==================================食品工場の工場長の仕事とは==
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■■ お歳暮はどうしていますか?
■■■ 2008年12月20日発行
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おはようございます。河岸です。
クリスマスの前に素敵なお知らせです。
私の新しい本がでます。図解で説明する、食品販売に関する本です。
アマゾンで予約が出来ますので、是非、手にとってみてください。
http://astore.amazon.co.jp/koujyou-22/249-0151581-1769102
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今週のお勧めの本です。
「食品販売の衛生と危機管理がよ~くわかる本 」 秀和システム 河岸 宏和
食品販売の基礎が図解で説明しています。
食品販売の売場管理から清掃、クレーム対応まで網羅した食品販売の衛生
と危機管理のノウハウがよくわかる入門書です。
「ウソをついちゃいけない」子供が幼稚園で学ぶ事の一つです。
2008年に発生した中国毒餃子事件が発生したときに私は様々な報道関係者
の方から質問を受けました。
私は「食品の危害は細菌による食中毒だけでなく、洗剤、殺虫剤などの化学
薬品の事故も発生します。食品製造現場での化学薬品の取り扱いは十分な注
意が必要なのです。毒餃子事件は害虫を駆除するための殺虫剤が混入したと
思います」とコメントを繰り返しました。
食品を販売する時点での品質管理がさらに必要になってきています。
食材の管理方法から、品名や産地表示のルール、異物混入やアニマルアフ
ェアといった用語解説、店舗の駐車場や納品車両の管理、冷蔵ケースの温度
管理、販売ケースの清掃、手洗いや服装規定の徹底、アレルギー物質や厨房
の温度、トイレ、ゴミ箱、避難経路など様々な物や場所の管理方法、ネズミや
ゴキブリの痕跡チェックと侵入防衛策、ノロウイルスや黄色ぶどう球菌などの食
中毒菌、危機管理を行なうために必要な部署とクレーム対応のやり方、事故発
生時の社告やお詫び会見のポイントまで食品販売の危機管理に必要な知識を
徹底解説しています。
食品を販売するときの品質管理、危機管理の基本を詳しく判りやすい図解で
説明しています。
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目次
第1章 食品販売に求められる衛生管理・危機管理とは
第2章 店舗の環境から考えること
第3章 店舗の入り口から考えること
第4章 従業員教育について
第5章 清掃、洗浄、殺菌について
第6章 厨房の環境について
第7章 ペストコントロールについて
第8章 表示について
第9章 バックヤード加工の管理について
第10章 食品販売で注意する食中毒菌について
第11章 危機管理を行うために必要な部門
チェック表
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お歳暮はどうしていますか?
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時代は変化しています
12月になりますとみなさんの工場に お歳暮がつく頃と思います。特に工場
長になると工場だけでなく、自宅にも様々な業者、部下からお歳暮が届けられ
ると思います。みなさんはお歳暮はどう処理されていますか??
あなたの部下との個人的なつきあいをされている方からのお歳暮、地方の名
物とか生もの、おいしいものは、贈られると本当にうれしいものです。
昔働いていたの会社の方から贈られてくる地方の名産品、学生時代の同級
生から送ってくる季節季節のおいしいもの。
こんな贈り物なら大歓迎です。
今回のお話は、個人的なお歳暮じゃなくて、会社の役職に対して、もしくは工
場に対して送られてくるお歳暮のお話です。
みなさんは 送られて来たお歳暮 どうしていますか??
1 工場長名で送られてきたものは自分宛ですので全て自宅に持ち帰る。
2 工場長名で送られてきたものは自分であけて気に入ったものは持ち帰る。
3 工場長名で送られてきたものは自分であけて自分の裁量で部下に分ける。
4 工場長名で送られてきたものは忘年会の景品にするので積極的にもらう。
5 工場長名で送られてきたものは総務に預け処理を任せる。
6 工場長名で送られてきたものは全て受け取れない旨の手紙をつけ送り返す。
みなさんの工場ではどう処理していますか。
私のいた様々な工場で1から6は全てあった実例のお話です。
ある工場では火事騒ぎでお見舞いに来た人が持ってきた日本酒も受け取った
責任者の方が「その酒は私のものだから勝手に飲むな」と発言した方もいました。
ここで考えてください。上の1から6までの
「工場長名で送られてきたものは」の「工場長名」を
「仕入れ担当」
「製造責任者」
「庶務担当者」
「入荷担当者」
「発注担当者」
と読み替えて考えてみてください。
答えは、はっきりしているはずです。はじめはビール、素麺だったものが、だ
んだんビール券、商品券背広のお仕立て券、現金に変化していって最後は
「お宅はお歳暮無いんですか?」までエスカレートしていくのです。
「従業員全員で忘年会で分けるので景品だからいいじゃないか」と思われる
方もいるかもしれませんが、資材担当者に「忘年会で景品にするので、お歳暮
集めれ」とあなたは工場長として指示できますか。
資材担当者が本当に受け取ったもの全て景品に出すとあなたは思いますか。
景品の抽選は本当に公平に行うと思いますか?
あなたの自宅に送ってきたものは、「部下にわからないからいいじゃないか」
と思う方もいるかもしれません。
しかしあなたの自宅にお歳暮が届くまでにいろいろな人の手が掛かっていま
す。当然、世間の目もあります。
お歳暮を売ったお店
宅配便の業者
近所
すこし考えて見ても、全ての箇所にパートで働いている人がいるのです。そ
の人たちから「お宅の工場長ずいぶん贈り物多いわねーー」なんて言葉が自
然に聞こえてくるのです。
考えてみてください。私はいままでに色々な会社を渡り歩いていますが、役
職を離れた瞬間にいままで来ていたお歳暮は来なくなります。
「いままで年末に来ていたお歳暮は何だろう」って考えてしまいます。
もっと怖い事があります。責任者が変わった瞬間を業者は見ています。いま
までの責任者はお歳暮を受け取らなかったけど、工場長が替わった瞬間に、
またお歳暮が贈られてくるのです。そして、お歳暮が接待に替わり、ゴルフに
替わりどんどん業者とのつきあいから逃げれなくなってしまいます。
このメール 読まれて みなさんが どう行動しますか。
私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。
河岸宏和への質問 | 「食品販売の衛生と危機管理がよ~くわかる本
」
「図解入門ビジネス 最新食品工場の衛生と危機管理がよ〜くわかる本」 『“食の安全”はどこまで信用できるのか 現場から見た品質管理の真実』
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