===========================================工場長の仕事とは===

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■■　　　業務用液卵の原料規格について

■■■　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　２００４年１月３１日発行　　　　　　　　　　　　

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おはようございます

本日で１月は　終わりですね　先ほどお話ししました　業務用液卵の規格で

一番大切なことのお話が　漏れましたので　もう一度　お話しします

話しは違いますが　みなさん　体調はいかがですか？

インフルエンザは　湿度を保つのと　うがいが　一番有効です　皆さんの

部屋の湿度は　何％ですか　私の部屋は５０％を　超していますね

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業務用液卵の原料規格について

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業務用液卵の規格について　お話しました　↓↓↓

このなかで　重要なのは　原料卵の規格ですね

ちょっと　あたまを切り替えてください　あなたの工場は　トンカツ用のキャベツの

千切り工場とします

トンカツ用のキャベツですから　薄く切って　水にさらして　水を切って　納入

しますね　そのキャベツの原料として　何を使うかと言うことです

通常は　スーパーで売られているような　家庭で使われるキャベツと同じ物を

使用しますね　また　育ちすぎて　大きくなったり　育ちが悪くて　小さかったりする

キャベツは当然　ありますから　大きさが　家庭用と違って　大きかったり

小さかったりしても　キャベツの味と堅さが　変わらないのが　前提ですが

でも　工場長のあなたは　利益を出すために　コストダウンを考えます

生産性を上げたり　一人当たりの出来高を上げたりするのは　問題ありませんが

つい　原料の価格を下げようと　考えます

現場に入ると　キャベツの一番外側を二枚くらいはがしています　

「何故はがすんですか」　と　現場の人に尋ねると

「家では　はがしますから」と　答えます　

実際あなたは　細かく切って食べてみると　少し堅いくらいで　問題無いと

判断します　

早速　現場に行って　「キャベツは全て　使用すること」　と　指示します

次の日　また　虫が　食べて　穴が開いている葉を　はがしている現場の人が

いました　現場の人に話すと　「だって　虫が食べた後じゃ無いですか」

あなたが　千切りしてみると　虫の食べた後は　判らなくなってしまいました

そして　指示します　「虫の食べた後の葉も　使用すること」

そうして　コストダウンが進み　利益が上がって　来ました

さらに　キャベツの畑に行くと　外葉の更に外に有る　葉が　畑に落ちていました

工場長のあなたは　千切りにして　食べてみると　少し堅いですけど

食べられました　そして　野菜やさんに　伝えました　

「畑の外葉も　運賃だけ　払うから　工場に届けてくれ」

そして　あなたの　工場の利益は　飛躍的に　伸びたのです

でも　従業員の方は　あなたの工場のキャベツの千切りを　使用している

トンカツ屋さんには　行きませんね　

家に帰って　子供に工場での仕事の内容は　話せませんね

もっとも　堅いとか　虫が入ったとか　細菌問題が　起きないのが前提ですが

では　ここで　卵に話しを　戻しましょう　卵も生き物ですから　色々な

卵が　有ります

まず　大きさです

小さい物　大きい物

小さい物は　４０ｇくらいから　大きい物は１００ｇくらいの物まで　鶏は生みます

家庭用は　６０ｇ前後の物が　好まれていますね

また　鶏の卵を産む所は　人間と違って　総合排泄口ですから　糞も卵も同じ

所から　出てきます　すなわち　下痢をしている　鶏がいれば　卵の周りに

べっちゃり　糞が　付いてしまいます

卵は　割れ物ですから　割れてしまいますね　

こういった　家庭用には　使用できない　卵が　出てきます

１　家庭用として　使うには　大きすぎる物　小さすぎる物

２　殻の形が悪い物　いぼいぼが　出来ている物

３　目に見えない　細かいヒビが　入っている物

４　洗ってもとれない　糞が付いてしまったもの（汚卵）

５　割れてしまって　中身が見えるもの（破卵）

６　殻がなく　薄膜で包まれている物（軟卵）

この中で　４　５　６　は　キャベツの外葉ですね

また　卵は色々な所から　出てきます

孵化場で孵化しなかった　卵

鶏を処分場（肉にするところ）に運ぶ途中で生んだ卵

採卵場に新しい鶏を運ぶ途中で　生んだ卵

こんな　卵も有りますね

もっと　怖いのは　雪印の工場でも　行われていましたが

スーパーさんから　返品されてきた　卵

なんて　ものも　有りますね

実際　あなたの工場が　買われている　液卵の原料がどこから来て

どんな　卵を使用しているか　抜き打ちで　見られることが　大切ですね

液卵を製造している所の　従業員の方が　あなたの工場の製品を

買われていきますか？？

私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。