==================================食品工場の工場長の仕事とは==

■■  クレームの数値化について
■■■               2012年7月8日発行 
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おはようございます。河岸です。
 「7月7日晴れ」という歌がありますが、関東は雨が降ってしまいま
した。
 せっかくの七夕みなさんはいかがお過ごしでしたか
 河岸宏和の無料講演の予定です。申し込み方法などはしばらくお待ち
ください。
手帳に予定を是非お願いします。
 日程:2012年8月24日(金)13時〜の予定。
 場所:沖縄県 沖縄産業支援センター

「本物志向と本物風偽物との戦い」
 ーー沖縄県産商品を謳うための商品開発ーー

ツイッターをしています。食について是非合智しませんか。
 https://twitter.com/ja8mrx
ファイスブックでは毎日一枚の写真を解説しています。
ツイッターより深くお願いします。
フェイスブック http://facebook.com/ja8mrx 

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河岸宏和のセミナーの案内です。
虫・体毛・毛髪・金属の混入クレームをゼロにするための
異物混入対策とエラーを出させない作業員教育」
●7月23日、24日 場所は東京です。
 http://www.gijutu.co.jp/doc/s_207113.htm
講師割引は http://ja8mrx.la.coocan.jp/2012723ibutu.pdf 

●「外観/官能検査の実施手法と限度見本の作り方」
2012年 7月30日 (月) 10:30〜17:30
会場は東京です。
 http://www.j-techno.co.jp/test/index.cgi?mode=sem&unit=2012073003

・食品工場の参考になる本  
   http://astore.amazon.co.jp/koujyou-22/249-0151581-1769102
・中食・外食で参考になる本 
   http://astore.amazon.co.jp/innsyokutenn-22
  
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 クレームの数値化について
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クレームの数値化について質問を読者の方から受けました。
 http://homepage3.nifty.com/ja8mrx/kuresuuti10.htm
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以下の内容について詳細ご解説して頂けますでしょうか。
「穴が開いているのでは無く、箍(たが)が緩んでいるために、
水が漏れていたのかもしれません。箍が緩むと、他部門、他工程
との連動が悪くなり水が漏れてしまいます。」
「他部門とは、ただ板同士がくっついているのでは無く、他部
門に関して少し、のりしろを持っていることが必要だと思うので
す。」
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自分の部門だけを考えていてはならない

 スライスハムを製造している部門で考えてみます。
 スライスするためのハムは事前に充填し加熱、冷却保管されています。
 注文に応じてハムの充填加熱作業を行っていればいいのですが、各工
程が自分の都合で作業を行ってしまうのです。
 流石に、スライス工程は注文が無ければスライスして包装することは
ありませんが、充填工程は工程の効率化を考えて、充填作業を行ってし
まいます。
 一日に他品目充填することなく、効率良く充填出来る用に、一品目を
定時一杯充填してしまいます。
 結果として、スライス前の製品在庫が溜まってしまい、スライスする
までの保管日数が増え、結果としてスライス後のハムの保存性が悪くな
ってしまいます。
 お客さまの注文を考えて、充填作業を行えば、適切な在庫量になるの
ですが、自分の工程の効率化だけを考えて作業を行うと結果としてクレ
ームが発生してしまうことが起きてしまうのです。
 充填工程の責任者は、忠実に自分の部門の効率化を目指してしるので、
小さく考えれば問題は無いのですが、全体を考えると大きな問題になる
場合があるのです。

樽で考えて見ると

 木の樽で考えて見ます。
 木の樽は一枚一枚の胴板を組んで組み立てます。
 樽に溜まった水の量が工場の品質の高さだとします。
 胴板を各工程と考えると、胴板自身に穴が開いていれば水が穴から
漏れてしまい、品質と言う水は溜まらなくなってしまいます。
 スライスハムの例で考えると、一枚の胴板だけが高くなっても、工
場全体の溜まる水は増えないのです。
 逆に樽の胴板を締めて居る「箍」たがが緩んでしまうと、全体の水
が溜まることはありません。
 この胴板を締めて居る箍が工場長なのかもしれません。
 ウイスキーは長い間、樽の中で熟成されます。
 熟成している間に樽からウイスキーが漏れてしまうと大変な事にな
ってしまいます。
 ウイスキーの樽は、胴板同士の隙間から漏れないように「ガマ」と
いう特殊なパッキン状の物を入れるのです。
 胴板の隙間から水が漏れないようにすること、すなわち他部門、次
工程、前工程の事も考えて作業を行うことが、品質という水を溜める
ための第一歩かもしれません。

 あなたの工場は品質と言う水が溜まっていますか。
 

 

私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。

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