==================================食品工場の工場長の仕事とは==

■■  他山の石 監査は収支表の確認が必要 浪花酒造
■■■                  2013年3月2日発行 
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おはようございます。河岸です。
 大阪の「浪花(なにわ)酒造」で残念な偽装が発覚しました。
 日本酒を飲まれる方の顔を全く見ていない行動だと思います。
 食品関係者の方は、他山の石として学ぶ事が必要です。
 経営者の方は、是非第三者の監査を実施してください。
 従業員の方は、偽装と思われる事があれば是非笛を吹いてください。
 監査を希望される方は  http://form.mag2.com/rouvoviami 
に お願いします。

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◆日時:2013年3月7日(木)
◆会場:札幌コンベンションセンター
『(微生物・官能・理化学)試験を根拠にした賞味期限/消費期限の設定 』
 http://ja8mrx.la.coocan.jp/sapporosyou.pdf 

●私、河岸宏和も書いて居ます。《研究、開発、製造、検査現場における》
「ヒューマンエラー対策 事例集 」
 −独自性のある仕組みづくり、効果のある教育法−
 申込時に「河岸宏和」の紹介と書いていただけると、10%引きになります。
 http://www.gijutu.co.jp/doc/b_1706.htm


・食品工場の参考になる本  
   http://astore.amazon.co.jp/koujyou-22/249-0151581-1769102
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   http://astore.amazon.co.jp/innsyokutenn-22
  
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 監査は収支表の確認が必要
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第三者の監査を行っていれば

 大阪府阪南市の酒造会社「浪花(なにわ)酒造」が、「純米酒」に醸造アルコ
ールを混ぜたり、「大吟醸酒」や「吟醸酒」に規定以上の醸造アルコールを加え
たりして販売していたことが報道されています。発覚のきっかけは大阪国税局が
製品の成分を分析して発覚したという事です。報道によると浪花酒造はラベルを
貼るときにも異なる規格の物に大吟醸などのラベルを貼っていたとされています。
 食品偽装と報道されるときは、価値の無いものを価値のある物として表示し、
本来商品が持っている価値以上で販売したときに食品偽装と言われます。
 中国産の野菜を日本国内産として高く販売した。
 飛騨牛と呼ぶことの出来ない肉を飛騨牛として販売した。
 鶏の挽肉に価格の安いパンを混ぜて鶏肉として販売した。
 関サバと呼べない産地のものを関サバとして販売した。
 どの場合も、「消費者は味など解るはずは無い」と思い行っているのです。
 「製造現場が勝手に行った」と報道される場合もありますが、私の経験上、製造
現場は、安い原料を高い原料として配合し、製造してもメリットは無いので製造現
場が自分から行う事は無いのです。
 工場長などの組織の責任者が原料の偽装を、自らの保身、利益のために指示して
いるのです。
 「組織の倫理観はその組織の責任者の倫理観を超える事は無い」と言う言葉があ
ります。組織の責任者に倫理観が無く、食品偽装行為を行えと指示すれば、従業員
は指示にしたがってしまいます。
 勇気をもって笛を吹くことが出来ればいいのですが、明日からの自分の生活を考
えると、笛を吹くことは出来ない物です。
 組織の責任者が、お客さんを見ていない工場は、工場監査に行くと直ぐに理解す
る事が出来ます。
 工場で得ることの出来た利益をお客さんのため、従業員のために使用することな
く、責任者の趣味等に使用していることが伝わってくるのです。
工場の玄関に高級外車が車庫付きで止まっている光景は代表的な光景になります。
 お客さん用の玄関が別にあり、応接室、社長室が整備されています。
 もちろん応接室には、現場の臭いがしないのです。
 クレームなどが無く、製品に問題が無ければいいのですが、行うべき設備投資を行
わずに利益を出している工場は、あらゆるところが、異物混入などのクレームの可能
性がある工場が多いのです。 
 責任者の倫理観を本来第三者の目で確認を行う必要があります。
 製造工場が無くなってしまえば、働いている従業員の方、地域の方が困ってしまう
のです。
 製造工場をなくさないためにも、責任者が倫理観を持ち続けることが出来るような
監査を行う事が必要なのです。
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朝日新聞より引用

http://digital.asahi.com/articles/OSK201302250131.html?ref=comkiji_txt_end_kjid_OSK201302250131 

 

新酒「浪花正宗」、安酒混ぜ販売 大阪国税局調査で発覚

【水沢健一】
 大阪府阪南市の老舗酒造会社「浪花(なにわ)酒造」が、新酒の吟醸酒などに
値段の安い普通酒を混ぜたり、吟醸酒を純米大吟醸と偽って販売したりしていた
ことが25日、わかった。大阪国税局が昨年11月から調査していた。同社は事
実を認め、出荷分の回収を進めている。
 安価な酒が混ぜられていた新酒は「浪花正宗(なにわまさむね)」の吟醸酒と
吟醸生貯蔵、特別純米酒の3商品。一升瓶(1・8リットル)換算で約1200
本分を製造し、今年1月に180ミリリットル〜1・8リットル入り計860本
が出荷された。
 同社によると、新酒は例年、前季に造った同種の酒を1〜5%混ぜて味を調え
る。こうした調整は他社でも行われているが、同社は3商品の前季分が完売して
いたため、安価な普通酒で代用したという。一升瓶の店頭価格は吟醸酒が240
0円(税抜き)、普通酒が1300円前後(同)。吟醸酒の原材料は米・米こう
じ・醸造アルコール、特別純米酒は米・米こうじだが、今回混ぜられた普通酒は
糖類が使われていた。
 国税局が新酒の成分を調べたところ、3商品から本来含まれていない糖類を検
出。ラベルに正しい原材料を表示するよう求めた。
 さらに調査では、同社に残っていた製造記録などから、2011年11月〜1
2年4月に造った純米大吟醸が品切れとなったため、醸造アルコールを原材料に
含む吟醸酒に、米と米こうじのみでつくられ、値段の高い純米大吟醸のラベルを
貼るなどのうその表示をしていたことも判明した。
 酒税の保全及び酒類業組合等に関する法律に基づく原材料の表示基準に反し、
国の指導にも従わない場合は50万円以下の罰金。成子(なるこ)和弘社長(52)
は「混ぜても味が変わらないなら問題ないと思っていた。ラベルの貼り替えも
、顧客離れを避けたかったから。反省している」と話した。
 浪花酒造は1716年創業。海外へも多い年で約1万本(一升瓶換算)を輸出
し、2008年7月の北海道洞爺湖サミットでは同社の純米大吟醸が各国首脳に
提供された。東京農業大の佐藤和夫教授(酒類生産科学)は「経営の苦しい中、
法令を守っている多くの酒蔵に迷惑な話。ブランド力を高め、輸出も増えている
日本酒のイメージダウンにつながりかねない」と指摘した。
 
私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。

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