教育していますか
工場に新人が入ってきます。新入社員の場合、中途入社の方の場合、パートさんの
場合、いろいろな場合があると思います。組織を運営する場合、一般社員、その上を
まとめる社員、上級社員と組織を作って、運営する必要があります。よく。誤解するのは
一般社員、作業員の場合は、手足と考えてしまいますが、単に手足の場合でも
きちんと教育した作業員と、何も教育していない作業員では、仕事の出来具合が
まるっきり異なるのです。
TUTAYA等レンタルビデオ屋さんに行きますと バンド・オブ・ブラザーズという
10時間の戦争映画が出ています。この映画は、第二次世界大戦のヨーロッパ戦線の
お話になります。その話の中で、空挺部隊の話になりますが、教育をしっかり行った
E中隊が、最前線もしくは、一番困難な戦線を戦っていくと言う話です。E中隊を育て
上げるためになんと2年間、712日間も教育を繰り返し、繰り返し行い、部隊の中で
もっとも強固な中隊を作り上げて行ったのです。
その中で、責任者のソベル中尉は些細な事でも、厳しく注意し、たとえば制服に
糸くずが付いていたりすると、中隊全員を週末の外出禁止にするほどで、教育の
責任者としては、最適でした。教育する場合、このように厳しくつらく
責任者があたることにより恐怖心から育て上げる方法があります。
工場で言えば、給料を下げるとか、辞めさせるとか、異動させるとか、いやな事を
話して服従させる方法があります。このソベル中尉は、この作戦ですばらしい、
中隊に仕上げました。
ただ、実践の指導力がこの中尉は有りませんでした。実践で、隊を引っ張るには
先頭にたって、敵に向かって行かなければなりません。
先頭にたって、敵を倒して、うまくいったときは、今度はほめなければなりません。
戦争の場合は、勲章です。もっといいほめ方は、故郷に帰って、 凱旋パレードです。
映画等に良く出てくるパレードの場面ですが、凱旋パレードで、故郷に錦を飾るのは、
非常に気持ちがいいみたいです。
では、工場では何が出来るのでしょうか。
まず工場長のあなたが、先頭になって、勝たなきゃいけません。勝つと言うことは、
売上、新商品の立ち上げ、クレームをなくす等、いろんな事があります。
勝ったときに、従業員、社員をほめなければなりません。
ほめる方法は、今月の優秀従業員として、朝礼でほめるとか、忘年会で表彰するとか、
方法は色々あると思います。
もし、教育を行わなかったら、精鋭部隊はできなかったことでしょう。
ノルマンディーの上陸作戦には、このE中隊の活躍が有ったから連合軍は勝ったのでしょう。
そのために、712日間の教育があったと思います。
あなたの工場では、将来を見据えて教育を行っていますか??
ひょっとすると、ティシュペーパーの様に必要な時に人を手配して、
鼻をかんで、必要が無くなった時点で捨ててしまっていませんか?
工場のレベルを上げるには、一つの精鋭チームを作り上げその精鋭チームの
仕事をまねさせるのが早い教育方法です。その精鋭チームの指揮官は、はじめは
工場長のあなたになります。その次の指揮官はあなたが、教育しなければなりません。
その次の指揮官候補は、できていますか? 教育する内容はできていますか?
教育スケジュール、次の戦いに間に合うように、教育スケジュールはできていますか?
もちろん次の戦いが見えていないと困りますが。。。
10時間の時間がある時是非見てみてください。
プライベートライアン、パットン大戦車軍団と同時に見られることをお勧めします。
私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。