プロジェクトの進め方について
工場では、収支改善、生産性改善と称して組織を横断してプロジェクトを行う物です。
昔であれば、QCサークルと称して、わいわいがやがや、やりながら改善を考えた物です。
最近は、世知辛くなって、わいわいやりながら、飲んで、食べて意思統一をした上で、
改善活動をやるのは、はやらなくなって来ました。
最近のはやりは、期限を切って、予算と目標を明確にするのがはやりです。
私自身、個人的には昔の様に、飲みながら、わいわいやっていた方が、好きなんです
けど、時代には逆らえませんね。
プロジェクトの進め方についての基本について
1 目標の設定
2 期限の設定
3 メンバーの設定
4 現状把握
5 報告会の設定
6 改善活動
7 効果の確認
8 歯止め
9 解散
色々な進め方が、ありますが、基本のお話をしたいと思います。
1 目標の設定
http://homepage3.nifty.com/ja8mrx/yamanobori.htm
登る山を決めなくてはいけません。達成感のないプロジェクトは疲れます。
目標の高さを明確にする必要があります。3666mの山に登るとか、
1000mの山を登るとか、具体的な数値が必要です。
2 期限の設定
いつまで登るかです。季節要因もあると思います。また日本人は盆暮れが
好きです。また、桜が咲くまでという設定もあります。とにかく、デッドラインが
ないとメンバーの士気も落ちてしまいます。
3 メンバーの設定
リーダーを決め、メンバーの選定です。リーダーに抜けている所を、補うメンバーが
必要です。桃太郎には猿雉犬、白雪姫には七人のこびと、ピーターパンには
ティンカーベルです。
4 現状把握
現状の力では、どこまでの高さの山に登れるか、力不足の場合は、何が不足して
いるのか、いまの工場の力で、登れないようであれば、体力を付けるために、
どのような訓練をすれば、山に登れるのか、工場の現状を把握する必要があります。
いきなり、優秀な戦士が誕生するのではなく、訓練に訓練を重ねて、優秀な戦士が
誕生するのです。
http://homepage3.nifty.com/ja8mrx/kyouiku23.htm
5 報告会の設定
この報告会が大切です。リーダーと会社の幹部に対する報告会です。
いま、山のどこまで登っていて、不足なのは何か、 お金か、メンバーか、
訓練の時間か、特に時間の必要な場合があります。ワインの様に何十年も
経たないとおいしくならないこともあります。そこまで言わないでも準備に、
時間がかかる事って、思ったより多い物です。
6 改善活動
体力もつきました。お金もあります。ここからが本番です。
机上の作戦が実践で、何ができるか勝負です。
7 効果の確認
一度は目標の山の頂上に立つことができました。
写真を撮って報告する必要が有ります。
8 歯止め
では、何度でも、工場のメンバーは誰でも山に登ることができますか。
そのために何をしましたか。
いままで無かった道しるべを付けた
遊歩道をつくった
ロープウエーを付けた
ヘリポートを付けた
色々な改善内容が有ると思います。訓練された、特殊な人たちができるような
改善内容では歯止めはできていないと思います。
9 解散
大切な点です。三々五々の流れ解散にならないように。
最後までうまくいって、結果がはっきりでないと、
だれも次のプロジェクトには参加しなくなりますね。
私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。