==================================食品安全教育研究所発行=

■■  パッケージに書かれない中国産
■■■                  2014年8月31日発行 
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おはようございます。河岸です。他山の石としてみなさんどんな手を
打ちますか。
 DNAで検査しても 監査しても解らなかったとは 
→ ミニストップ株式会社
三瀧商事の偽装米に関するお詫びとお知らせ
http://www.ministop.co.jp/content/important_info/20140829_13_.pdf
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 パッケージに書かれない中国産
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中国産と気がつかない商品

 中国毒餃子事件、中国産ペットフード事件、中国産チ
キンナゲット事件などを受けて、大切な子どもが食べる
食材から中国産を避けたいと思っている方も多いと思い
ます。
 中国産は、中国で育てた原料を使用した物、中国で育
てた原料を使用し加工処理された物、他国で育てた原料
を使用し中国で加工処理された場合と大きく区分できま
す。 
 中国からタマネギ等の野菜を輸入し、販売する時には、
販売時に「中国産」と表示す
る必要があります、中国の梅を使用し、梅干しを輸入す
る場合は、販売時に「原料原産地 中国」「加工地 中
国」と表示する必要があります。しかし、北海道で釣っ
た鮭を中国に運び、骨とりなどを行い、再び北海道の工
場で鮭フレークなどに加工した場合は、中国で一次加工
したことは、商品の何処にも表示する必要は無いのです。
 一次加工を何故中国で行うのは、人件費が安く、日本
からの運賃を二回かけても最終商品が安くなるからです。
釣った魚を冷凍し、中国で解凍して三枚に下ろし再度凍
結して日本に運び、再び日本で解凍し、鮭フレークに加
工を行うのです。中国で使用する水等の安全性の問題と、
何度も凍結解凍を繰り返すことで、おいしさの成分、栄
養素が失われる可能性があるのです。畜肉に比較し、鮭
などは、凍結解凍を繰り返しても味に変化が起こりにく
いのですが、釣った場所で一度で最終加工まで行った方
が美味しい商品に仕上がるのです。安ければいいと言う
事で、安全性とおいしさを失ってしまっているのです。
 中国産の梅干しを使用した、お弁当を販売する時にも、
お弁当には、中国産の梅干しを使用したことは何処にも
法律上表示する必要は無いのです。
 中国産のタマネギを使用し、冷凍食品を製造した場合
も冷凍食品に中国産の文字を法律上表示する必要はあり
ません。
 レストランなどの外食は、中国産のお米を使用した場
合は、「ごはんには中国産の米を使用しています」と表
示する必要がありますが、ご飯以外の食材には、産地を
表示する義務は無いのです。産地をメニューに表示して
いるお店は、自主的に表示しているに過ぎないのです。
 レストランなどでも自主的に産地を表示し、表示せず
とも、お客さんに聞かれた場合は、透明性を保って産地
を答えられるお店が増える事を望んでいます。
 日本の食料自給率が約40%である以上、中国産の原料
をすべて排除する事は、難しいと思います。外国産の原
材料を使用する企業が、情報を透明性を持って公開して
いるかを私たちは確認するしか子ども達を守る事は出来
ないのです。
 HP上で使用して居る産地を公表している企業が増えて
来ています。冷凍食品、外食をすべて避けることは、非
常に難しいと思います。日頃から、企業のHP等で、使用
する原材料の方針を確認し、どのメーカーの食品ならあ
る程度安心出来るかを確認しておく必要があります。
 「輸出時の検査、輸入時の検査を強化すべき」といわ
れますが、食品の検査は、サンプルの検査しか行えませ
ん。商品すべてを検査する事は出来ないのです。
 食品の成分検査は非破壊で行う事は出来ないので、検
査を行えば、食べる所は無くなってしまいます。
 検査が無力な事を教えてくれる事件が起きています。
中国粉ミルク事件,米国のペットフード事件等です。受
け入れ検査時点で栄養成分検査の蛋白値が基準通りの値
が出るように、薄めた牛乳成分の蛋白値が正常値になる
ように食品成分では無い尿素から工業的に生成されるメ
ラミンを混ぜたのです。メラミンはタンパク質ではあり
ませんが、タンパク質と同じ窒素原子を多量に含むため、
メラミンを牛乳等を含む製品に混ぜると、分析上タンパ
ク質含量を多く見せかける偽装が可能になるのです。飼
料や飼育方法に問題があり、牛乳に水を加えてタンパク
質が規定量に達しない場合に、メラミンを混ぜたものと
思われます。
 メラミンは本来、食品に含まれる物質ではないため、
牛乳のこれまでの通常検査では検出することができませ
ん。この方法は、中国では検査法の原理の裏をかいた手
口として、口コミでかなり広まっているものと思われま
す。
 分析結果で正常な値であれば、受け入れ検査で異常な
商品を見つけることは困難になります。

 
私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。

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