========================================食品工場長の仕事とは===
見積もり書への賞味期限記載について
読者の方からメールを頂きました。ご質問、ご意見は必ず返事しますので、是非
皆様のメールをお待ちしています。
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メルマガ『食品工場長の仕事とは』を、拝見させて頂いております。至らない自社
の現状に、時折くじけそうになったりしますが、同時にとても勉強になり、ありが
たく感じております。
日常の仕事の中で「わからない」というか未熟ゆえに「知らない」ことがあったので、
ご質問させていただきたくメール差し上げました。お忙しい中、恐縮ですがよろし
く御願いします。
■見積もり書への賞味期限記載について
OEM製造や受注製造の場合は 例えば規格が130日なら130日後を記載しますが
自社ブランドの製品を 「”在庫から”注文毎に出荷していった場合」、回転の遅い
商材は、お客様に届いた時点で賞味期限が残り何日かは不明です。
こういう場合はどのように規格書や見積もり書に記載すればよいのでしょうか?
または「こういう状況になること事態が異常」なのでしょうか?
もしかしたら、私自身の全くの無知故のお恥ずかしい内容のご質問になってしまっ
たかもしれませんが、何卒ご了承願いますようよろしく御願いします。
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理想的な質問です。
こういった質問を受けることは私の理想の質問だと思っています。特に最後の
2行の「もしかしたら、私自身の全くの無知故のお恥ずかしい内容のご質問にな
ってしまったかもしれませんが、何卒ご了承願いますようよろしく御願いします。」
の2行がメルマガの本当の意味だと私は思っています。会社、工場の中では質
問をしづらくなった基本的なことに問題の本筋が有る場合があります。新入社員
の時は質問がしやすかったのですが、年数、月数がたつにつれて質問が出来な
くなることはよくあることです。また、入社が短くても、こんな事聞いて良いか、悪
いかを考えて質問が出来なくなる場合があります。人数が多いと質問が出来な
いことがあります。研修会、勉強会を行っていても20人を超えるところでは、恥
ずかしくて質問が出なかったりします。インターネットの良いところは、そんな質
問が出来ると言うことです。私のような顔の見えない人にならどんな質問でも、
出来ると思います。
工場からの出荷限度を決めることです
工場から製品を出荷するときに、出荷限度をきめて置くことが大切です。この
場合の出荷と言うことは、お客様の手元に届く事を指しますので、製品が一度
外部の倉庫に入る場合は、その倉庫からの出荷限度になります。365日賞味
期限が付いている商品を考えた場合、この出荷限度を、「賞味期限が180日以
上残っていなければ出荷してはいけない」と決めるのです。そうすると見積書に
もこの「賞味期限が180日以上残っている商品」と書ける事になります。
どんな事でも声を出して質問することが大切です。
私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。