========================================食品工場長の仕事とは===

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■■　　　冷凍野菜を国産と偽装、東京の加工会社　大手も委託

■■■　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　２００８年１１月１２日発行　

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おはようございます。河岸です。

　関東も最低気温が１０度を切ってきました。

　毎日毎日寒くなってきましたが、皆さん体調はいかがですか。咳き込んで

いる方が多く見かけるようになりました。今の時期こそ、手洗い、うがいが

大切な時期です。

　自分の体調のためにもうがいがお勧めです。

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今週のお勧めの本です。

都市害虫百科 (単行本) 　　　　　　　　　　松崎 沙和子 (著), 武衛 和雄 (著)

食品工場には常備が必要です。

　食品工場で虫の混入クレームは無くならない課題です。商品に混入した虫の

名前を調べたいときに、どうやってしたべたらいいか、どの本を教科書にすれば

いいか解らない物です。

　そんなときに、お勧めの本です。衛生害虫・家屋害虫・貯蔵食品害虫など生

態から駆除法まで日常みられる都市害虫約170種を収録してあります。

　分類・形態・特徴・生態・被害・駆除法を解説してある本です。

　多くの文献による正確な内容になっているので是非お勧めの一冊です。

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一流の人は空気を読まない (角川oneテーマ21 A 88) (新書) 　　堀 紘一 (著)

KYは関係ないと言うこと

　「みんなと同じ事をしていても自分の好きなことは出来ません」と当たり前な

事を書いて有りますが、読むともっともと思える本です。

　「日本の国民性は、流れ作業の末端に立つ作業員になることや中堅幹部に

なることには向いていても、トップに立つには不向きな部分が大きい」としてい

ますが日産のゴーンさんを見ているとなるほどと思ってしまいます。

　ジャーナリストも所属する会社名よりも自分の名前を全面に出せる方は言わ

れるように少ないかもしれません。

　空気を読めない人間が会社に対して浮いてしまったら、会社を変わって社会

に還元出来るような仕事をしてほしいと著者は訴えています。

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ルポ貧困大国アメリカ (岩波新書 新赤版 1112) (新書) 　　　　堤 未果 (著)

貧困な人ほど太っている

　アメリカは本当に金持ちと貧困の両極に別れてしまったと感じる事が出来る

一冊です。ニューヨークでも児童の四分の一が無料の朝ご飯、昼食を食べて

いるそうです。無料の給食はジャンクフードが多いので、どうしても肥満になっ

てしまうそうです。

　大国アメリカの目指すべき民主主義は環境や人権を大切にして、一人一人

が幸せに生きることが出来る社会を作り出すべきと著者は訴えています。

　今のアメリカは、日常の生活が便利なだけと切り捨てています。

http://astore.amazon.co.jp/koujyou-22/detail/4004311128

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　　冷凍野菜を国産と偽装、東京の加工会社　大手も委託

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本当に会社ぐるみでは無かったのか

　記者会見の中で、社長は、「会社ぐるみでは無い」と話していましたが、本当に

会社ぐるみでは無かったのでしょうか。報道によると使用する原料は、作業者に

わからないように、別の箱に詰め替えてから作業場に入れていたと報道されて

います。

　仕入れ先の担当の方も、年１回、品質管理担当者が工場内を視察するなどの

専門的な監査のほか、年５〜６回程度、仕入れ担当者が伝票をチェックするなど

していたが、偽装を見抜けなかったと報道されています。

　しかし、中国野菜と、国産野菜の仕入れの価格差はかなり大きな差額が発生

していたと思います。

　キャセイ食品社長も工場の収支をみていたはずですから、差額、利益が出てい

ることに気がつかない訳が無いと思います。

　収支も見ていなかった、会社の利益も見ていなかったと言うのであれば会社ぐ

るみでは無いと思いますが、会社を経営している以上必ず、お金の動きは見てい

るはずです。

　長崎工場のお金の動きを見ていて、順調に野菜の仕入れ価格と売り上げの差

額を見ている以上、「会社ぐるみでは無い」と言うことは通じないと私は思ってい

ます。

産地の証明できる書類の保管方法を決めること

　農林水産省の指導では、産地の証明できる書類は三年以上の保管が必要です。

　仕入れている野菜の産地を確認できる書類をどのように、どんな書類を保管する

か、仕入れ先と打ち合わせる必要があります。

　特に仕入れ先を点検するときに大切なのは、自分たちが仕入れる部分だけの点

検を行うのでは無く、仕入れ先のすべての野菜の産地の証明書があるかを確認する

事が大切です。

　他の販売先の点検を行うと点検先に嫌われますが、キャセイの事例を挙げて、仕

入れ先のすべてを点検することで、偽装は見抜けると思います。

本当にあなたの工場の仕入れている原料の産地は証明出来ますか。

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冷凍野菜を国産と偽装、東京の加工会社　大手も委託

2008年11月9日3時2分 朝日新聞より

　食品加工中堅のキャセイ食品（東京）が、中国産の冷凍野菜を国産と偽って販

売していたことが、朝日新聞社の調べでわかった。同社は、生活協同組合や学

校給食向けの商品を製造しているほか、マルハニチロ食品（東京）の冷凍野菜商

品の製造委託なども受けており、産地偽装された一部商品が流通した可能性が

高い。農林水産省も調査しており、近くＪＡＳ法違反でキャセイ食品に改善を指示

する。

　偽装の舞台は、長崎県南島原市にある同社の長崎工場。同社役員によると、同

社は地元を中心に約１６０軒の契約農家から国産野菜を仕入れ、冷凍加工して出

荷。しかし、０１年ごろから、中国産と国産の冷凍野菜を混ぜ、「国産」「九州産」とし

て出荷していた。商品としてはサトイモやインゲン、ブロッコリー、カリフラワー、オク

ラなどがあるという。

　同社は約３００社と取引がある。水産最大手のマルハニチロホールディングス（ＨＤ）

によると、キャセイ食品との取引は９０年ごろに始まり、長崎工場へはマルハニチロ食

品の冷凍野菜１１商品の製造を委託。キャセイ食品に国産を使うよう指定していたが、

中国産野菜を使った豚汁の具材など一部商品が「国産」として全国で売られた可能性

が高いとみられている。

　マルハニチロ食品は現在、１１商品の出荷を止めているが、マルハニチロＨＤの広報

ＩＲ部は「現時点で偽装があったと確認できていない」として自主回収はしていない。

　キャセイ食品は６８年に創業した中堅企業で、栃木工場では調味料を製造。９７年に

操業を始めた長崎工場では、今年５月に冷凍野菜の産地偽装事件で長崎県警に逮

捕され、有罪判決を受けたニチエイ食品工業（長崎県島原市）の実質的経営者が勤務

していた。

　キャセイ食品の役員の一人は「原料不足を補うためだった。国産野菜の原料費が高く

なったうえ、会社が経営的に苦しい状態で、消費者の国産志向にも応えたかった」と説

明している。（安倍龍太郎、歌野清一郎）

私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。