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　工場にお客さんを迎える時に
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挨拶が大切

　食品工場には様々な方がお客様として来られると思いま
す。納品業者の方、宅配便の方、得意先の方、本当に様々
な方が工場に来ます。
　あなたの工場で外部から来られた方の受付はどうなって
いますか。
　窓越し、カウンター越し、インターホン越しと様々な対
応があると思います。
　どんな挨拶をする場合でも大切なのは、相手の目を見て、
仕事の手を休めて挨拶することです。
　私がお邪魔する工場では、カウンター越しに挨拶をする
工場が増えてきました。中で座っている方たちは、お客様
の方を向いて座っています。
　一般的には、一番奥に座っている、一番大きな机に座っ
ている方が、工場の責任者と言うことになります。
　受付に一番近い女性の方は立ってわざわざ挨拶している
のに、工場長と思われる方は、電話をしながらしかも、ふ
んずりかえった状態で挨拶もしない状態でいます。
　たとえ納品業者の運転手の方でも、トラックを降りて家
に帰れば一消費者になります。
　「今日納品した工場の方は、おはようございますと合う
方みなさん挨拶してくれたよ」と家族に話す場合と「今日
納品した工場はだれもおはようと言っても答えてもくれな
かった。しかも電話したまま納品場所を指で指されたよ」
と家族に話した場合の工場で製造している商品の印象は大
きく違ってくると思います。
　一流企業の工場ほど、責任者自ら相手の目を見て挨拶を
実行しているのです。

現場での挨拶

　工場点検などで工場内に行くと従業員の挨拶で工場の体質
を感じることができます。
　工場の入り口には、ウエルカムボードが用意され、下駄箱
に名前が貼られています。会議室の机の上には、視察者一人
一人の名札が用意され、下駄箱、白衣にも視察者個人個人の
名前が入っている場合もあります。
　事務所での受け入れ体制は完璧なのですが、工場内に入り、
作業者の方とすれ違っても挨拶が無い工場が多くあります。
　一流の工場であれば、事務所の対応と、現場での対応では
大きな差は無いのですが、二流、三流の工場だと現場との対
応に大きなギャップがあるのです。
　会議室ではメモ用紙、ボールペンまで準備されている工場
でも、現場で私の方から「お疲れさまです」、「いつもお世
話になっています」と声をかけても従業員の返事すらない工
場があるのです。
　同行している工場長の方などが、「お疲れ様」と声を従業
員の方にかけても挨拶も無いのです。
　事務所はきちんとしている、社長室、応接室はきちんとし
ている、現場の従業員の方は挨拶も返さない。
　こういった工場は、責任者の方が現場を見ることも無く、
現場が現場の考えで作業している場合が多いのです。
　現場の考えだけで製造しているという事は、お客様が困っ
たことなどの声は製造現場へは届いていないのです。

　挨拶一つでも一流工場と二流工場の差がはっきり理解出来る物です。
　
私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。