========================================食品工場長の仕事とは===

■■   防虫の考え方 2

■■■                            2007年11月4日発行 

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おはようございます。河岸です。秋は食欲の秋です。地方に出張したときに

地方地方の美味しい物を食べるのは非常に楽しみです。メルマガを書いて

いるときに何故か仙台の厚切りの牛タンが食べたくなりました。秋は本当に

美味しい物が多いですね。

今週のお薦めの本です。

 

プレカリアート―デジタル日雇い世代の不安な生き方 (新書y 181) (新書)

雨宮 処凛 (著)

 食品工場で繁忙期になると、派遣労働者を採用します。時給が通常のパート

さんよりも高いので採用するときは躊躇しますが、繁忙期を過ぎると簡単に首を

切れるので重宝している工場も多いと思います。

 工場の人件費の負担から考えると、高い派遣費ですが、もらうほうからすると

生活が満足に出来ない給料の金額になっています。派遣されて生活している

方がどんな生活を送っているかが理解できる一冊です。

食事にカレーライスも食べられなくなってしまいます。

「カレー味のうんこか、うんこ味のカレーか」

http://astore.amazon.co.jp/koujyou-22/detail/4862481981/250-5979749-7419419

 

貧乏クジ世代―この時代に生まれて損をした!? (PHP新書) (新書)

香山 リカ (著)

 40歳代の方はなんか自分が見つけられなくなって悩んでいる方も多いと思い

ます。東京電力OL殺人事件の被害者の方も自分探しを、街の角に立つことで

自分を探していたと言われています。プリティーウーマンの様に街角で会った素

敵な紳士と将来が見つかる可能性も有りますが、自分探しの旅は多くの方の共

感を得たようです。

 自分を考え直すときにお薦めの一冊です。

http://astore.amazon.co.jp/koujyou-22/detail/4569646840/250-5979749-7419419

 

 

人格障害かもしれない (光文社新書) (新書)  磯部 潮 (著)

 精神科医の著者が書いています。現代は自分の性格、体調に病名を付けた

がってします。元気な人がいないくらい世の中の人が病名を持っています。

 自分が少し他の人と違うと「人格障害」という病名を付けて安心してしまうかも

しれません。

 「人格障害とは」を学ぶにはいい本かもしれません。

http://astore.amazon.co.jp/koujyou-22/detail/4334031943/250-5979749-7419419

 

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 防虫の考え方 2

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 先日のお話しにメールを頂きました。「防虫の考え方」

 http://homepage3.nifty.com/ja8mrx/boutyuu13.htm

 皆さんからのメールご意見がこのHP、メルマガの継続の力になりますので

どんな事でも是非ご意見をお願いします。

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はじめまして。突然のメールで失礼します。

半年くらい前にこのページに巡り会い、以来、毎週欠かさず読ませていただいて

ます。

 

 私は某水産会社の品質管理をしております。働き盛りの32歳の若造ですが、

今回のメルマガを読んでなにかお力になれればと思い初めてメールしてみました。

 

 河岸さまのおっしゃるとおり、1.発生させない 2.侵入させない 3.侵入した虫

は必ず捕まえる に尽きます。加工食品中の菌に対する考え方で「つけない」

「ふやさない」「殺す」というのがありますがそれと同じです。

 

 まず、はっきり言えることとしてアースレッドなどは対症療法でしかないというこ

とです。(さっきの3項目で言うと3番目です)やらないよりはマシですが、やっても

やってもきりがないと思います。適切な表現か分かりませんが、重い病気になっ

たときはまず薬で治療します。症状を軽くしてからひとつひとつ病気の原因をつ

ぶしていくのが良いと思います。たとえばお酒をやタバコを控えるのか、健康食

品を摂取するのか、適度な運動を心掛けるようにするのか、定期健診を受けるよ

うにするのか・・・をやりやすいところから始めるのが良いと思います。

 

 具体的に話をすると、お金が掛かるのは後回しですね。効果がなかったときに

お金がムダですから。あと、人海戦術は必須です。「役員は、自分で薬をまくとい

い」とまで書いているので、最初は上の人たちがやっている姿を見せ、会社として

の姿勢を全従業員に周知させるのが良いと思います。従業員教育の面からもこ

れはかなり効果的だと思います。「有る組織の倫理観がその組織の責任者の倫

理観を越えることは無い。」にも集約されていると思います。

 

 うちの工場の場合、珍しいことに品管の権限が非常に大きいので参考になるか

判りませんが、どうせ周りのひとが何もやらないのをいいことに品管(というか私)

が主体となってまず窓は全部開放厳禁にしました。(もちろん反発はありましたが、

みんなすぐに慣れました)それでも虫が侵入してくるので、こんどは窓枠の間をコ

ーキングで全て塞いでしまいました。こんどは壁の割れ目や隙間が気になったの

でステンレスの板や発泡ウレタンで塞いでしまいました。この間も定期的にバルサ

ンはしていましたが、だんだん虫の数が減ってきてバルサンやモニタリングの間隔

も頻繁にしなくてすむようになりました。いまも別の対策を考えたり行っていますが、

かれこれ5、6年虫と戦い続けています。

 

 要は工場みんなが防虫を諦めたり押し付けあったりせず、一つになって虫と戦う

という気持ちになっているか、もしくはそういう気持ちにさせているかが大事だと思

います。

 

 

 

私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。

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表紙イメージ 河岸宏和への質問



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