===========================================食品工場長の仕事とは===

今日の暖かい天気を見ていると　三月の啓蟄を感じますね　丁度２月の初めに

虫対策をとると　３月の虫が動き出す時　啓蟄の時には　工場の中に虫が入って

くることは　無くなりますね　最近　私のお話を　外食のお店をやられている方も

聞いて　頂いていますので　お店の中と考えても　一緒ですね　今日のお話は

工場の建物の外から　虫が入らないように　する　お話です　工場の中で

自家発生してしまっている　状態は　論外になりますね　

まず　虫の発生源を押さえる　必要があります　工場の周りに緑地帯が有る

工場が多くなっていますので　この緑地帯から　工場までに　虫が這ってこない

ように考えた方が　いいですね　工場は　最低７０ＣＭ以上は　地面から上げたい

ものです　これは　物流を行う　仕分けセンターも　同じですね　仕分けセンターで

地面と同じ高さの所も　有りますが　これでは　虫に這って来てくださいと言うような

物です。

私の家のそばにある　トレイの保管倉庫は　外の地面と高さが一緒で　木製の

パレットがうずたかく積まれています　もちろん雨にあたりますね

木製のパレットが　うずたかく積まれて　雨に当たれば　当然パレットの木が腐って

きて　虫が住み着く事になります

安全を考えて　工場の周りに　パレットとか　トート　番重とか積まれていませんか

雨水がたまると　当然虫がわきますね

いつも水がたまっている　物が動いていない　不要物が置かれている

全て　虫の発生源になります

雨水の排水ますの掃除も　この季節がベストですね

では　次のお話は　侵入を防ぐ方法です

どこから　虫が入ってくるのでしょうか

１　玄関から人に付いてくる

２　資材　原料と一緒に　入ってくる

３　番重類の　製品と一緒に入ってくる

４　窓から　入ってくる

５　吸気口から　入ってくる

６　排水升から　入ってくる

７　さりげない排水から　入ってくる

虫の気持ちになって　工場にどうやって　入り込むか　考えれば　判りますね

その　虫が　入り込まないように　考えなくては　いけません

では　具体的に　考えてみましょう

１　玄関から人に付いてくる

　　　駐車場から歩いてくるときに　水たまり　砂利道があれば　論外ですね

　　　ロッカーで家から着てきた服と　作業着を同じロッカーに入れると　当然

　　　虫も移りますね　この点が　結構抜けている　工場が　多いです

２　資材　原料と一緒に　入ってくる

　　　箱で出来ている　トラック以外の資材の搬入は考えた方がいいですね

　　　今時ありませんが　屋根のないトラックで　塩を運んでくるのは　ある

　　　話しです

３　番重類の　製品と一緒に入ってくる

　　　コンテナのところでお話しましたが　コンテナは外に置かれています

　　　このコンテナは　雨に当たりますので　当然虫が付いている前提で

　　　扱わなければ　なりませんね　外に出ているコンテナを　包装室に

　　　持ち込むのは　洗ってあっても　論外ですね

４　窓から　入ってくる

　　一番多いかもしれません　いまの工場は　無窓工場が多いですが　排煙用の

　　窓が付いていたり　します　一度排煙用の窓を見てみてください　虫がこびりついて

　　いませんか？　テープを貼るなりの　侵入対策は　とれるはずです

　　非常口についても　テープを貼るなりで　対応出来ると　思います

５　吸気口から　入ってくる

　　吸気フイルターは　付いていますか　びっくりするような事　

　　外してしまって　いませんか？？　無い話しでは　ありませんね

６　排水升から　入ってくる

　　　虫は這ってきます　排水升の構造で常に水が　たまって　トラップ機能に

　　　なって　いますか？

　　　排水升の掃除をかねて　虫の侵入が出来ないか　考えてみて　ください

７　さりげない排水から　入ってくる

　　　良くあります　さりげない排水って　

　　　事務所のクーラーの排水

　　　ボイラーの排水

　　　工場の周りに　水がちょろちょろ流れている所　ありませんか　いつも

　　　水が流れていないところが　危ないのです　そこから虫が　入ってきますね

　　　では　どう防ぐか　金網を付けてもいいですね　トラップにしても　いいですね

　　　案外　忘れ去られている　ポイントです

　　　特に　ボイラー室は　暖かいので　虫の住み所ですね

三月の虫が活動する前に　チェックされることを　お勧めします

私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。