教育について


ゴールデンウイーク中に仕事をされている方は、読者の方には多いみたいで

昨日もメールを頂きました。2004年のゴールデンウイーク中です。

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毎日緊張して拝見させていただいております。

自分の会社は、どうか?いつもはらはらしながら拝見しております。

ところで、読者登録している方の中には、たぶん私どものような

小中零細食品企業の方も拝見なさっていると思います。

ちょっとした質問です。

外国人の雇用問題、教育、管理、コミュニケーションなどさまざまな面で触れて欲しい

のですがよろしく頼みます。

私もいろんな工場見学させていただきましたが、どんな工場に行っても必ず

一人か二人労働(就労)されております。たぶん大体は、賃金の面からだとは思い

ますがよろしくお願いします。

可能な限り続けてください。がんばってください。応援します。

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教育について考えてみたいと思います。

外国人の方も日本人の方も考え方は基本的に同じだと思います。

テニスを外国人の方とプレイしてもとまどうことは有りませんね。そこの所がスポーツ

のいいところですが、テニスを始める時の事を考えてみたいと思います。

 

始め方は色々ありますね。中学、高校の様に部活で始める。近所の好きな人に教えて

もらう、テニススクールに通う、テニスのプロに教えてもらう、自分でビデオ、本を読んで

独学でプレイの練習をする。どの場合もいきなりテニスの試合にラケットを持って出ると

いう無謀な事はしないと思います。実は、思い出せば大学の研究室時代にコンパの

前座で始めてラケットを握ってプレイしたのが初めてのテニスでした。そのときは

まずルールが全く判りませんでしたので、サーブはどこの枠の中に入れればいいか

判らず全く試合にならなかった事をいま、思い出しています。

 

テニスのサーブをどの枠の中に入れるかは常識だろう、なんて話される方が多いと

思いますが、私はつい先日までフォルトのサーブに体が直接触れると失点になることは

知りませんでした。ルールブックを一通り読めと言う声が聞こえて来そうですが。。。

しかし、メジャーなテニスのルールについては、皆さんそう言われると思いますが、

マイナーなラクビーのルール、障害馬術のルールについては、NHKのテレビでも

試合中に副音声で解説しながら放映していますね。

 

充分ルールが判らないとスポーツについても楽しめない物です。

今週の週末から始まるバレーボールについても、東京オリンピックの時のルールと

現在のルールは大きく変わって来ています。子供にルール解説をしてもらわないと

わからない点が多いですね。バレーボールを見て一人だけユニフォームの色が

違うプレイヤーが居ます。皆さんそのプレイヤーの役割は判りますか?

では、本題です。

1 皆さんの工場のルールは、はっきりしていますか

2 ルールのバージョンアップ、改訂はしていますか

3 ルールがルール通り出来ているか、現場での確認は出来ていますか

 

この三項目について、新人に対しての教育をどうしたらいいのでしょうか

まず、教育のためのルールブックが必要です。出来たら写真を多用して作成される

事をお勧めします。外国人の方は、いわゆる様式トイレの使い方が判らない方も

居ますので、座り方含めて写真で示すと理解が出来ると思います。

 

項目としては、次の項目が考えられますね。

1 通勤時の服装

2 体調管理

3 髪の毛、爪等の個人衛生管理

4 通勤の方法

5 自転車、車の止め方

6 ロッカーの使い方、作業着の着替えについて、洗濯について

7 食堂の使い方

8 タイムカードの打刻の仕方

9 手洗いの方法

10 工場入室時の方法

 

簡単に箇条書きしてもこれだけの項目があります。出来ればこの項目について

イラスト、もしくは写真で(簡単なのは写真です)マニュアルを作成されることを

お勧めします。

言葉を少なくして、写真を多くした、あなたの工場専用のマニュアルが出来れば

外国人の方にも親切なマニュアルになることになると思います。

出来れば、交通標識の様に記号で作成すれば、外国語の壁は無くなりますね。

いきなりラケットを持たせて、コートに立たせて、試合に出すことは止めましょう。

私たちの製造している商品は、お客様の口に入ることを忘れないようにしたい物です。

その商品をルールを知らずに、始めてラケットを持った人が製造したなんて聞くと

信用は一瞬で消えてしまいますね。

 

試合に出るためには、ある程度のレベル(知識、技能)が必要だと思います。

 

 

私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。

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