==================================食品工場の工場長の仕事とは==

■■    夏の加熱室の作業着について

■■■                            2009年5月25日発行 

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

おはようございます。

 関東の週末は雨になってしまいました。雨が降って湿度が上がると、インフ

ルエンザのウイルスが活動しづらくなるので雨が降って湿度が上がるのはい

いかもしれません。

日経BPネットでコラムの連載を書いています。

http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20090518/153368/

日刊ゲンダイで連載を書いています。

http://homepage3.nifty.com/ja8mrx/genndai93.htm

セミナーの案内です。

大手食品メーカーの事例から学ぶ

  食品期限設定のための検査手法と実証方法

講 師

第1講 河岸宏和 氏

第2講 (株)日本食品分析センター 安全性試験部 試験企画課長

        兼 業務部 業務課長 前田浩子 氏

第3講 日本ハム(株) 品質保証部 安全試験室 室長 加藤道信 氏

第4講 キッコーマン(株) 品質保証部 部長 片岡茂博 氏

日 時 平成21年6月26日(金) 10:00〜17:15

会 場 [東京・大井町] きゅりあん 5階 第4講習室

聴講料 1名につき63,000円(消費税込み/昼食・資料付き) 

〔1社2名以上同時申込の場合1名につき52,500円〕

 私(河岸宏和)の紹介と申し込み時に言って頂ければ、15,750円引き

になります。

 詳細は下記をクリック お願いします。

http://www.gijutu.co.jp/doc/s_906119.htm

内容と講師から考えると非常に有意義なセミナーになると思います。

是非、申し込みお願いします。

内容のリクエストありましたら連絡をお願いします。

http://form.mag2.com/rouvoviami

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

今週のお勧めの本です。

・食品工場の参考になる本  

   http://astore.amazon.co.jp/koujyou-22/249-0151581-1769102

・中食・外食で参考になる本 

   http://astore.amazon.co.jp/innsyokutenn-22

・素敵な笑顔が見たいときに 

  http://astore.amazon.co.jp/ja8mrx-22?node=0&page=1

  

==========================================================

★☆ ======================

 夏の加熱室の作業着について

===========================

夏も頭巾をかぶる必要があるのか

 夏の加熱室は本当に暑い物です。天井が高く、外気を充分に入れたとし

ても、外気温以下にはなりませんので、関東の陸地の工場では35℃を超

えてしまいます。35℃を超えた部屋で、マスクをして頭巾をしたまま加熱作

業をするのは、少し無理があると思います。

 しかし、毛髪混入を防ぐためには本当に頭巾がかかせません。

 私は、髪の毛を短く切っていますが、髪の毛の長さが5cm以上ある方は

髪の毛をすべて覆う何かが必要です。

 電着帽よりもネットの方が通気性がいいものです。加熱室の帽子は少し

でも通気性のいい物を使用することがお勧めです。

 作業着についても裏地がメッシュ状になっている物もありますので、加熱

室の暑さ対策を考えている方は、加熱室用の作業着の導入を考えた方が

いいと思います。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

読者の方から質問を頂きました。

どんな質問でもお待ちしています。http://form.mag2.com/rouvoviami

講演の依頼もこのページからお願いします。↑↑↑↑↑

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

はじめまして。

魚肉練り製品メーカーに勤め、

いつも河岸さんのご見識の広さには感服しているものの1人です。

先日著書を2冊購入いたしました。

そのうち、最新食品工場の衛生と危機管理がよーくわかる本

4-7 冷却工程に関する部分で、教えてください。

「15℃〜60℃」の危険な温度帯とありますが、

この15℃と60℃の根拠?はどういうことでしょうか。

また、魚肉練り製品に関しても当てはまることと考えてよいですか。

初歩的なことかもしれませんが、ご教示いただければ光栄です。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

河岸宏和からの回答です。

 この温度帯は The Temperature Danger Zone(TDZ)(危険な温度帯)

と言ってアメリカの教育の中では、41°F(5℃)〜135°F(58℃)とされ

ています。

 5℃以下にと言うのはサルモネラ菌が5℃以下になると生育しなくなるた

めです。

 58℃と言うのは、58℃以上に保つ事でほとんどの菌は生育しなくなり

ます。

 コンビニエンスストアのおでん鍋などは58℃以上を保つ事で、菌の生育

を防いでいます。アメリカなどではホットフードと言って焼いた丸鶏などを

58℃以上の保温機に入れてたまま販売しています。

 私が15℃〜60℃と書いたのは、コンビニエンスストアの弁当販売、

弁当のおかずなどを加熱後に冷却する場合は15℃以下に冷却して管理し

ている場合が多いので15℃以下としました。ご飯を15℃以下に冷却して

しまうとご飯が硬くなり食べられなくなるからです。

 ご質問の魚肉練り製品であれば、製品の保存温度帯10℃以下に素早く

冷却することが基本だと思います。

 

 

私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。

ご意見はこちらから

工場長の仕事TOPへ

JA8MRXのHP TOPへ

表紙イメージ

河岸宏和への質問



ご質問はこちらに

「スーパーの裏側」

「食品販売の衛生と危機管理がよ~くわかる本 」

「食品工場の衛生と危機管理がよ〜くわかる本」

『“食の安全”はどこまで信用できるのか 現場から見た品質管理の真実』 

『ビジュアル図解 食品工場の点検と監査 』

『ビジュアル図解 食品工場の品質管理』 

『ビジュアル図解 食品工場のしくみ』

 

河岸宏和(かわぎしひろかず)