========================================食品工場長の仕事とは===
何が大切なんでしょうか(家を建てるときに)
「本物志向とは 本物風偽物との戦い」を読んで頂いた読者の方からメールを
http://homepage3.nifty.com/ja8mrx/honnmono14.htm
頂きました。食品工場を考える上でも、共通の事が有りますので、是非参考に
して見てください。皆さんからのメールが本当に継続の力になります。
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初めてメール致します。
私は建築設計監理(20年やっております、1級建築士です。)*(高気密住宅軸組
み木造*北米式工法〜から中高層の建物までお仕事してきました。)を本業として
いるものですが、プロでありながら別の意味で、同じ気持ちを持つ部分があり、何
気なく私くしもブツブツとメールを打つ気持ちになりました。
建築本来の有りかたとして、建築主が責任を持って建てることの経験不足と、
知識の伝授が皆無になっていった経緯とプロである大工への建築業界(特にハウス
メーカー)による経営的策略で駆逐されていった、こともあり、しっかり、住宅を建てる
経営と技術と技能と後継者育成がなえてる、現実があります。時代的に多能工でな
いと、施主との打ち合わせもままならないほど、法規制と電化も進んでいます。また、
多能工でないとコストダウンも大幅な効果は難しいものがあります。会社組織では、
下請け孫受けひ孫受けの複層構造になっている場合が多い、(この部分で、消費税が
重なっております、例えば・・1.05×1.05×1.35<利益率>で原価から1.488倍
13.5%UPおめでとう)又、現場で直接に作り方(加工・接続等)まで現場監督では押し
ようがない場合もあります。 監督が大工した電気配線などする工務店は極わずか
だと思います。 工務店が家をつくれるのは珍しいと申し上げたいのです。私の設計
監理と大して変わらない現場管理ていどで請け負ってるのが多いと体験しております。
私も北米式枠組み工法で55坪のマイホームをセルフビルドで建てましたが、3年も
かかりました。贅沢な仕上げに致しましたので、坪35万もかかってしまいました。職人
のレベルダウンと北米の工法ですので、タマタマ大工のせがれでしたので、久しぶり
に汗を流してたてました。更に、別の意味で、自分がすべてやらないと、今まで監理し
てきた建築で職人にうまく操られていたことも発見したり色々プロでも自分のものでな
いと、判らない。言い換えれば施主の気持ちにならないことに、今までの経験と体験と
の大きな違いに気がついたことありました。下地から綺麗にしないと満足しない施主
さんもたまに出会いますが、肝心なところのチェックが抜けている場合が多いのが日本
人の特徴です。見かけと技巧に拘り過ぎて、見落とし耐久性の悪い、メンテの悪い住宅
に出会う場合も有りました。工法と好みの問題もあり一概に評価は難しいですが、日本
は、いい建物を建てても15年で評価は、木造の場合0円で査定されてしまいます。これ
は、真剣に建築する気が・・・・・・・・
値打ちがなくなることのみを捕らえると、力が入らなくなる方も多いです。買い替えを考え
れば、(都心部の家を建てる方は買い替えを考える人が多いものですから)・・・・・評価を
正しくしてもらいたいものです。
まだまだ、ありますが参考になれば、とおもいます。
FBにご活躍下さい。 73!!
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日本の住宅は建てた瞬間が一番価値があって、その後は価値がどんどん下がって
行きます。読者の方の言われるように15年後の建物は価値がゼロなのにまだローンが
20年も残ってしまいます。一方アメリカなどの外国では、その家の設備、手入れ、保守
の状況で価値が変わって来ます。アメリカの映画、ドラマなどを見ていると、日曜日に
ペンキを塗ったり、新婚家庭に親戚が大挙して押しかけてペンキを塗ったりしています。
アメリカのテレビでは、一日中家のリフォームの仕方を流しているチャンネルもあります。
実際、私も見る番組が無いときはこのリフォーム番組を見ていました。アメリカの場合
DIYで家を綺麗にしている理由は、自分たちが過ごしやすいように、リフォームしている
場合も有りますが、基本は、家の持っている価値を上げるためにリフォームしている様
です。
私の家も完全木造住宅ですが、15年後には売ろうとしても土地代だけかもしれません。
木の松、盆栽などは年数が経てば立つほどほど価値が上がっていきます。私の家の
周りにも虫が付かないので、ローレルを植えています。ローレルは家より価値が上がって
いくかどうか楽しみです。
しっかりした木造建築の神社、お寺も売るとしたら価値が下がってしまっているの
でしょうか、知っている方がいれば、どなたか教えてもらいたいものです。
一つ大事なお話があります。例えば、コンセントの位置があります。私の家は杉の木を
壁に貼りましたが、その杉の木と杉の木の中心にコンセントの中心が来るように
したほうが、見栄え、強度の両方をとっても綺麗なのですが、図面上では床から何cmの
所と表記してしまいます。そうすると、杉板の真ん中で、端から、数cmしか無いところに
コンセントが付いてしまったりします。全体をコーディネートしている人がいれば、この
ような事は起きてこないと思います。もちろん読者の方の様に、自分で家を建てる方は
板と板の真ん中にコンセントの位置を持ってくると思います。大きな会社になればなるほど
役所の様な考え方で、床から80cmと決めるとその位置に何があっても付けてしまいます。
補足ですが、写真のスイッチは電気のスイッチです。私の家は、電気のコンセントの
所に全て、コンセントが付いてます。そうすることで、掃除機など電気が必要な時に
簡単に使うことができます。家中コンセントと言う方もいますが、非常に便利です。
これから家を建てる方は是非参考にしてください。
私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。