。
私が子供の頃は、マッチの火遊びで、マッチは子供の手の届かないとこ
ろに保管してあるのが一般的でした。
三丁目の夕日の時代はライターもありましたが、ライターはオイル、ガス
を充填して何度でも使用する高価なものが殆どでした。
使い捨てライターではないため、タバコと一緒に大人が保管していたもの
です。
昭和の終わりのころから、安いことがいいことだ、なんでも安いものがい
いもので安く使い捨ての文化になってしまいました。
ライターは安いだけでなく、タバコを買うと付いてくるおまけのようなもの
になってしまいました。
車の中に忘れても、飛行機の座席に忘れても「まーーいいや」と思って
探しもしないままになっている方が多いと思います。
使い捨てよりも悪い、そのとき、タバコを吸うときにあれば後はなくしても
気に留めないものになってしまったのかもしれません。
結果として、子供の手元に何時でもあるような状態を作り出してしまって
いるのかもしれません。
使い捨てのライターの販売を禁止してもいい時代かもしれません。使え
なくなるまで物を使用する「もったいない」の精神はこういうときに使うので
はないでしょうか。
日本の未来のために消費者庁に是非動いてもらいたいものです。
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ライター火災 政府は速やかに安全対策を(4月11日付・読売社説)
政府が安全対策に手をこまぬいている間に、ライターによる火遊びで火
災が多発し、幼い命が奪われている。ライター規制は待ったなしだ。
北海道で2日に起きた車両火災で、乳幼児4人が死亡した。ライターの
いたずらで出火し、逃げ遅れたようだ。川崎市で幼児らが死亡したマンシ
ョン火災も、ライターが原因とみられる。
消防庁によると、火遊びの火災は、全国で年間約2000件も発生し、そ
のうちライターが原因と見られる火災が、3分の2を占める。0〜4歳の乳
幼児が焼死するケースが多い。
こうした悲惨な事故を防げない最大の問題は、使い捨てライターなどに
安全規制がなく、幼児でも簡単に着火できることだ。子供が興味を持ちそ
うな玩具型も多く、火遊びを誘発しているようだ。
国内で流通しているライターの9割が使い捨て型で、8割が中国などか
らの輸入品だ。事実上、野放し状態といえよう。
米国は1994年、使い捨てライターに安全対策を義務付けた。子供の
力ではライターのスイッチを押せないようにしたり、着火には2段階の動
作を必要としたり、子供に扱いにくくした。欧州や豪州も、規制を導入して
いる。
ところが、日本では、昨年末になってようやく、経済産業省と消費者庁
が、使い捨てライターなどに安全基準を設けるかどうかの検討に着手し
た。いまだ結論は出ていない。
海外に比べ、日本の対応はあまりに遅い。行政やライター業界の怠慢
と言われても仕方あるまい。政府は速やかに欧米並みの安全基準を義
務付けるべきだ。
具体的には、使い捨てライターを消費生活用製品安全法の特定製品
に指定し、安全基準を達成していない製品の販売や輸入を禁止すること
だ。安全対策を徹底するには、規制対象のライターの種類も多いほうが
望ましい。
行政の対応が後手に回ると、同じような被害の再発を防げなくなる。パ
ロマ工業製ガス湯沸かし器の中毒事故などの教訓である。
昨年9月に「消費者行政の司令塔」として発足した消費者庁は、ライター
規制を巡っても、存在感が希薄だ。被害の拡大防止に、司令塔として、も
っと積極的に対応しなければならない。
ライター火遊びをなくすには、子供の手の届く場所にライターを置かない
など、家庭などで気をつけることも大事だ。啓発活動の強化が求められよ
う。
(2010年4月11日01時02分 読売新聞)
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朝日新聞より引用
ライター事故、大人も1人死亡11人重傷 過去6年間
2010年4月13日23時26分
子どもの火遊び火災を防ぐための安全規制が検討されているライターの
事故で、大人もこの6年間に1人が死亡、11人が重傷を負っていた。経済
産業省所管の製品評価技術基盤機構(NITE〈ナイト〉)の調べでわかった。
安全規制は大人の事故防止にも有効だといい、経産省は13日の安全規
制をめぐる作業部会で幅広い規制を早急に導入する考えを示した。
死亡や全治30日以上の重傷など重大事故の国への報告が義務化され
たのは2007年5月。実際の死傷者の数はこれより多いとみられる。
NITEによると、ライターによる事故の通知は04年4月〜今年3月に164
件。06年6月には、ライターの火をつけたり消したりしているうちに綿製の
パジャマに火が燃え移り、全身にやけどを負う事故で、京都府で80代男性
が亡くなった。
点火口の火が完全に消えていないのに衣服やバッグに戻し、そこから燃
え広がる事故が多く、確認できただけで38件。火を10秒以上つけた後や
点火レバーや点火口にゴミが詰まっていると起きやすい。
ライターが入った引き出しを開け閉めした際、中の物が点火レバーを偶然
押してしまうなど意図しない着火は16件、大きな炎が出て顔などにやけどを
負った事故は15件確認された。
NITEの長田敏参事官は「炎の高さや炎が消える性能、耐熱性などの安全
規格に加えて、『二つ以上の操作を同時にしないと火がつかない』など子ども
が使いづらい機能を義務化することで減らせる事故も多い」と話す。
経産省はこの日の作業部会で、(1)規制が進んでいる欧米で販売が認め
られているライターは日本での販売をそのまま認める(2)それ以外の製品の
ため、機械による安全テストの基準を8月までにつくる――との考えを示した。
経産省はヤスリをこすって火花を出す「フリント式」、電子式ライターのうち
点火レバーを真下に押し込む「押し下げ式」、斜め下にスライドさせる「スラ
イド式」のいずれも機械でテストする考え。一方、業界団体は以前から「欧米
のような子どもによる点火テストは難しく、機械で簡単にテストできるのは押
し下げ式だ」として、まず押し下げ式の規制から実施すべきだとしている。
当初からの幅広い規制を打ち出した経産省に対し、業界団体側は次回5月
21日の部会まで態度を保留した。(茂木克信)
私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。